最近は中古ショップやリサイクルショップで人気があるのが洋酒コーナー。日本の古いウイスキーや、海外のウイスキーが強気の値段で並んでいるのを見たことありませんか。
中でも山崎や白州などの国産ウイスキーはプレミアム価格で数万円以上で取り引きされています。
どこのウイスキーが美味しいか比較してみたいなぁ、と眼の前には50mlの小さなひとくちサイズのウイスキーが並んでいるではないですか。コレが激ヤバトラップなんですね、実は。
実際に大人本編集部が見た地獄の実体験を解説してみます。
小瓶ウイスキーの8本中飲めるのは1~2本
ウイスキー特級表示というのは1989年級別制度の廃止以前に流通していたものです。
特級表示について詳しくは、琥珀色の研究 -A Study in Amber-というサイトで紹介されています。
さて、実際に飲んでみると全てにヒネ香が目立ちます。
具体的にどんなニオイかというと
・プラスティックが劣化したニオイ
・紙やホコリっぽいニオイ
・古いエタノールやアルコールランプの保管してた容器のニオイ
・食品トレー、ポリスチレン樹脂が溶け出す瞬間のニオイ
・非常に質の悪い木のニオイ、アクのある木
などと、劣化したエタノールのようなニオイがあります。
ですのでヒネ香を「これが古酒かぁ〜」と思ってはいけません。
難しいのが古酒でも大きなボトルだと影響を受けにくいものもあり、抜栓直後に「ヒネてる!」と思った古酒ボトル(750ml)が半年後に軽減していることもあるのです。
小さいボトルだと、直射日光やキャップの面積影響からかヒネやすい傾向にあります。
キャビネットに飾ってディスプレイしている人もおおいので、ミニチュアボトルは避けた方が良いのです。
左からジャックダニエル、ジョニーウォーカー、MACKINLAY’S、Ye Monks、グレンフィディック、ハロッズ、グレンターナー、フォーシーズンズという並びです。
結局この中で飲めたのはジャックダニエルとハロッズだけでした。なぜか分かりませんがジャックダニエルはヒネの香りが弱く、深い甘みとウイスキー本来の香りが出ていました。
ミニチュアだからといって100%ヒネているわけでなく、体感的には1割程度は飲めるものも混ざっている気がします。ただし、液面が低いものは保管環境が極端に悪いので、ボトルのネック以下、ショルダー以下の液面なんかは選ばないのが賢明ですよ。
古酒は適正に保管されているとうっとりするほど美味しいものもあります。
ですので初心者のうちは古酒があるバーなどで教えてもらうのをお勧めします。
よいウイスキーライフを!