ナポリの職人技は世界を魅了する
マリネッラのネクタイはこのように、他にはない素晴らしいシルク生地を使用していることで語られます。
しかし生地はあくまで生地。それをどのようにネクタイに仕上げるかは、やはり職人によるでしょう。その点において、マリネッラは素晴らしい生地に見合った、むしろ生地の良さを存分に引き立てるネクタイ作りをしています。
そもそもナポリという場所は優れた職人が集まっている場所です。
例えばナポリ郊外にあるカサルヌオヴォという街などは、かつてそこの住民のほどんどが仕立て職人や、その下請けの職人だったと言われています。
またサンジョルジョ・ア・クレマーノという街には、刺繍やネクタイの文化が昔から培われていたと言いますね。
その中でも随一の老舗として名を馳せるマリネッラですから、ナポリでも指折りの職人達を集めていることは自ずと想像できますよね。
そして実際にマリネッラのネクタイを身につけてみると、その作りのレベルの高さに、この想像が確信に変わります。
マリネッラのネクタイの素晴らしさは、表面から見てもすぐに伝わってきます。まずはその治まりの良さ。マリネッラのネクタイはボリューム感のあるシルク生地に、ふんわりとした芯地を使っているにも関わらず、全体がすとんと落ちるかのようにしっとりとした仕上がりになっています。
これは寸分違わぬ迷いのないカッティングと、アイロンワークの生み出すものでしょう。
そして結んだときに分かるのが、その縫い方のレベルの高さです。均一に縫うのではなく、適切に強弱を付けながら、またピッチを変えながら進めていくステッチは、結んだときに力が一カ所に掛からず、分散されます。
その結果として結び心地が良い、ゆるみにくい、ノットやディンブルを美しく作ることができる、といったネクタイに求められるメリットが実現されています。
これは仕立て服などに同様に行われる手縫いの技ですが、やはり同じ手縫いといっても様々なレベルがあり、マリネッラのネクタイにおいてはそれが非常に高いレベルで行われていることが感じられますね。
本当は「最初の一本」に買いたいネクタイ
男という生き物はネクタイに魅了されると、様々なネクタイを買いあさり、長い理想のネクタイ探しの旅へと出て行きます。
そして多くの人はその旅の、一つの終着点としてマリネッラのネクタイにたどり着くのです。
しかし、本当はマリネッラのネクタイこそ、最初の一本として手にしてほしい。
もしあなたがまだ学生の息子さんをもつお父さんなら、成人式のスーツに合わせるネクタイとして、マリネッラのネクタイを贈ってほしいということです。
あなたがこれからお洒落で本格的なネクタイを買ってみよう、と思っているのであれば、まずはマリネッラを買って頂きたいということでなんです。
それはなぜか?
マリネッラのネクタイを最初に知っておけば、遠回りをする必要がないからです。
人間にはいろんな経験をしながら最後にたどり着く、という道すじがあまりにも多いですが、男のビジネスやお洒落に必須なネクタイくらいは、最初から良いものを知っておいても良いのではないでしょうか。
先ほども書きましたように、マリネッラのネクタイは歴代の高貴な人々が愛した、特別なネクタイです。
マリネッラを体験すれば、それは彼らのような一流のエレガンスへとたどり着く、大きな近道となるでしょう。