とある港区在住の32歳女性にインタビューをしたので、月のお小遣い100万円の生活について書いてみます。
「全然足りない!」
外資系で働く旦那様を持つ奥様の一声は、驚くセリフでした。単純にGINZA SIXで服と靴を1点買うと20〜30万円、化粧品とエステ、ネイルサロンでも20万円程度、外食でボトルワインを頼むと5〜10万円。こんな具合で毎月のお小遣いは完全に使い切ってしまうようです。
「レストランに行かなくても紀伊国屋で食材買えば直ぐ2万円ですよ。」
ふらっと立ち寄ったピアジェで時計や指輪が買えないどころか、エルメスの鞄さえ気軽に買えない、と嘆きます。
私達庶民からすると月100万円という莫大に思えるお小遣いですが、セレブのカーストでは最下位という実情があるようです。
確かに筆者が住んでいる麻布周辺には高級レストランばかりでディナー3万円から、というお店ばかり。
2人で行き、節約してシャンパーニュはボランジェ、赤ワインはヴォーヌロマネ。と選んでも2人で10万円は越してしまいます。「妥協したくないし、サロンとクロ・ド・ヴージョ(もしくはエシェゾー)にするか!」とワインを頼めば1食20万円代の世界です。
筆者もコース15,800円からというフレンチに知人と行き、グラスワイン、チーズやデザート、食後酒を楽しんだら6万5千円になって驚いたことがあります。
銀座のイブサンローランでワンピースと、ちょっとした小物を買うと40万円…。ロロピアーナで適当に掛かってる地味なコートを買えば70万円です。
エステや化粧品の価格には詳しくありませんが、確かに月100万円というのはセレブの中からすると最下層になってしまうのも少し頷けます。
「あぁ色々自由だな、と思うのは500から」
月500万円、庶民には一ミリも理解できないですが確かにそれくらいあると自由を実感できそうです。
ヴァンクリーフアベールやカルティエにふらっと寄って、小さいキラキラを買ったり、フェラガモで気に入った靴を2〜3足色違いで買う。ペンハリガンと言わずクリードの香水(3〜10万円)も何本も買えます。
富裕層向け女性雑誌Richesse(リシェス)に掲載されているアイテムを手に入れるには、やはり”500”くらいないと心許ないのが事実です。奥様のインタビューでポロっと出た言葉「エルメスの箱を何十個も取っておくようでは二流、一流は店で箱は処分しておいて」は庶民とは別世界に住んでいることを実感させられます。
このインタビューで分かった事は”セレブ”として、都心で生活する女性からすると、予算は月に300〜500万円欲しいということです。東京の社会人男性の平均お小遣いが月に3〜5万円と言われている実情と比べると大きく乖離しています。
麻布エリアに住んでいますが、ペラペラの1枚チラシで3億3千万円の物件の紹介をされます。それも中古のマンションです…。
これでも軽々と現金で購入できる人達が数多く居ます。そうなると月100万円以上のお小遣いというのは、表に情報が出てないだけで想像以上に存在するのかもしれません。
ポルシェのパナメーラや、3000万円するベンテイガに澄ました顔で運転する奥様方も毎日何人も見かけます。お小遣いが年間1200万円(+旅費やプレゼント)を10年間続けると1~2億円。都心には、この額を用意できる層が存在するようです。