1.教授が指定する課題の様式がバラバラ
・微分積分は解答が書かれた写真をJPGで保存してWordに貼り付けて提出
・プログラミングはcppファイル10個を1つのファイルにまとめて圧縮してファイル名を学籍番号に変えて提出
・線形代数は解答が書かれた紙の写真をPDFに変換してファイル名を学籍番号と氏名に変えて提出
・実験報告書はTimes New Romanでフォントサイズは11pt、タイトル名の下には線を入れ、参考文献の明示には以下の順番に準拠すること
・etc……
このように極めて雑多な提出様式に慣れる必要性があります。そうしなければ減点ならまだしも受け取ってもらえないことが多々あります。
そして、自分が正しい様式で提出できているかわからないまま成績発表を迎えることが大半です。
正しく受け取られていなくても教授からメールが来ないことが一般的です。(ちなみにメールも書き方を守らないと無視されます。)
2.早めに友達を作らないと詰む
「友達ができるか不安…。」「大学デビューできるかな。」
といった不安の種を抱きながら入学してくる新入生ですが、去年と今年は例年に増して友達作りが重要です。
特に高校の同期などの元からの知り合いが全くいない大学や、出身高校から離れた地域の大学に進学する場合は注意が必要です。
友達がいないとよほど強靭なメンタルがない限り課題やテスト対策をしていて精神的に不安定になったり、せっかくの休日も友達とはしゃぐことができません。
後述しますが、式典や新歓、対面授業などもないのでとにかく友達を作る機会がありません。
3.友達の部屋でオンラインテストを受ける
いまの大学生によくあるオンラインテストの受け方です。
れっきとした不正行為で教授もテスト前には必ずと言っていいほど警告しますが、みんなやっているので自分がやらないと相対的に自分の評定が下がってしまうというリスク選択ゲームになっています。大学によっては、集まったみんながその部屋のWi-Fiで提出するとIPアドレスからバレることがあるので気を付けよう!
友達の部屋で受けなくてもLINEで通話して答を共有しながら解くという方法も主流です。
ちなみに不正行為に対する処罰は大学によりけりですが、まずその科目の単位は出ません。そしてそのセメスター(学期)に取得した単位も全部剥奪されます。
さらには大学の全キャンパスに不正行為者の学籍番号と氏名が貼りだされることまであります。恐ろしい。
4.友達の書いたレポートを参考にする
これもよくある不正行為のひとつです。
教授もレポートの内容を使いまわしされないように自身の論文を読ませて問題を解かせるといったオリジナリティがあるものを出題したり、入念にコピペチェッカーにかけます。
コピペチェッカーの精度は恐ろしいほど高く、多少文末の表現や文章の前後を入れ替えた程度だとすぐに見抜かれます。
一般的に文章が3割程度丸パクリであることがわかると盗用とみなされて一発アウトです。
ちなみに上級生のを写しても一発アウトで、自分の単位はもちろん先輩の単位も遡って剥奪されます。
教授「また来年。」
5.ZOOMの部屋に入って二度寝
前日に徹夜して課題を終わらせ、友達の飲み会を開き、翌朝一限目にZOOMのリアルタイム講義なんてあったら、まず集中して講義を聴くことなど不可能です。
講義開始前にiPhoneのアラームをかけて、眠い目をこすりながらZOOMの部屋に入ります。
その時点で出席したことがログとしては残るのでひと安心ですが、出席者に発言を求めて当ててくるタイプの教授や、突如として出席を取るなどと言い出して画面に表示されたパスワードを学内システムに入力しろと言ってくる教授がいるので注意が必要です。
そういうときは友達に電話をかけて起こしてもらいましょう(ただし友達も寝てます)
ちなみにこういったことをしてこない教授の場合、安心して二度寝することができます。
6.誰も喋らないブレイクアウトセッション
ZOOMにはブレイクアウトセッションというものがあって、いわゆるグループごとにわかれて意見を交流しましょうね~といった機能です。
つまり、まったくもって見たことがない人と交流を求められます。
やる気がない人はスマホをいじるだけの時間で、女の子は男の子が居るとあまり話さないことが多いです。
ただし誰も喋っていない光景も教授側からは見えているので、一部のやる気が一応ある人達が冷や汗をかきながら何か討論をしている風を装います。心がBreak Outします。
7.ひたすら課題に終われる
とにかく課題が多すぎます。
大体1週間で20コマ弱の講義がありますが、その大半の課題が1時間半~3時間程度もの時間を要するものばかりです。
内容も高校と比べたら高度で難しく、受験勉強がかわいらしく見えるほどの質と量の勉強をさせられます。
もちろんこれも友達との協力プレイが必須です。
提出期限もなかなかシビアで、「〇〇日23:59」までと設定されていることが多いですが、23時59分には既に提出フォームに入れないシステムになっていることが多いです。ちなみに00時00分などに締切が設定されていると、前日中に提出しておかないといけないので注意が必要です。
数分ぐらいの遅延であれば教授に詫びメールとともに課題ファイルを添付することで提出とみなしてくれる可能性が30%ぐらいあります。数分程度ならスライディング土下座メールを送るのもアリです。
8.対面講義がほとんどない
胸に期待を膨らませて大学に入ったはいいものの、オンライン講義ばかりです。
理系の場合は対面でしかできないことも多いので比較的対面講義が多いですが、文系は9割方オンラインという人も多いです。
教授が撮りだめした講義動画を見るにせよ、リアルタイムの講義を見るにせよ、PCを見つめる時間ばかりなので視力ダウン間違いなしです。
ちなみにオンラインで通学もしないので学食などを食べる機会がほぼなく、昼休みは即席で昼食を作らねばなりません。まさに修行僧。
良い椅子と机、PCガジェットを揃えることをおすすめします。
9.対面式講義+出席確認のワナ
対面式講義でも、PCから学内の講義ページにアクセスして、黒板に書かれたパスワードを入力してデジタル出席確認をするのが主流です。
しかしそのパスワードさえ知り得たら家にいる人でも出席できることになるので、LINEなどで教える人が出てくるのは不思議ではありません。
そうするとデジタルで出席確認を取ったはずの教授がゲリラでアナログ出席確認を仕掛けてきます。
まずは教室内にいる学生の数をTA(言わば教授をサポートする大学院生みたいなものです)がカウントします。そしてそのカウント数とデジタル出席確認の出席人数が違うと紙を人数分配り始め、紙に学籍番号と氏名を書きます。
こうして「デジタル出席確認はできたのに教室にはいなかった人」が炙り出されます。
10.奨学金の申請書類などがメチャクチャめんどくさい
大学側も奨学金などを配布したりすることがありますが、その要綱と手続きが書かれた冊子が非常に厚く、とてもではありませんが読んで記入している暇がありません。
実家暮らしで親が協力的な場合は親に任せておけばなんとかなりますが、一人暮らしで親が非協力的な場合は結構キツいです。
そもそも課題やバイトで忙殺されてギリギリの生活を送っていると、本当に書く暇と精神的なゆとりがありません。
さらには収入状況や実印、マイナンバーカードのコピーや保険証のコピーなどなど用意しなければいけない書類があまりに多すぎます。
ちなみにお役所仕事なので条件を満たして正しくフォームへの記入がされていれば奨学金自体はおりることが多いです。
以上、大学生の講義・課題・テストあるある10でした。
大学生活は基本的に教授との知恵比べです。