絵画

ブログ

『眠れるジプシー女』は、何故マンドリンを弾きながら放浪しているのか

静かな深夜に、草原で横たわっている女性を片目で見るライオン、この絵をご存知でしょうか? この幻想的な絵は、アンリ・ルソーによる1897年の絵画『眠れるジプシー女』です。この作品は、ルソーの特徴的な幻想的な風景とミステリアスな構図で、見る者に...
ライフスタイル

GIUSEPPE VICENZINO ジウゼッペ・ビセンツィーノ『バスケットの花』

明けましておめでとうございます。 大人本をできるだけ毎日、更新しようとした結果、”おしなべて出来が悪く、しかも量だけはやたらに多い”記事の連続で、読者の方には申し訳さを感じています。 昔、友人とこんな話をしたことがあります。彼は5年以上かけ...
ライフスタイル

美術館で絵画を見るときに注意する5つのこと

超初心者ですが、美術館で気になったことを書いてみます。 1.本当に見たい作品は一人で行く デートでバンクシー展に行って「これ可愛いね?」とおしゃべりするなら二人でも良いですが、本当に見たい作品の場合は一人で行くことをお勧めします。なぜなら例...
料理

イタリアのイベントを彩るアーティチョーク、アートにも残された愉しき歴史

イタリアにおいて大々的なイベントといえば、クリスマスと復活祭です。 クリスマスは12月24日の夜から聖ステファノの祝日である26日まで続くのに対し、復活祭は毎年日程が移動します。 イタリアにおけるイベントは食とは無縁では過ごせません。コロナ...
旅行

マウリッツハイス美術館、世界で初のギガピクセル美術館に

コロナが始まった時は、筆者は一過性のものですぐにまた日常に戻れると思っていました。しかしすでにコロナ騒ぎの発端から一年になろうとしています。現在、「第三波」に対する注意報が声高に叫ばれている中、日本にお住いの方々が海外旅行するというのは夢に...
PENSIER

子供、il vero(真実)――イタリアの画家アントニオ・マンチーニ

もうひと月以上前のことですが、ハーグのメスダハ・コレクション(De Mesdag Collectie)に行ってきました。メスダハ・コレクションは夫婦そろって画家であり美術コレクターであったヘンドリク・ウィレム・メスダハ(Hendrik Wi...
PENSIER

事物と神秘――二重空間・カラヴァッジョ・ボデゴン

はじめに 一枚の絵画が私をとまどわせる。 画布のこちら側にはみ出しているかのような果物籠に誘われ、私の目は画中の世界に迷い込む。すると私は、食卓の向こうに、神秘的な光を浴びて輝くイエス・キリストそのひとを見出す。数多の信者たちが愛し崇めてき...
PENSIER

鏡の幻惑――エドゥアール・マネ《フォリー・ベルジェールのバー》

はじめに 現在、東京都美術館ではコートールド美術館展が行われています。モネの風景画やルノワールの風俗画、そして多数のセザンヌ作品も興味深いところではありますが、何より注目すべきは、エドゥアール・マネ晩年の傑作《フォリー・ベルジェールのバー》...
PENSIER

親愛なる友への手向け 〜展覧会の絵より〜

こんにちは、執筆がしばらく滞ってしまいましたが皆さまいかがお過ごしでしょうか、ライター高橋です。今回はロシア5人組の一角であるムソルグスキー作の展覧会の絵についてご紹介させて頂きます。 ムソルグスキーについて ムソルグスキーはロシア出身で、...
PENSIER

山梨県立美術館特別展「黄昏の絵画たち」覚書

はじめに 《種をまく人》をはじめとするミレーのコレクションで名高い山梨県立美術館では、「黄昏の絵画たち――近代絵画に描かれた夕日・夕景」と題する特別展が、8月25日まで開催されています。終了間際のこの展覧会を今頃になって取り上げるのは、つい...
PENSIER

動物的な友人――ドガ《マネとマネ夫人像》

上野にある国立西洋美術館では、現在松方コレクション展が開催されています。修復された《睡蓮、柳の反映》の公開が話題を呼んでいますが、この企画展にはもうひとつ、著しく破損した絵画が展示されています。 エドガール・ドガ《マネとマネ夫人像》です。と...
PENSIER

雅宴画の裏に隠されたもの――ヴェルレーヌ「月の光」

「雅宴画Fête galante」――ヴァトーが美術アカデミーに入会する際、《シテール島への巡礼》に与えられた名前です。その後は同作品のような絵画に用いる一般的な呼称となりました。 この語句はまた、19世紀の詩人ポール・ヴェルレーヌが著した...
PENSIER

日常の美――バレル・コレクション展覚書

渋谷にある総合文化施設Bunkamuraは、喧噪に満ちた駅前とは対照的に、静寂と平穏、そして知的な楽しみに溢れています。 この場所で現在行われているのが、「印象派への旅 海運王の夢――バレル・コレクション」という企画展です。19世紀末から2...
ライフスタイル

部屋に好きな絵を飾る!オールポスターズ(AllPosters)で絵画を購入した結果…

部屋に絵画を飾っていますか? インテリア雑貨を揃えても、壁が寂しい!なんてことが多いですね。 今回は好きな絵画を自由に選べるオールポスターズで実際に購入してみたので、感想を書きたいと思います。 絵画を買うところが少ない? 都市では様々な絵画...
ライフスタイル

金碧障屏画から見る江戸前期

(葛飾北斎 富嶽三十六景 神奈川沖浪裏 1831年) 日本画と聞くと葛飾北斎や歌川広重など、江戸時代後期の浮世絵を想像する方が多いのではないでしょうか。日本画にも西洋美術と同じように長い歴史があります。 古代から平安時代の仏教や政を主にする...
ライフスタイル

【作品】池澤歩美コレクション

Ayumi Ikezawa - 池澤歩美 植物というのは強い毒性を持つものもあり、対照的に病を癒やす効能を持つ植物もある。 また、陶酔感をもたらす植物もある。植物の価値は普遍的な性質と同時に独創性を持つ。 池澤歩美の作品はまさに植物そのもの...