東京ステーションホテルに泊まる機会があったので、少々書き留めてみます。
なんといっても東京駅直結という素晴らしい立地、新幹線で到着して少し歩くだけで着きます。食事をして銀座で飲んでからタクシーで帰っても5分ワンメーターです。部屋によっては改札とドームが見えるので、ワクワクします。
平日に宿泊すると、シャワーを浴びてバスローブを着ながら朝の改札をみて「わぁ、働いてる!」と背徳感を抱くことができるスポットです。
部屋からは新古典主義のようなドーム天井が見えます。厳密には、鷲と8つの干支の彫刻が施され”和洋折衷様式”と言った所でしょうか。ドーリス式オーダーに支えられ、古代ギリシャ建築の雰囲気を持つことから新古典主義の流れを汲んでいると言えます。
しかしまあ、なぜ冒頭のように泊まらない方がいいというと、単純に驚くほどに狭いからです。
部屋が狭い!
ホテルの部屋のサイズと家具のサイズが全く合っていません。
1.8m×2mのベッドが入れ込まれた部屋は横を通るのでさえ苦労するほどに狭いです。本来であればオットマン(足置き・荷物置き)がある部分にガラステーブルがあり蹴飛ばしてしまいそうですし、衛生的なイメージを持てません。
小人であればくつろげるかもしれませんが、成人2名で宿泊するには狭すぎます。ビジネスホテル並の空間を無理やりオシャレにしたと思えばぴったりです。そもそも6灯のシャンデリアは欧州ではトイレ用です。ここでも和洋折衷を垣間見ることができます。
廊下が長すぎる!
ベルボーイと一緒に部屋まで行きますが、横に長過ぎるホテルのため部屋に行くのに長い廊下を何分も歩きます。
同行者に
「こんなに歩くと品川駅まで着いちゃう」
と言われたのは衝撃的でしたが、まさにそれです。
そしてホテル内のレストラン ブラン ルージュに予約してあり、長い廊下を歩き到着しました。席に着くときに持ち込むワイン忘れたのを思い出して取りに行ったのですが、早足で歩いても時間がかかり、戻ったころには
「ブルゴーニュまで取りに行ってきたの?」
と言われてしまう始末でした…。
またもう一つ致命的なのが
換気(空調)が悪い
窓が締め切られて、廊下が長く、部屋が狭いので空気がひじょ〜〜〜に悪いです。
当たり前ですが、30平米の空間に換気せずにシャワーを浴びたりしてると籠もってしかなたいです。同行者は不快感で午前3時頃に起きてしまい、新鮮な空気を吸いに外に行ったのですが、玄関が夜間締切でメインエントランスまで行ったらしく、戻ってきた時には朝日が昇っていました…。
というのは流石に嘘ですが、疲れて途中の廊下で休憩したらしいです。
ま、とにかく、せめてジュニアスイートかアンバサダースイートに泊まった方が良いということです。
というわけで東京ステーションホテルは、いや東京人は、狭い所が大好き!ということです。筆者のように静岡みたいな田舎からプラプラ出てきた人、もしくは優雅な関西の邸宅から上京した人は気をつけましょう。