生粋のビスポーク靴 ジョージ クレバリー
ここ十数年の間、英国の高級靴ブランドの中でもひときわ注目を浴びているのがこのGEORGE CLEVERLEY ジョージクレバリーでしょう。
靴ブランドとしては比較的最近の1958年に、同名のGEORGE CLEVERLEY ジョージ クレバリーが創業したこのブランドは、伝説的な靴職人の技から生み出されるビスポーク靴ブランドでした。
アトリエは紳士服の聖地であるサヴィル・ロウからもほど近い伝統的なアーケードの中にあり、小さな店内にはビスポークのサンプル品が所狭しと並んでいます。
ジョージ クレバリーと日本で売られている既成靴
ちなみに日本では展開の仕方が複雑なので、わかりにくい状況になっています。
というのも、ロンドンのGEORGE CLEVERLEY ジョージク レバリーの店は「既成靴」という言葉を出すだけで嫌な顔をされるほどのビスポーク工房です。
ANTHONY CLEVERLEY アンソニー クレバリーは親類から名前をとった高級既成靴ラインで、手間のかかった作りをしています。それとは別にGEORGE CLEVERLEY ジョージクレバリーという名前の既成靴ラインがあり、こちらはCROCKETT & JONES クロケット ジョーンズが下請けで製作しているといわれています。
しかしロンドンのGEORGE CLEVERLEY ジョージクレバリーの店で既成靴が全く売られていないのであれば、既成靴はどこにあるのだろう、ということですが、日本をはじめ海外の百貨店やアパレル店などで取り扱いがあるようです。
つまりロンドンのGEORGE CLEVERLEY ジョージクレバリーの店に来ない人にだけ、既成靴を展開するという少し不思議な状態になっています。
エレガントなシェイプとチゼルトゥ
さて、GEORGE CLEVERLEY ジョージクレバリーの靴の特徴といえばやはりエレガントかつ官能的なシェイプ、そして包み込まれるような履き心地でしょう。
何よりもアイコニックなのが、GEORGE CLEVERLEY ジョージクレバリーが生み出して今では一般的になった「チゼル トゥ」です。
これは「ノミで削り取ったようなつま先」といわれています。
このチゼル トゥから流れるように伸びるラインが土踏まずでぐっとくびれていく様子は、英国から生まれたとは到底思えない衝撃的なシルエットだったはずです。
クレバリーとロシアンカーフとの出会い
また1786年に沈んだ英国のプリマス号から1973年に発見されたロシアン・カーフといち早くコラボレーションをしたのもまたGEORGE CLEVERLEY ジョージ クレバリーでした。
この革の独特の雰囲気、そしてストーリーに惹かれる人は多く、それがGEORGE CLEVERLEY ジョージ クレバリーの作る靴であれば尚更、一生物の一足になることでしょう。
彼の顧客は歴史的に名を残す有名人やファッション業界の重鎮が多く、かのウィンストン チャーチルに始まり、エルトン ジョン、ゲイリー クーパー、ヴァレンティノ、アレクサンダー マックイーン、ラルフ ローレンなど挙げきれないほどです。
ロンドンのGEORGE CLEVERLEY ジョージ クレバリーは地下に工房を持つ伝統的なアトリエなので、機会があれば立ち寄ってみると面白いでしょう。先ほど書いたロシアンカーフを使用した札入れや小物等はいつでも販売されており、その場で購入することが可能です。
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