紅茶の産地をいくつ知っていますか??
紅茶の主要な産地というのは2つあり、インドとスリランカです。
インドはダージリンとアッサム、ニルギリ。
スリランカはセイロンティーと呼ばれていますね!
歴史で勉強した人も居ると思いますが、スリランカは独立前はセイロン島と呼ばれイギリスの統治下でした。
その島で作られた紅茶は全てセイロンティーと呼ばれます。
ですがセイロンティーの中にも、ウバ、ディンプラ、ヌワラエリヤ、キャンディ、ルフナなど産地によって種類があります。
もちろん、この他にも中国のキーマンやジャワ、ケニア、日本産紅茶など色々ありますが
今回は代表的なインドとスリランカを紹介します。
産地と茶葉の種類
ダージリン インド
ダージリンはインドでも代表的な避暑地で、標高が2000メートル以上もある高地で生産されます。
富士山の山頂が3776メートルなので以下に高い山か分かりますね。
日中と朝夕の温度差が激しくて何度も冷たい霧が差し込むようです。
富士山のふもとでも朝霧高原などは、同じように霧が立ち込めます。
この霧や温度の差がダージリン特有の味わいや繊細さを出しているといっても過言ではありません。
ダージリンの味わいは非常にすっきりとしていて、黄金色であるのが特徴です。
輝かしい色味と渋みが少ない味わいから、紅茶のシャンパンと呼ばれるようです。
中でも春に摘まれるファーストフラッシュは新茶のような青っぽい香りがあり、とても人気で高級品として有名です。
新宿伊勢丹のダージリン専門店ナヴァラサなどオータムナル(=秋摘み)の希少品を販売しています。
写真の用に傾斜が強く、山に沿って茶園があります。環境が日本の茶樹にも似ていますね。
ダージリンの茶樹は中国の品種を改良したものです。
アッサム インド
インドでもう一つ有名な産地がアッサムですね。
世界の紅茶生産量の4分の1がアッサムで生産されています。
アッサムは険しい山のダージリンと異なり平地で生産されます。
年間を通して大量の雨が振り付けるので、アッサム独特の渋みができます。
日本で流通している多くの紅茶でもあります。
特に紅茶のオレンジ色が濃くて、渋みを十分に感じられる場合はアッサムであることが多いです。
アッサムはファーストフラッシュよりもセカンドフラッシュの方が優れています。
もともとインド国内でチャイティーとして愛飲されていたため、ミルクとの相性も良いです。
ダージリンはミルクが全く似合いませんが、アッサムであれば美味しく淹れることができます。
CTC製法という、粒上になった茶葉が殆どです。
リーフティーの場合はその外見と香りだけでアッサムと判別できることもあります。
ニルギリ(インド)
ニルギリはセイロンティーに近い気候で育つためニュートラルな仕上がりになります。
日本ではあまり有名ではありませんが、紅茶専門店に行くとダージリンの横にこっそり置いてあることも多いです。
味わいはさっぱりしていて、苦味が感じられます。
値段帯はダージリンと比べると安く手頃な価格で入手することもできます。
ブレンドティーのベースに用いられることもあります。
ウバ(スリランカ)
フルーティーな味わい。
イギリスでは最もミルクティーに使われる。
ディンプラ(スリランカ)
スリランカ中央山岳地帯の南西部にあるディンプラ。
特出した個性がないそうです…。残念。
日本ではほぼ無名。ウバより無名ですね。
ブレンドのベースに用いられます。
美味しい紅茶の淹れ方
英国王立化学協会による1杯の完璧な紅茶のいれ方10カ条。
まず材料として用意するもの
茶葉(アッサムOPまたはP)軟水、新鮮な低温殺菌牛乳、白砂糖、やかん、ポット、カップ、目の細かいストレーナー、ティースプーン、電子レンジ。
1.やかんに新鮮な軟水を注ぎ火にかける。時間、水、火力など無駄にせずに適量を沸かす。
2.湯が沸くのを待つ間、ポットの4分の1まで水を入れたものを電子レンジに入れ、1分間加熱してポットを温めておく。
3.やかんの湯が沸くと同時に、加熱したポットから湯を捨てる。
4.カップ1杯当たりティースプーン1杯の茶葉をポットに入れる。
5.沸騰しているやかんまでポットを持って行き茶葉めがけていきよいよく注ぐ。
6.3分間蒸らす
7.カップは好みで選んでよいが、大きめのマグカップが理想的である。
8.カップに先にミルクを注ぎ、あとからストレーナーを使って紅茶を注ぐ。美味しそうな色合いを目指す。
9.砂糖は好みで適量を入れる。
10.紅茶の飲みごろの温度は60−65度、これ以上高いと飲みにくく、下品なすする音を立てることになる。
だそうです!
編集部の推奨する美味しい紅茶の淹れ方
まず材料として用意するもの。
気分に合った上質な紅茶、ダージリンもしくはフレーバーティー(アールグレイ、アップル)などを用意する。
次にお洒落で素敵なカップ&ソーサーを2客用意する。茶こしとポット。
1.お湯を電子ケトルで沸かしておく、お湯を沸かした事を忘れないようにする。
2.お好みのお茶をガラスポットか何かに入れる。
一人で超絶面倒くさい時には、ティーカップに茶こしをセットして、ゴニョゴニョゴニョ(検閲済)する。
3.茶葉を目測で測り、缶からササッとポットに落とす。洗うのが面倒なのでティースプーンは極力使わない。
4.沸き立ったお湯をポットに目掛けて注ぐ、こぼしてはいけない。こぼすのは面倒くさいから。
5.リーフのサイズによって抽出時間を変える。オレンジ・ペコは長め、ファニングスは短めで出す。
6.ミルクを入れる時は長め、トワイニングは短め(ただでさえ歴史が長いから)、二日酔いの朝は短め(濃いと喉が通らないから)、打ち合わせの前は短め(時間がないから)、嫌な相手には長め(苦くて口がすぼむほど)
7.蒸らしている間にトイレに行っておく。飲むとトイレが近くなるから。
8.美しいカップに気を取られる。すると丁度よい時間になっている。
9.アットリーニのシャツに飛ばないように丁寧にカップに注ぐ。
10.すぐ次が飲みたくなるので、素早く次のお湯を沸かしておく。
11.飲みきったら2〜10番を一日中繰り返す。
美味しい紅茶の入れ方 ~リーフ編~
美味しい紅茶の入れ方 ~ティーバッグ編~
正しい方法は、こちらのページを参照下さい。
いかがでしたか?紅茶の旅は始まったばかり。
色々試して自分だけの1杯を見つけて下さいね〜!