スティレラティーノの持つ独特の雰囲気や、サルトリオのシルエットに惚れてしまった!
そして貯金をして、ついに買おうとしているあなた。スティレラティーノやサルトリオを買うときには少し注意が必要です。というのも、スティレラティーノやサルトリオは特に、ショップの別注によって質が良かったり、悪かったりするのです。
注意点を知っていれば、本当に良い値段に見合ったスティレラティーノやサルトリオを購入することができますので、ぜひ購入前にこのページを読んでくださいね。
最新スティレラティーノ、サルトリオはシルエットに注意
実は最近セレクトショップなどで展開されているスティレラティーノやサルトリオの中には、別注によってシルエットがタイト&ショートにされすぎていて、大変バランスの悪いものが少なくありません。
そういったバランスの悪いスティレラティーノやサルトリオは、25万円程もするジャケットやスーツであるのにも関わらず、クラシックにはかすりもしておらず、数年もすれば着ることができなくなってしまうでしょう。
まずはそういった、トレンド性を追って売れ行きばかりに重きを置いた、シルエットのバランスの悪いスティレラティーノやサルトリオを購入してしまわないように気をつけましょう。
スティレラティーノやサルトリオのジャケットやスーツのシルエットのバランスを確認するときには、まず着丈を見ましょう。
正常な着丈は、およそこの程度の着丈です。
42R 着丈72cm
44R 着丈73cm
46R 着丈74cm
48R 着丈75cm
50R 着丈76cm
しかしバランスの悪い別注だと、以下のような着丈になります。
42R 着丈69cm
44R 着丈70cm
46R 着丈71cm
48R 着丈72cm
50R 着丈73cm
これは明らかに着丈が短すぎます。
着丈が短いジャケットはシルエットが上に集まり、滑稽な雰囲気となってしまいます。というのも第二ボタンがみぞおちのような高い位置に来たうえ、着丈が尻の半分で終わるので、縦に短く詰まったような雰囲気になってしまうのです。
最近はこのように着丈のバランスが悪く、堂々としたシルエットと全く不釣り合いなサルトリオ、ラペルなども細すぎる、ツープライス量販スーツ店のようなシルエットのスティレラティーノが多く見受けられます。
セレクトショップが「クラシック」を標榜しながらも、どうしてこういう別注をするか?トレンド性を打ち出して購買意欲を高めようとしていること、また数年後のトレンドの変化による買い替えのモチベーションも忘れさせないことなどが理由として挙げられます。
25万円もするジャケットやスーツなのですから、クラシックなシルエットのものを買って、10年以上着るのに超したことはありません。
スティレラティーノやサルトリオを買うときにはぜひシルエットに注意してください。
それは本当に高級ジャケットの生地?
さて、スティレラティーノやサルトリオを購入するときのもう一つの注意点は生地です。
通常25万円もするジャケットやスーツであれば、いくらイタリアのインポートであったとしても、生地のグレードは相当なものであることが普通です。10万円でもロロピアーナ製のウールなど使用していることが多いですし、20万円も出せばSUPER 140’sのウールや、極上のシルクリネンウールなども購入できますね。
しかし最近ではスティレラティーノやサルトリオに限ったことではありませんが、ポリアミド(ナイロン)やポリエステルを混紡した粗悪な生地を使用した別注品が非常に多いです。
ごわごわ、ざらざらとするそれらの化繊生地は「ストレッチ性」などという名の下に紹介されていますが、もしその別注のスティレラティーノやサルトリオが素晴らしい仕立てならば、ストレッチ性など一切必要ないはずですよね。
これは単に仕入れ値を下げて同じ価格で売ることで、儲けているだけなのです。
特にスティレラティーノやサルトリオは最初からヴィンテージ感のある生地、一風変わった色柄のコレクション生地というのをコンセプトとしたブランドです。そのため通常のジャケットのように一見して分かる滑らかさや光沢が無くても、買ってしまう人は多いです。
しかしちょっと待ってください。そのごわごわやざらざらは本当にビンテージ感なのでしょうか?素材の質が悪いだけではありませんか?
またポリエステルやポリアミドなどの生地を使ったジャケットやスーツを25万円で購入しますか?どうしてそれらの生地を使っていても、スティレラティーノやサルトリオだけは別格ということで購入するのでしょうか?
生地が悪ければ仕立てが良くても台無しです。
スティレラティーノやサルトリオを購入するときには、その生地が値段相応であるかどうかを是非チェックしてください。
スティレラティーノ、サルトリオを買う
いかがでしたか?今回はスティレラティーノやサルトリオを買うときの注意点を紹介しました。
少し辛口にはなりましたが、私はスティレラティーノやサルトリオが大好きだからこそ、皆さんにシルエットや生地の良くないものを購入し、後悔して欲しくない。そういう思いでこの記事を執筆しました。
現在はトレンドがあまりにイタリアファッションに持ち込まれすぎ、クラシックなものを見つけるのが難しくなっています。
もちろん私の意見が全てではありませんが、ご参考いただければ幸いです。
他のブランドでスティレラティーノに近い雰囲気のものが欲しい人には、こちらの記事がおすすめ。
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