人は自身の行動、発言、態度、信念などに対して一貫したものとしたいという心理が働きます。
多くの人が一貫性を保とうとします。例えば
「紅茶が古くて傷んでるのに、もったいないから飲む」
「買ったドレッシングがまずかったのに最後まで使い続ける」
「見てないのに朝起きたらテレビをつける」
「新しい美容院ができても決まった店しか行かない」
「シャンプーや歯磨き粉はいつも同じ種類」
「レンタルしたDVDがつまらないのに最後まで見てしまう」
などなどあります。問題は、新しいことにチャレンジするべき、という所ではなく
「自分はこうだから」
と思考停止してしまう所にあります。
例えば食品の場合、不味ければ捨ててしまえば良い、傷んでたら新しいのを買えば良い。
なのに、「もったいない」と思い込んで使いつづける。こんな人は結構存在します。
まずいものを食べることが「もったいない」のです。
冷凍庫に1年以上しまった物を捨てられないのであれば、あなたは一貫性の原理にとらわれていると言えます。
冷凍庫に1年以上あるものは、結局食べずに捨てるのです。
同じように学生時代の教科書などを「いつか読むかも」と言って保管しつづける人も同じです。
一貫性にとらわれて「これは不要だから捨てよう!」というスイッチが入らないのです。
こういうのは興味無いからと見ないフリをする
他にも、「自分はこういう人間だから」と性格を決めつけてしまう事もあります。
例えば「アニメは絶対に見ない」、「スノーボードとかは行かない」など、その中身ではなく「自分はそういうのは興味が無い」と決めつけて見ないフリをするのです。
もしかしたら、やってみたら面白いかもしれない、生涯の趣味になるかもしれないことも、思い込みと一貫性によってチャンスを失うのです。
これは趣味だけでなく、仕事や勉強にも同じことが言えます。
人間関係でも、高校生くらいの男の子が「僕は異性に興味がない」と思い続けて同性としか遊ばない、そのまま恋人が一度も出来たことのない30代になってしまう…。なんてケースもあります。
”思い込み”と”一貫性”が必ずしも良い結果をもたらすとは限らないのです。
「とりあえず試してみる」というのは一貫性の原理から脱出するチャンス
試しに、こっそり隠れてアニメを見てみたり、一度はスノーボードにチャレンジしてみたり。
冷凍庫の中身をすべて捨ててみたり、ちょっと興味があることを片っ端から試してみるのは人生が変わる良いチャンスです。
「こういう人は苦手だな…」
と思って距離を置いていた人でも、話してみると実は友達になれるような人だったりすることもあります。
習慣をリセットする
例えばこんなことが、習慣のリセットとなるかもしれません
・書店で普段見ないジャンルの本を読む
・新しいカフェ、バー、美容院に行ってみる
・通勤のルートや時間を変えてみる
・服や靴の色を、買ったことのない色にしてみる
・本棚の漫画を実家にしまってしまう
・使ってない調味料や冷蔵庫の中身を断捨離する
・見てない時はテレビを消して音楽をかける
・行ったことのない旅行先に滞在してみる
・スマホのアプリを入れ替えてみる
などなど、習慣が変わることで新しいことが見つかるかもしれません。
試してみて気に入らないのであれば、元の習慣に戻すことも悪いことではありません。
そんな訳で、「一貫性の原理から脱出する方法」試してみて下さいね!