オランダ

旅行

オランダ生活のちょっとしたこと

オランダ生活のちょっとしたことについて話しましょう。 便器 まずは便器。こちらで見かけるすべてがそうというわけではありませんが、糞便が落ちる場所が水の中ではなく、白い陶器の上であるという便器をよく見かけます。私の家のものもそうです。水たまり...
旅行

マウリッツハイス美術館、世界で初のギガピクセル美術館に

コロナが始まった時は、筆者は一過性のものですぐにまた日常に戻れると思っていました。しかしすでにコロナ騒ぎの発端から一年になろうとしています。現在、「第三波」に対する注意報が声高に叫ばれている中、日本にお住いの方々が海外旅行するというのは夢に...
旅行

オランダの砂丘と海岸

みなさま、ご無沙汰しております。オランダ在住のまだらの牛です。 仕事が忙しくなり、なかなか執筆の時間が取れないでいました。どれくらい忙しかったかというと、夕方五時に仕事が終わり、五時半から上司とカフェでビールを飲みながら会議をして一時間ほど...
PENSIER

子供、il vero(真実)――イタリアの画家アントニオ・マンチーニ

もうひと月以上前のことですが、ハーグのメスダハ・コレクション(De Mesdag Collectie)に行ってきました。メスダハ・コレクションは夫婦そろって画家であり美術コレクターであったヘンドリク・ウィレム・メスダハ(Hendrik Wi...
料理

カスタードクリームのような変わり種リキュール、アドヴォカートはオランダ生まれ

アドヴォカート(advocaat)というアルコール飲料をご存じでしょうか。日本ではあまりなじみのない飲み物ですが、オランダ生まれのこのお酒はこちらではスーパーなどで簡単に手に入れることができます。そう言いながら、筆者はオランダに来て一年近く...
旅行

オランダの自転車道路事情とマナー

オランダが自転車大国であることは有名ですが、その実態となると行ったことのない人にとってはイメージしにくいのではないでしょうか。また、ただ観光で都市を訪れただけで、実際に自転車に乗って見なければ、気付かないこともあります。 それでは実際にサイ...
料理

オランダのスーパーからみる生肉文化

日本にいる友人とオンライン飲みをしていたところ、私が食べているつまみが相手の目にとまりました。 「え、これ? フィレアメリカンだけど」私はそう答えました。 「なにフィレアメリカンって? 常識じゃないんだけど。説明してくんない」 ということで...
旅行

マーストリヒト(Maastricht)の教会とグルメ(マーストリヒト後篇)

オランダ、マーストリヒト(Maastricht)のおすすめの場所のご紹介、後篇です。 マーストリヒトってどこ?って方のために簡単に説明すると、オランダの南東部、ベルギーとドイツの間に挟まれたリンブルフという州のベルギー川にある都市で、そのリ...
旅行

オランダのマーストリヒト(Maastricht)でおすすめの場所(前篇)

マーストリヒト(Maastricht)に今夏行ってみたので、どんな見どころがあるのかご紹介したいと思います。マーストリヒトは以前からオランダ在住歴の長い知人におすすめされていました。 マーストリヒトと聞いてまずどんなことが思い浮かびますか。...
旅行

間近で見る白鳥――オランダの鳥小ネタ

日本では白鳥は冬に北海道や東北を中心にして越冬を目的に飛来するそうですが、鳥類ファンというわけでもないので、正直そのことは最近まで知りませんでした。日本にいたころはとにかくあまり身近な動物ではなかったので、美しいイメージしか抱いていなかった...
料理

デン・ハーグの蒸留所Van Kleefが作るイェネーヴァとジン

前に一度ファン・クレーフ(Van Kleef)というオランダのデン・ハーグにあるイェネーヴァ(jenever)の蒸留所についてご紹介しました。その時はリキュールの紹介だったので、今回は肝心のイェネーヴァについての記事を書きたいと思います。 ...
料理

ダブルIPA? Kompaan? ――オランダビール三昧 6

Kompaan(コンパーン)はデン・ハーグにあるビールのメーカーだ。 ブランドのはじまりは2010年にイェルーン(Jeroen)とヤスパー(Jasper)という二人の学校時代からの友人が家でビール作りを始めたということに置かれている。創業の...
旅行

森鴎外の読み方というより植物園のすすめ――ライデン大学植物園(Hortus Botanicus Leiden)

物を知るということはまずその名前を知ることです。身近によくあっても、名前を知らない物がよくあるのではないでしょうか。そういう時、どうしますか。例えば、自分の庭に見知らぬ花が咲いていたら、放っておきますか。森鴎外なら植物園に行くのです。  毎...
料理

オランダ、デン・ハーグの蒸留所がつくるリキュールで作るカクテル

ジンの由来がオランダだって知ってました? 17世紀の中ごろ、オランダのライデン大学のシルビウス教授が熱病の治療薬をつくる目的で、利尿剤として知られたネズの実をアルコールで浸漬(しんし)し、精油をとり、これを蒸留した。この酒は薬効があるのでg...
旅行

城!オランダ田舎町を巡る

日本人でオランダを観光するとなったらみなアムステルダムに行くでしょう。あとめぐるとしたらハーグやロッテルダム、ユトレヒト、北の方へ足を延ばすならフローニンゲン、アムステルダムから近場を狙うなら前にご紹介したことのあるフランス・ハルス美術館の...
料理

夏だからって薄いビールを飲んでいていいのか (アムステルダムの醸造所 Oedlipus)――オランダビール三昧 5

オイディプス(Oedipus)はアムステルダムに拠点のある、ビール醸造所だ。アムステルダムの北岸にある。 公式サイトによると四人の友人たちによって創業されたらしい。この会社のビールのラベルや公式サイトのデザインを見ていて、まず伝わってくるの...
旅行

オランダでサイクリングするとどうなるか

以下はオランダの自然について、サイクリングを通して描いたエッセイ風の記述です。筆者の住んでいる地域は都市と都市との間がGroene Hart(緑の心臓)と呼ばれており、オランダの主要都市の間にありながら、ポルダー(牧場などがある湿地)を始め...
料理

「希望」(Hoop)という名の醸造所――オランダビール三昧 4

オランダは日本よりビールは安い。水なみに安いビールもありますが、私がこの連載で今のところお届けしているオランダのクラフトビールは残念ながらそれほど安くはない。どれも33clで2~3ユーロ(240~360円)といったところ。それでも水なみに安...
料理

両義性のビール、ヨーペン(Jopen)――オランダビール三昧 3

みなさま、相変わらずビールを飲みまくっている筆者、まだらの牛です。オランダはしばらく前からかなり暑くなっており、カフェのテラスでビールを飲むにはもってこいの季節です。緯度が高いため、日の入りが今は十時過ぎで、遅くまで外で飲んでいても明るくて...
料理

IPAの雄ヨーペン(Jopen)――オランダビール三昧 2

スーパーで簡単に手に入るオランダのビールを飲み尽くすというこの企画の第二弾、私の中の本命であるヨーペン(Jopen)の登場です。 ヨーペンはハールレム(Haarlem; ハーレムとも)にあるクラフトビールの醸造所です。1994年、ハールレム...
料理

グロールシュ(Grolsch)スペシャルビール飲み比べ――オランダビール三昧 1

ある日、近所のスーパーのビール売り場を眺めていて、一つの考えが頭に浮かびました。この棚にある全種類を飲み尽くそう。そしてリナシメントにレビューを書こうと。この決心はとりあえず、もっと控えめに、スーパーにあるオランダのビールをすべて飲み比べし...
旅行

オランダ植物通信 1

最近大江健三郎を読んでいますが、この作家は植物について非常にこだわりが強い。『水死』(講談社、2009)という小説でなんらかの植物の固有名詞が出て来る頁を数えて見たら435頁中40頁ありました(主に木に着目していたので花などは見逃しているか...
PENSIER

フランス・ハルス

世間ではあちらもこちらもロックダウン、いつになったら日常に戻れるのやら、といった愚痴が聞こえて来ますが、インドア派の筆者などはコロナの後にコロナロスに見舞われるのではないかと危惧しています。しかし私が現在居住しているオランダでは確かにロック...