パソコン自作事情

ライフスタイル

久々に自作パソコンのメンテナンスにPCショップに行ったのですが、数年前と比べて変わっていましたのでレポートします。

CPUとグラフィックボードのシェア

2世代前までは、自作パソコンといえば「インテル勢」と「AMD勢」に分かれて、熾烈な争いが起きていました。
AMD K7 → Athlon 64 → X2 → Phenom2 → FX などなどインテルに対抗していたのですが、現在ではグラフィック内蔵(APU)のAシリーズが主力になり、8コアのFXを扱っているPCショップさえ減りつつあります。

そうなると、市場はインテル独占になり現在ではPCショップにはIntel H97系を始め、Core iなんとかが搭載されるマザーボードが全体の9割以上を占めています。

更に以前までは、オーバークロックやクロック数の過剰な引き上げなどベンチマークのスコアを叩き出す自作ユーザーと市場でしたが、現在は省電力やエコ・コンパクト系に流れていますね。

DSC_8032

メモリ価格の高騰とHDD容量

メモリーは非常に高騰していて、例えば定番の「W3U1600HQ-4G [DDR3 PC3-12800 4GB 2枚組]」は3年前は
4GB×2枚で特売2980円といった商品が、現在は最安値9080円!!普通のPCショップだと1万円を超える勢いです。

3年前の自作パソコン掲示板では、「8GBが2000円切ったら買う」などと書く人もいたくらい相場が低かったです。
やはりメモリーの価格が1万円以上すると自作パソコンの「安価」という恩威を授かりにくいですね。
安かった時代は、普通のマシンにも32GBのメモリをバンバン乗せたりしていたので、今では中々予算的にできない訳です。

HDDは2TBが主力でしたが、現在は6TB/8TBがリリースされて、価格も少しずつですが安くなりつつあります。
一時期タイの洪水でHDDも非常に高騰しましたが、その名残と円安で価格が完全には下がっていません。

SSDの価格も横ばいですが、512GBだけは若干安くなり3万円が主流だったのが2万円弱になったりと、システムの起動ディスクをSSDにするユーザーも多くなっているようです。

ガラリと変わったのがホームサーバー・ネットワークサーバーのあり方

やはりネットワーク系はまだまだ発展段階で、高機能性のネットワーク・サーバーが手頃な価格で出ているのが最近の良さですね!
NETGEAR ReadyNASは1万3千円程度で買えますが、ドロップボックスのようにブラウザ上でデータのアップロード&ダウンロードができたり、FTP接続やファイル共有、自動でレイドの管理をしてくれるなど初心者〜中級者でも快適に使える仕様になっています。
また、HDDの故障を通知したり、故障HDDから交換で新HDDを装入すると自動復元したりと手厚い機能が付いています。
他にもアイフォンに専用のアプリを入れると、自由に画像やファイルをアップロード&ダウンロードでき、iCloudの同期や写真の自動バックアップも可能です。

価格も安くコンパクトで以前の鼻毛鯖のような大きくて不便で設定が難しいといった事がありません。
光ファイバーのインフラが整い、携帯もLTEが完全に普及しているので、自宅でクラウドをつくり上げることが可能です。

このような高機能性のNASが低価格で普及してきたのは嬉しいですね!
他にもDNLAとして使えるので、ホームオーディオとの連携で携帯を中継してオーディオ再生できたりします。

DSC_8042

モニターは安くて美しいものが数多く出てきましたね

以前までは15インチ、17インチ、19インチが自作パソコンの定番でしたが今では22インチや23インチが定着しました。27インチも人気ですが画面が大きすぎて目が疲れたり、マウスの移動がとても大きいために作業には疲れるので、人間工学的にも22〜23インチがベストのようですね。

また、3年前はLEDバックライトが普及しだした時期で、液晶テレビもPCモニターも上位機種だけがLED採用だったりしました。また低価格のLEDは色味がおかしかったり、むらがあったりしました。
ところが現在売られている液晶モニターは2万円のものでさえ美しいLEDバックライトを採用して、ipsバネルでどの角度でも発色が良かったりと、低価格で本格的な良いモニターが手に入りますね!

なので自作パソコンや、メーカーパソコンを使っていて気分転換したいのであれば、最新のモニターだけゲットするのも良いですよ!!

自作パソコンは楽しい!けど衰退気味?

やっぱり楽しいのですが、2000年〜2006年頃の黄金期は戻ってきませんね…。
メーカーパソコンが低価格で、自作パソコンの方が高くつくという構図の逆転が自作ファンの離脱につながっている気がします。
また面白い、と思えるパーツや組み合わせ、ソフトウェアが少ないのでいまいち盛り上がりが欠けます。

スマホの普及もとても大きい影響があるのかもしれません。
ああいったモバイルは改造の余地や、自作は一切できませんからね。

うーむ、また面白いパソコンの時代がくるといいですね!

タイトルとURLをコピーしました