何かと迷うことの多いタキシード選び。
どんなものを選べば良いのかも分からないし、良し悪しの基準って何?と色々なことが謎です。今回はタキシード選びで重要なことを解説しながら、東京でスタートした今もっとも注目のタキシード新ブランド、THE GENTSを紹介します。
本当に派手なタキシードがかっこいいのか?
結婚式といえば、女性の派手なドレスにも負けないように、派手な装飾のついたタキシードや派手な光沢感のあるタキシードを着るのが普通とされていました。しかしそれは本当にかっこいいのでしょうか。
実はそういったタキシードは日本にだけ残った、「ディスコと同じ頃の流行」だと言われています。というのも1960年代〜には男が装飾によって着飾るのが許されるという時代が一時的にありました。日本ではその頃に結婚式のブームがあり、アメリカから派手なタキシードの文化が取り入れられた。
一時的な流行なので、本国では早速廃れていったこのような派手で装飾の多いタキシードですが、日本ではこのタキシードが結婚式レンタル業界に大きな利益をもたらしていたので、やめるにやめれなくなってしまったんですね。そういうわけでこの50年も昔の流行を、日本の結婚式では「定番」とすることにした。
今、男がフレアーのついた派手でぴかぴかの服を着ていたら笑われてしまいますよね。
しかし結婚式だけは皆それと同じ時代の物を、言われるがままに着てしまっている。しかもそのギラギラとした光沢や装飾のセンスと言ったら、上の服装に似た雰囲気さえあります。世界的な視点で言えば、「滑稽」としか言いようがありませんし、せっかくの結婚式なのにもったいないですね。
男の最大の装飾は、パートナーの女性
本当にかっこいいタキシードはシンプルです。映画007のジェームズボンドも、ゴシップ雑誌を騒がせているセレブの多くも、非常にシンプルなタキシードを着ている。そしてそれが非常に優雅なんです。
それはなぜか。彼らが、男の最大の装飾がエスコートする女性だということが分かっているからです。パートナーの女性が美しく着飾っているのを、自分は紳士な装いで引き立てる。彼らがエレガントでかっこよく見えるのは何も、外国人だからではない。そういったことを理解して、それにふさわしい装いと立ち振る舞いを意識しているからです。
なぜタキシードがシンプルか?それは女性のドレスを際立たせるためです。派手でギラギラとしたタキシードで自分を着飾っている男と、シンプルなタキシードでパートナーの大切な舞台を引き立てようとしている男。どちらが本当にエレガントに、紳士に見えるでしょうか。
そう、後者ですね。
本当のかっこよさはそこにある。そしてその「引き立て」のレベルは立ち振る舞いだけではなく、タキシードの品質、そして着こなしによって変わります。タキシードはシンプルでありながらも、上質な生地を用いて丁寧な縫製で作られていることが重要です。
こういったものを選ぶことで「ただ地味」になってしまわず、「あえて引き立て役になっている」という説得力が出るわけですね。そして上質な生地や丁寧な縫製はタキシードを、ひいては着る人自体を上品に見せてくれます。
さらにはサイズ感です。男のフォーマルの着こなしは非常にシンプルで、選択肢が少ない。だから差がつくのはサイジングなんですね。なによりサイズがぴったりあったタキシードというのはスタイルを非常に良く見せてくれます。
オーダーはレンタルより安い
そういったことをふまえていくと、タキシードはレンタルよりもオーダーの方が良いことが多い。まずは金額です。
結婚式のタキシードのレンタル料金の平均は、ゼクシィによる2012年の調べて15.8万円となっています。これはもちろんレンタルなので、タキシードは中古品ですし、サイズも合わせてもらうことはできません。
しかしオーダータキシードを13万円弱で作ることのできるブランドが東京で始まっている。
それが今回取材をさせていただいたTHE GENTS ですね。当サイトで普段紹介しているような一流のブランドであるゼニア、ロロピアーナ、ダンヒルといった生地、そして驚くことに天皇陛下が選んだ生地とまったく同じ生地までも選ぶことができて一律でその値段です。
もちろんオーダーメイドですから新品なのは当たり前です。サイズはぴったりと自分に合わせてもらうことができ、まったくスキのない装いをすることができる。デザインやディティールは数多くのサンプルを見ながら、自分で選ぶことができます。
そして品質はレンタルのタキシードとは比べ物になりません。
なぜか。2つ理由があります。
レンタルのタキシードに使われているのは原価を抑えるために化繊を使った格安の生地であることが多い。
逆にTHE GENTSで選ぶことのできるロロピアーナやゼニアといった生地は海外のセレブ達が着ているタキシードと同グレードの生地もしくは「同じブランドの生地」であることさえあるからです。今回取材にあたって生地のサンプルも見せてもらいましたが、なるほど上品な光沢感を持つ一流の生地ばかりでした。
さらにはTHE GENTSが日本製にこだわり、その企画をしているのがスーツやドレススタイルに恐ろしく精通している方たちだからです。これは多く流通している、安く作ることを優先して国外で作られたレンタルタキシード(もちろんそうでないレンタルタキシードもあります)とは一線を画す存在です。
THE GENTSのタキシードはそれでいて値段が安い。そして一律です。これは本当はありえないことですね。なぜならTHE GENTSの扱っているような一流の生地は、生地だけでも相当な値段になっていまう。国産ということもありますし、ましてや特殊な縫製技術が必要なタキシードです。本当なら一着20万円〜が妥当でしょう。
そこを13万円弱でおさめることができているのは、THE GENTSが本当に良い生地を他よりも安く仕入れるよう、常にその足で市場を駆け回っているから。そして本当に良いものを広める、という目標でブランドを立ち上げたからに他なりません。
男の器量というのは、その人がどんなものを良いと思い選ぶか、そして本当に品質の良いものがどれか、というのを判断できるかどうかに掛かっています。そんなとき、私なら間違いなくTHE GENTSのタキシードを選びます。
THE GENTS
今回紹介したこのブランドは、「シンプル且つ上品な装いによって女性を引き立てる」という日本の結婚式での新しいスタンダードをいち早く提唱している、新進気鋭のブランドです。
スタートしたばかりでありながらも、提案するその装いは一流です。まずは公式サイト上のコンセプトブックを見て、「確かにかっこいい」と感じていただきたい。
そして何よりも驚いたのは、運営スタッフの方達の誠意です。大人になれる本編集部も驚いてしまうほど、「曲がったことを嫌い、正しく本当に価値のあるものを広めたい」と心から願う人たちです。彼らはその足で本当に良い素材を探し、腕の良い縫製工房を探し、日々勉強を続けながら提案するスタイルを考えている。
それでいて「結婚式でタキシードを選ぶとき、本当に良いものを選べる選択肢があれば、それで良い。あとはその人が決めることです」というのだから、今回の取材でその誠実さと「紳士的」とさえも言える仕事への姿勢に、深い感銘を受けました。
景気が良くないとされている時代だからこそ、本当に品質の良いものが見直されている。そんな時代の流れにも合い、とびきりエレガントで、紳士的。結婚式を挙げる前にこんなブランドがスタートしてくれて、本当に良かったと個人的にも思います。
皆さんも是非THE GENTSに問い合わせて、素晴らしいタキシードで結婚式を迎えてください。
THE GENTS TOKYO
〒107-0061
東京都港区北青山1-4-1 RANGEE AOYAMA 408
WEB : http://www.thegents.tokyo
OFFICE:03-6804-5624
価格(税別)
各種クレジットカード、銀行振込、現金払いに対応
○タキシード一律¥129000
インポートの高級ブランド生地から希少な国産生地まで選べますが、一律の価格。この金額(+税)を持っていけば好きなタキシードを作ることができます。
○シャツ基本¥11000
・ヒダ入り仕様¥+6000
・ウイング仕様¥+2000
いずれも納期は約1ヶ月。その他高品質なシルクを使ったチーフや蝶ネクタイも販売(即納)しています。
注文の流れ
現在THE GENTSは昔ながらのテーラーのスタイルで受注を行っています。まずは相談するのが一番です。
・THE GENTS ホームページ右上「RESERVE」より予約
・東京都港区青山のサロンにて打ち合わせ、採寸、ご注文
・約1ヶ月後に納品