40代メンズはマローネ・エ・アズーロを操れ
日本では歳上の方からすると、茶+青は相性が悪く感じるのだとか。確かに、年配の方々を見ると紺スーツに黒の靴を合わせている人が圧倒的に多いですよね。
しかし茶色は青や紺と合わせるのに最適な色。
イタリアではマローネ(栗)エ アッズーロ(空)と呼ばれる着こなしがあり、栗のように深いブラウンに明るい青を合わせてジャケパンやスーツを着こなすのが、お洒落の定番とされています。
私がイタリア、フィレンツェのあるセレクトショップに行ったときのことですが、ブラウンのネクタイを手に取っていると、店員さんが合わせる見本のシャツを持ってきてくれた。それが白でも柄でもなく、薄い青=アッズーロのシャツだったわけです。
色気と上品さを、それから軽妙な洒脱感を持つマローネ・エ・アッズーロのジャケパン着こなし。これをマスターすれば、40代メンズの着こなしはよりグレードアップするはずです。
30代と差をつけるグレーコーディネート
グレーがメンズファッションの鉄板で、どんな男にも似合う最高のカラーの一つであることはまるきり否定しませんが、だからと言って同じグレーに甘んじていてはいけません。
40代メンズならば、ジャケパンで着こなすグレーには最上級の色気を。
おすすめはシルバーに近い、高級感のあるライトグレーです。こういったグレーは何よりもリッチな印象があり、それでいて上品で嫌みな感じがありません。数あるグレーのトーンの中でも、光沢感のあるライトグレーは最も女の子受けが良い、という統計も取っておきました。
ですが、間違っても安っぽいポリエステルの光沢を身にまとってはいけません。あくまで最上級の生地から生まれる自然な光沢がジャケパンには良いのです。
ちなみにこちらのジャケットはかの有名なセレクトショップ BEAMSのドレスラインであるBEAMS Fのオリジナル。ロロピアーナというイタリアの最高級生地ブランドの、とろとろのカシミアシルクを使った一着です。
イタリアの一流ブランドがこんな生地で作ったら50万円はくだらない!というようなものが、10万円ほどで手に入るのが国産テーラードジャケットの魅力です。
ブラウンジャケットで大人の余裕を
40代とはいっても、そろそろ後半戦にさしかかってきました。という方におすすめなのが、より上品で大人の余裕を感じさせるブラウンでのジャケパン。
ブラウンのテーラードジャケットはなぜか日本では注目されませんが、イタリアでは洒落者たちが好むアイテム。日本人の肌の色にもよく似合う素晴らしい色です。さあ、ハーフタイムのうちにセレクトショップに買いに走りましょう。
ブラウンのジャケットを買うときに気をつけたいのは、生地感と色合いです。ブラウンには色々な風合いがありますが、女の子の言葉を借りるのであれば、「かわいいブラウン」と「おとこセンスなブラウン」が存在します。
残念ながら女の子の色のセンスには見習うべきところが多く、ジャケパンで選ぶならばやっぱり「かわいいブラウン」が良いですね。すこし赤みのかかった明るめの色だったり、お菓子のような色合い、また光沢感があって発色が良い、全体が沈んでいないことが大切です。
ブラウンのジャケットをジャケパンで着こなすときには同系色のシャツの他、青系のシャツ、それからピンク系のシャツなどがおすすめですね。
またブラウンには小物などで落ち着いたゴールド、特にピンクゴールドなどをジャケパンに加えてあげるとよりお洒落に決まります。
いかがでしたか?
今回は40代 春夏のメンズファッションを、具体的なコーディネートに合わせて紹介してみました。ジャケット着こなしの基本については以下の記事でも学べます。
基本的な着こなしから初めて、ぜひお洒落な40代男性を目指してくださいね!