感動する年賀状の作り方

わたくし冬休みの宿題を登校日初日に慌ててコピペする生活だったので、大人になっても年越し直前に慌てて年賀状を作っています。
今年の投函期限は「2018年12月25日(火)」この日を目安にして投函すれば、1月1日に間に合うそうです。

今どきコンビニや文具やにも既製の年賀状が大量に流通しているし、ネットプリントで家族の写真を入れて印刷するのもラクラク可能です。
しかしイマイチ感動に欠ける。新年早々、年賀状に誰も感動なんて求めていないという意見がありますが、今回は年末ギリギリに用意する「感動的な年賀状」の作り方を紹介します。

インパクトのある年賀状作り

一般的にインパクトのある年賀状と言えば、「結婚しました!」と唐突に同級生の結婚報告が二人のハネムーン写真と共にポストに投函される。
これはかなり刺激的で寝耳にお湯を入れられる感じです。
しかしそういった背景なくインパクトを求めると、やはりデザインを工夫するしかありません。

ちょっとしたひねくれ者であれば次のような年賀状にするでしょう。

 

わお!リアル〜〜!こわ〜い!

しかし怖いだけで感動もしないですし、イマイチ創意工夫に欠けます。では次に見かけた年賀状はどうでしょう。

お茶が入った年賀状

引用元:https://ameblo.jp/ochafestival2013/entry-11431768986.html世界のお茶まつり2013ブログより引用させてもらいましたが、年賀状なのに中にお茶が入っている!!!
これはどこが初めて制作したか分かりませんが、かなり画期的なアイデアです。
お正月におせちを食べながら美味しい静岡茶、それも香駿やさくらかおりなど素晴らしい品種の茶を飲めるなんて最高です。
唯一の残念なところは、せっかく年賀状をもらったのに破いて捨てなければならないところです…。

クーポン付き年賀状

静岡のデザイン会社で、凄まじくビジネスライクで一日中電話が鳴りっぱなしの友人がいます。彼から届いた年賀状、特定されないように掲載はできないのですが、クーポンが付いているのです。

自社のクーポンで、「1月中の受注でチラシデザイン料金20%オフ!」とかならまだ分かるのですが、新年の自社の年賀状に顧客の美容院のクーポン券を載せて、「この年賀状を持参で、頭皮マッサージ1回無料」という写真付きクーポン年賀状を発行したのです。

このビジネスライクさに恐れ入りました。年賀状を貪欲に広告媒体にする姿勢、彼は絶対に大物になります。

本題の感動した年賀状

10年前くらいに驚きのあまり腰を抜かした年賀状が届き、大切に保管してあります。個人が特定を避けるために現物はお見せできないのですが、再現イメージはこちらです。

 

!?

届いた瞬間まさにコレでした。
とある年配の奥様から届いた年賀状は、複雑な色彩で描かれたストライプの柄で、おそらく版画の多色刷りで金などが混じっているものです。

「版画」なだけでも驚きですが、さらには年賀状やハガキに刷ってあるわけでなく、画材用のザラザラとした版画用紙に刷って、それを裁断機でハガキサイズに加工してあるのです。

裏には筆で宛名が書いてあり、どこにも年号や干支、新年や謹賀新年などの言葉一つもありません。

感じろ

と、その作品が言いかけてきます。

驚きのあまり何分も一つの年賀状を眺めてしまい、それも複雑な色合いが光の角度によって様々な顔を見せます。
後日、差出人の奥様に伺ったところ、作家である旦那の作品を断裁して送ったそうです。存命かどうかは分かりませんが、版画の作品を断裁して贈るというのは、過去最もインパクトがあり、感動的な年賀状でした。

これ以降、なんでもアリだなと思い自由気ままに年賀状を作って送ることにしています。

去年の私の年賀状はこんな感じでした。

富士宮市田貫湖で撮影した夜の富士山に、星を合成してロゴマークを金箔押しにしてあります。実物は金のスタンプがされているので雰囲気があり、ザラザラの紙に印刷しました。
画面では少し安っぽいですが、実物は中々に良い出来でした。

本来であれば季節も無視して、夜の写真なんて縁起が悪そうですが、好き勝手フリーダムに作ろうと思い、今年も全然違う雰囲気の年賀状を用意しています。

という訳で型にはまった年賀状でなく、自分の思うまま、感じるままに作った年賀状はきっと誰かの感動につながるはずです。いずれ私も水彩や油、版画などに挑戦して自分だけの表現にチャレンジしたいと思います。

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