モヒカンの男「お!久しぶり〜〜!俺の事覚えてる?」
とある結婚式場の大聖堂で、モヒカンの男からこう声を掛けられました。
完全に忘れて誰か一ミリも思い出せませんが、私の取る手段は一つです。
私「もちろん!久しぶりだね〜!いつ以来よ?」
本日最高の笑顔かよ、と思えるほど再開を喜ぶ反応をします。
忘れられたほど寂しいことはありませんからね。
完全に忘れた再開のコツ
・妙に馴れ馴れしくする
・「あぁ〜!!」などと思いだしたフリをする
・距離が近い場合、ナチュラルに肩を叩く
これがコツです。
向こうが「久しぶり!」と言ってくる場合、私のことを覚えている&好意的な印象な訳なので、馴れ馴れしい態度を取った方が自然です。
「えぇと〜〜・・・・」
なんて迷ったら終わりです。相手もがっかりするに違いありません。
話してれば思い出す可能性が高いので、それまで間を繋ぎます。
男同士の場合、距離が近ければ、肩を叩くくらいが自然です。
アメリカの退役軍人が戦場で死線を越えて、偶然バージニア州で再開したような反応が理想でしょう。
「最近どうよ!仕事忙しい?」
やはり二言目は地雷を踏まないように、この言葉がベストでしょう。
完全にあの頃を思い出した体で、「あれから仕事どうよ!」みたいなニュアンスで聞きます。
世の中の99%の社会人男性は仕事が忙しいので、ナチュラルに答えてくれるはずです。転職していたら「俺、あれから自動車工場に転職してさぁ〜」といった話が聞けます。
次の話題はこうです。かなり危険な掛けですが、ざっくり踏み込みましょう。
「あのとき楽しかったよね〜!」
まさに再開の感動が脳裏に蘇るように、遠くを見つつ言います。
だいたい辛かったときの友人や知人は、よほどの事がなければ覚えています。
ここで、相手が私と合ったときの状況を自然に話してくれることでしょう。
「○○○っていたじゃん?!あいつ結婚してさぁ〜」とか「もう3年立つっけ?懐かしいなぁ〜」など、相手の会話から誰かを推測します。
これがバッチリな対応です!
思い出すのが、1~2分遅くなっただけで問題はおきません。
しかし地雷を踏んだ例も…。
とあるデパートの催事場で
あるデパートの6階にある催事場で、陶芸作家の展示がされていて、暇なので熱心に注視していました…。
女性店員「へぇ〜、こういうの好きなんだ?」
振り返ると、デパートのスーツ姿の店員(女性)が妙に馴れ馴れしく声を掛けて来ます。
私「あぁ〜〜あ?」
中肉中背の絵に描いたような「デパート店員」っぽい女性で、顔にも声にも特徴がありません。完全に1mmも思い出せずに、変な声が出てしまいました。
そして、迷いつつも私が彼女に対して
私「久しぶりじゃない?」
と試しに言ってみました。
すると…
女性店員「え?覚えてないの?昨日、馬場町の店で一緒に飲んだじゃん!」
かなり機嫌を損ねていました。
まるで一晩ともにしたように誤解されるような言い方をなさって、ついに思い出しました。
昨夜、私は池ヶ谷にある「ムッシュMOIZUMI」のジビエの会で、半生の鹿やワインでベロベロに酔っぱらい、参加者である男性医師A氏に連れられ、馬場町のクソ汚い居酒屋に連れられ、そこでも蒸留酒をしこたま飲まされたのです…。
誰も飛び込みで入れない、常連客しか居ないクソ汚い居酒屋で、偶然カウンターの隣に居たのが彼女だったのです。
しかも2,3言しか話していません…。
分かるわけない(^p^)
あの時の私は1秒でも速く帰って寝たい気持ちだったのです。
私「あぁ〜雰囲気違うから分からなかった〜!」
とだけ言って、そそくさと催事場を後にしたのでした。
声を掛けられるというのは突然で、仕事の電話が突然鳴るようにタイミングを選べません。つまり、背後から声を掛けられて振り返った1~2秒で、選択をしなければいけません。
・「どちら様?」素直に思い出せないと伝える。
・とりあえず思い出したフリをする。
これは、かなり究極の選択と言えます。