PENSIER 【翻訳】レミ・ド・グールモン「ポール・ヴェルレーヌ」(『仮面の書』より) 訳者まえがき とある高名な仏文学者に聞いた話では、ヴェルレーヌを専門とする研究者は意外に少ないらしい。マラルメやランボーと並び称されるこの大詩人に専門家が付かない理由は、氏いわく後期の作品群にある。ある作家を専門的に研究する場合、何よりもま... 2020.12.05 PENSIER
PENSIER 【翻訳】レミ・ド・グールモン「ヴィリエ・ド・リラダン」(『仮面の書』より) 訳者まえがき ヴィリエ・ド・リラダンは、革命が生んだ最後の悲劇である。彼はフランス有数の名家の血を引きながらも、没落貴族の末裔として、貧民同然の暮らしを強いられた。「現代において真に高貴な唯一の栄光たる大作家の栄光をば、わが一族の威光に付け... 2020.10.11 PENSIER
PENSIER 【翻訳】レミ・ド・グールモン「ロベール・ド・モンテスキュー」(『仮面の書』より) 訳者まえがき デ・ゼッサントおよびシャルリュスのモデルであり、ポール・エルーやエミール・ガレのパトロン、そしてブランメルの系譜に連なる最後のダンディでもある、ロベール・ド・モンテスキュー伯爵――19世紀末フランスの芸術や社会について調べてい... 2020.09.02 2024.06.22 PENSIER
PENSIER 【翻訳】レミ・ド・グールモン「アンリ・ド・レニエ」(『仮面の書』より) 訳者まえがき 「今どきレニエを読むとは珍しい」――古書店の老店主にそう言われたことがある。つくづくお世辞のうまい店主である。この詩人を愛する者にとって、過去への愛に勝る美徳はないのだから。 アンリ・ド・レニエの作品は、今日ではほとんど読まれ... 2020.08.05 PENSIER
PENSIER 【翻訳】レミ・ド・グールモン「アルベール・サマン」(『仮面の書』より) 訳者まえがき 歴史に名を残すことなく、忘れ去られた詩人たちがいる。凡庸とみなされ、群小詩人と一括され、学界からも出版界からも等閑視されてきた彼らの作品は、はたして大作家たちのそれと比べて本当に劣っているのだろうか――これは文学史の根本問題で... 2020.06.18 PENSIER