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シロカの「かまどさん電気」を1年使って分かったこと

炊飯器と土鍋炊きの中間であるシロカの「かまどさん電気」を1年使って分かったことがあります。

「孫が初めておかわりをした」
「子供の舌は嘘をつかない」
「二人の食卓にまた笑顔が戻った」
「あの伊賀焼土鍋のごはんをおうちで毎日」

など素晴らしいキャッチコピーとコマーシャルがなされています。
一つ言いたいことはこれです。

 

「土鍋で炊いたことないんかい!」

4000円の萬古焼の土鍋で充分に美味しい米が炊けます!!

 

 

シロカの「かまどさん電気」は8万6千円する商品ですが、味は炊飯器よりは上、土鍋よりやや落ちるレベルです。
しかしメンテナンス性は土鍋と同等の面倒臭さ…。

謎のコンセプトすぎる・・・!

これなら土鍋買ってガスコンロで炊いた方が良いのでは・・・?

このようにセパレートして土鍋と分けれるのですが、結局省略した部分はガスコンロで炊くというところ。
確かに分単位で火力を調整する手間は省けるのですが、確実に火力を使った方が美味しいのです。
これならガスコンロになっていて、自動で火が出てくる方が良かったです。もちろん究極的な旨さを求めるのであれば「薪で炊く釜炊きご飯」が一番ですが、次点でガスコンロ+土鍋だと思います。

それは良しとしてシロカの「かまどさん電気」には構造上の最大の欠陥があります。それは

 

濡れた手で操作できない

 

作った人、料理しないでしょ?!

同時に様々なおかずを作りつつ、コメを炊いて、使った調理器具を洗ってを繰り返す主婦にとって濡れた手で操作できないのは致命的です。台所には調理途中の野菜や肉が置かれ、コメを研いだ手で鍋を置き、さっと炊飯ボタンを押す。
これは非常に自然な流れです。さらに食べたあとに洗って、「乾燥モード」というのがあるのですが、これもまた食器洗い中に一度手をタオルで拭くという手間が生まれます。

慌てて料理しているときに限って、手を拭いても表面の油が取れているため「2合」と「3合」のボタンがうまく反応しなかったり、切り替えが行き過ぎたりストレスフルです。さらには土鍋の内側にメモリがついていないので毎回水の量を測ることになります。
それでいて電熱線で加熱するのでピークのパワーはコンロの火に劣るのです。室温や水温によってもタイミングは異なるので、本当であれば土鍋で炊いて、沸騰してコメの香りが出てきたら弱火にする。という瞬間的な技術が「かまどさん電気」には無いのです。

インスタグラムに
#丁寧な暮らし #自炊 #豊かな食卓 #自炊女子
#おうちごはんlover  #私のおいしい写真  #ひとり暮らしごはん

なんてタグを付けちゃう人には良い道具かもしれませんが、毎日家族分の料理する普通の主婦や、ストイックに料理を探求する美食家には向いていない商品なのでした。

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