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大人はチョコを諦めて、子供のバレンタインを応援しよう

大人のバレンタインは打算的

ローマ皇帝の迫害下で殉教した聖ウァレンティヌスが本来の由来となるそうですが、日本では「女の子が好きな相手にチョコレートを渡す」という考えが一般的ではないでしょうか。
大人のバレンタインとは打算的で、袖の下や見返りを期待した行事と言えます。成人も過ぎれば、純粋な気持ちだけで本命チョコを用意して渡すというのがあまり無いのです。互いに言いたいことを言える年齢ですし、バレンタイン以外でも食事に行ったり、デートに行き交際するということが普通です。
インスタ映えが追求された結果、あの人はピエール・マルコリーニだ〜、パトリック・ロジェだ〜、サロン・デュ・ショコラに出てた〜、MOFで〜など、うんざりです。商用過ぎますし、趣向を凝らすにはいよいよカカオを焙煎してコンチング(精錬)してチョコレートを1から作るしかありません。もう、大人は勝手に好きなチョコレートを買って食べてればいいのです。

子供にはバレンタインデーというのは特別な日

しかし小学生、中学生、高校生にとってバレンタインは非常に特別な日と言えます。
多くの男子が貰えるかどうか、ワクワク楽しみにして居ましたし、モテる男の子は例年トートバッグにいっぱいにして帰っていたものです。塾や習い事などでチョコレートを受け取る男の子も居るでしょうが、やはり学校で貰うのが一番多いのではないでしょうか。
子供の恋愛というのは、ランダムで割り当てられた環境に依存していると言えます。

子供は狭い世界で生活している

筆者の思春期は携帯電話がJ-PHONEからボーダフォンになった時代で、メルアド交換の全盛期でした。
今はSNSやLINEが主流ですから、当時と今とでは環境が異なるかもしれませんが、やはりそれでも交友関係は同じ学校の同じ学年を意識するというのが一般的でしょう。

特に同じ学年でコミュニティが形成されると行っても過言ではありません。クラブや部活などで他学年の後輩、先輩と接触することも多いですが、多くの時間を同学年、同クラスで過ごすのです。
すると大人と違って僅か30人~150人程度の中で友達を見つけ、好きな相手を見つけ、となるのです。

これはかなりランダムでありながら、極度に狭い世界で生活していると言えます。
何しろ親が生むタイミングが1年ずれたら交友関係がガラッと変わるわけですし、市立公立の違いや、親の住む学区が少しずれただけでも違う結果となります。

大人は応援しよう

そういった事情を考慮すると、子供と大人でバレンタインの重さが全く異なることが分かります。
本書の読者は恋愛の記事を小学生が読んでいたり、60歳メンズファッションを検索したり、と老若男女様々ですが、きっと大人が多いことでしょう。
大人は子供のバレンタインの活動を応援して欲しいということです。

女の子の親や姉妹であれば、「誰にあげるの」というのを聞かずに特別なチョコレートを買ったり、作ったり、包んだりを金銭的な部分を含め全力で手伝うべきですし、男の子の親や兄弟であれば、ホワイトデーのお返しに工夫を凝らしてアドバイスするべきでしょう。
筆者は学生時代にほとんどチョコレートを貰うことができませんでしたが、何個か貰った中でホワイトデーにコンビニで適当に買ったチョコレートをお礼として渡していました。今考えると、もうちょっと何とかならなかったのと思います。それが未だに世の中で繰り返されていると考えると、大人がやんわりと干渉しすぎずに手伝ってあげるべきでしょう。

我々大人の義務とは

話が変わりますが、ある深夜12時に、凛ちゃん(17歳男子)からラインが掛かってきました。
寝ぼけながら彼女と一緒に出たのですが、明日地球に彗星が落ちるんじゃないかってくらい深刻な声で私達に恋愛相談をしてきたのです。

我々は大人なので、一通り辛いことも経験してきたので彼の相談は「大したことないじゃん!」と思えるのですが、彼からしたら重大な悩みなのです。そうなると、こちらも自分が少年時代だった時の頃を思い出し、親身に彼の立場になって相談に乗ってあげるのが義務です。
そして、心の半分を大人のまま、残りの半分を子供に戻して、なるべくバランスの取れた結論を出してあげるべきです。

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