料理が下手な人が劇的に上手になる方法(長文)

料理が下手な人というのは、料理の「流れ」や「段取り」が分かっていないことが多いです。テキパキと作れる人のほとんどはお美味しい料理です。

自動車の運転は、必ず運転免許センターで何十時間も教わって試験に合格してから路上に出ますが、料理というのは人によっては全く誰にも教わらずに社会人になってしまうこともあります。

そこで、料理の下手さを劇的に改善して上手になる方法を紹介します。(※超長文です!)

先ずは、まずい料理の原因を考えます。


・料理、食材の選び方が悪い
・食材が食べやすいサイズになっていない
・量が多すぎる
・完成したときの温度があっていない
・調味料が多すぎる、調味料があっていない
・食材にしっかり火が通っていない、または火が通り過ぎ、焦げている
・調理器具と皿が悪い


他にもありますが、このような事が特に料理の味を左右しています。

1.料理を決める、食材を選ぶ

料理が得意でない人は、簡単な料理から始めるのが大切です。
大げさな例だと、料理が下手な人がお節料理を作るのは不可能です。

おすすめは、白米を炊く+味噌汁です。
これなら初心者でも成功しやすいです。白米を炊く場合は、ブレンド米ではない新米を買って、軽く洗って水の量をしっかり図り炊飯器に入れれば誰でも必ず美味しく炊けます。土鍋で炊く方法もありますが、料理になれてからが良いでしょう。

簡単で本格的な味噌汁の作り方
味噌汁とは、「だし汁」+「味噌」+「具材」が混ぜ合わさっています。
だし汁は好みで昆布、カツオ、煮干し、などから選んで取ります。
主流は昆布を水で戻したり、水を入れて弱火で20分ほどかける方法です。
しかし料理が下手な人が、毎回時間をきっちり図ってというのは面倒なはずです。

そこで、手っ取り早く美味しい味噌汁を作る邪道な方法は、「花鰹(かつお)」を使う方法です。鍋にお湯を分かります。そのときにお湯の軽量は、作りたい量を実際によそうお椀で軽量します。

お椀2杯分作りたいのであれば、お椀2杯+1杯、3杯であれば3+1杯などと、少しだけ水の量を増やします。水がたっぷりだとダシが薄くなり不味いです。
作りすぎないように気をつけましょう。

スーパーに行って、味噌と花かつおを買います。どの味噌でもいいですが、ケチらずに500円くらいの高級品にすると上手になった気分になります。開けたら要冷蔵保存です。「だし入り」と書いていないものを選びます。「だし入り」は名前の通りダシが既に入っている状態です。

さて、先程の水が沸騰したら、コンロの火を切ります。そして花鰹をひとつまみ片手で握っていれます。きっと料理が下手なひとは計量するのが苦手なはずです。
とにかく、まあお椀2〜3杯であれば、指3本でつまむ程度でも良いです。

これで沸騰してた湯の中で花鰹が踊っている状態です。火をつけずに1分程度したら鰹節だけを取り出します。せっかちな人は箸や網で取っても良いですし、茶こしのようなもので漉しても良いです。

これで鰹ダシができました。この鰹節に具をいれます。面倒であれば「絹豆腐」を包丁で一口大にしていれましょう。具が多すぎると不味いです。食べたい量を考えて、残ったらラップをして冷蔵庫にいれます。
同じように長ネギをいれます。包丁で慎重に薄く切りましょう。包丁の切れ味が悪いとストレスになるので、この際新しいものに買い換えるのも良いですね。

具をいれて強火で1分ほど加熱します。これで十分具に火が通ります。
味噌汁では長く火を入れることは基本的にしません。それに魚や肉ではないので、もしも火の通りが甘くても大丈夫です。

再びコンロの火を消して、スプーンやお玉で味噌を掬って、溶かせば完成です。
本来であれば更に30秒〜1分ほど加熱しますが、味噌が美味しければ溶かしただけでも良いです。逆に2〜5分など長時間、煮沸させると味が劇的に落ちます。つまり不味くなります。

溶かす量はお好みとしか言いようがないのですが、2〜3人前であれば、カレーなどを食べるのに使う一般的なスプーンで2杯分くらいです。ダシを取ってるので、味噌が薄くても美味しいです。

完成したら味をみて、どうしても塩が薄い!と思うのであれば、ひとつまみ親指と人差し指でつまんでいれます。ここで塩の量を失敗すると1から作り直しなので、とても注意しましょう。

文章にすると長いですが、作ると簡単です。おさらいすると、「お椀で水の計量→コンロで沸騰→火を止める→鰹節を投入→1分で出す→切った具を入れる→1分加熱→味噌を溶く→完成」という具合です。最後に数十秒おまけのつもりで煮沸させても良いです。(しばし一煮立ちと言われます)

手際よくやると寝ぼけてる朝でも、ものの5分10分で出来ます。そして非常に雑なレシピですが、美味しいです。

ここでミスしやすいのが、鰹節を開封して、お湯の前でモタモタ作業していると、袋の中の鰹節が全部湿気てしまうという失敗です。湿気るとカビで傷んだり異臭・まずさの原因となります。水に弱い綿菓子を扱っている気持ちで、湯気から離れたところで取り出して、取り出したらすぐに空気を抜きチャックをします。

削ってある鰹節は水が苦手で、次に空気が苦手です。濡れて空気に触れていると、ほんの数日で劣化して不味くなります。ですので、「乾燥+空気を出す」を徹底すれば1ヶ月以上美味しく使えます。しかしそれでも半年〜1年持つものではありません。料理が下手な人で古い鰹節を使って失敗することもあるので、新鮮なものを使いましょう。そしてお煎餅を保管するつもりで扱いましょう。

ダシを基本にして色々流用できる
今説明した、「鰹節のダシ」は味噌汁以外にも様々な料理に使えます。
例えば、「ほうれん草のお浸し」は、茹でたほうれん草に、今の鰹ダシに醤油とミリンを各スプーン2杯いれて沸騰させ、常温に冷やしたものを掛けて冷蔵庫に入れるだけで完成です。

ほうれん草は茎の硬い部分から先に湯に30秒いれ、残りの柔らかい葉を30秒入れれば十分に火が通ります。ありがちなミスは野菜を長く煮立たせてしまうことです。少しシャキッとする方が美味しいのです。そして、ダシも、ほうれん草もしっかりと冷蔵庫で冷やすと格段と美味しいのです。

つまり、鰹ダシを取れば味噌汁とほうれん草のお浸しが同時に作ることができます。慣れてきたら、ほうれん草の代わりに小松菜とキノコ(しめじ)、春なら菜の花にシラスなど、これだけで料理が劇的に美味しくなります。

食材もダシも、サッと短い時間で取る、加熱しすぎない。とても重要です。

ここまで来たら、美味しい食材選びに入ります。できればスーパーではなく、八百屋や生鮮食品に強いお店が良いです。そこで野菜売り場の人に、「今日一番良い野菜どれですか?」と聞けばいいのです。

旬で沢山入荷している食材は美味しいのです。年中必ず置いてあるパックに入った野菜は不味いです。見て分からなければ店員さんに聞けば教えてくれます。
その日に美味しい食材を使って、ダシを使って料理をすれば、簡単に美味しい料理ができます。凝った料理はそのあとに覚えればいいのです。

2.食材が食べやすいサイズになっていない

料理が下手な人の失敗にありがちなのが、食材が食べやすいサイズになっていないことです。例えば、「たたききゅうり」や「きゅうりの浅漬」。
たたきは包丁の背で叩いて崩し、おろし生姜とゴマ油、お酢、砂糖、塩をまぶして揉めば完成です。浅漬はもっと簡単で、包丁できゅうりを切って塩で揉み、昆布一切れと、鷹の爪(唐辛子)をジップロックに入れて1日置けば完成です。

料理と言えないほど手軽にできます。慣れれば5分とかからないくらいです。
しかしなぜ失敗するのか、それは調味料が多すぎることと、食材が食べやすいサイズになっていないからです。

たいてい料理が下手な人は、食材のサイズが大きい傾向にあります。一口サイズ、箸で簡単につまめるサイズであれば、サクッと食感を楽しめ、食べやすいです。
しかし大きいと中の方は味は染みていないは、噛んだあとに更に戻したりと、美味しくいただけるとは言えません。

どの料理にも言えることですが、食材のサイズは大切です。

3.料理の量が多すぎる

例えばカレーを失敗する人が居るとします。なぜか量が多いんです。鍋いっぱい作って、全部失敗する!というのがテンプレートです。
水の量が多すぎたり、買った食材をすべて入れきったり、イレギュラーなことをするのです。ひどいと味が薄まったから塩をいれた、ソースをいれてみた、ケチャップをいれてみた、など悪化の一途をたどります。「少なく作る」のが料理上達の一歩です。

また、「これ入れたら美味しいかな?」と思ったときに、鍋に入れるのではなく、小皿に出して、数滴入れてみましょう。「おぃし〜ぃ〜♡」となるのであれば、その後鍋に直接入れればいいのです。大抵の場合、「小皿で試してよかったぜ………」となります。

4.完成したときの温度があっていない

料理の味はいいのに不味い。という場合、温度があってない事が多いです。
例えば、今夜は焼き肉よ〜!と焼いたはいいもののイマイチまずい。
皿に乗って食べたときには冷え切っていることもあるのです。
煮物なんかは、ぬるかったり常温でも美味しく食べれたりしますが、焼き肉や中華料理などは冷えていると特に不味いです。
これを解決するためには、皿を熱湯で温めておく、またはテーブルにタオルをおいて熱いフライパンのまま食べる、といった方法を取ると熱々で食べれます。

また逆に、そうめんが不味い、そばが不味いなどは、氷で冷やしが足りないなどもあります。冷やしたいものはきっちり冷やし、それでも冷たくしたければ氷や、皿を冷蔵庫に入れておくなどが必要です。例えば料理以外にも缶ビールなんかは鍋に氷水を張ってつけておけばいいのです。

5.調味料が多すぎる、調味料があっていない

料理が下手な理由の上位に、調味料が多すぎることがあります。
一般的に食材の加工の温度や時間があっていれば、薄くて「まずい!」とはなりにくいです。薄くてまずければ、よほど食材が悪いのです。
塩や砂糖、醤油など調味料を少なくするほどよいです。また色々な調味料を気分で混ぜるのは良い結果をもたらしません。気分で混ぜていいのは料理上級者か、インド人、中国人だけです。残りの人達は、調味料を混ぜすぎないように気をつけるのです。

そして、調味料があってないかも気をつけます。いかに美味しい料理でも調味料ひとつで劇的に不味くなります。割烹料理で働いていた料理人の天ぷらを食べて、驚いたことがありますが、天ぷらは一流なのに何故か塩が「塩事業センター 食塩」のようなミネラル感が一切ない辛い塩で出てきました。

塩の良し悪しは直ちに料理に出ます。少し高くても天然の塩、できれば天日干しで塩窯焼きなど、ミネラル感がたっぷりあり旨味を感じられる、指で摘んで食べても「うげぇ〜〜辛い〜!」とならない塩を買っておきましょう。何種類か買い求めて、藻塩なども手に入れても良いですね。料理が楽しくなります。

同樣に砂糖、醤油や油、みりん、料理酒も良いものを手に入れます。料理酒なんかは本当は不要で、美味しい純米の日本酒を代用すれば更に料理の腕があがります。
塩、砂糖、油以外はすべて冷蔵庫で保管して、賞味期限を待たずにして交換するようにしましょう。劣化した調味料は、せっかく美味しい料理がまずくなります。

6.食材にしっかり火が通っていない、または火が通り過ぎ、焦げている

不味い原因に、「火が通ってない」これは分かりやすいです。肉が生すぎる、焼き魚の中心が冷たくて半生、など失敗の粋に入ります。しかし火が通り過ぎていると、失敗の原因が分からず、「なぜか不味い」となりがちです。

例えば先程のほうれん草のお浸し、ほうれん草は20秒〜30秒でも良いくらいなのに、5分も10分も茹でてしまう人が居ます。確かにブロッコリーであればそれくらい、じゃがいもであればもっと煮ますが、同じ感覚で葉物を茹でると不味くなります。

お肉もしっかり火を通りすぎるとカチカチになって固く不味くなります。「火の通りすぎ」というのも料理を不味くする原因になるので、火のタイミングは細心の注意をして取り掛かりましょう。

7.調理器具と皿が悪い

スーパーでマグロの柵(大きなブロック)を買ったら、レジの横で氷を抱かせます。そして冷蔵庫の中でも氷と共に保管します。厳密にいうと油の多いトロなんかは常温に戻してから食べた方が美味しいですが、初心者のうちは「生魚は氷抱かせる」と覚えていても間違いではありません。

そして新鮮なまま低温で持ち帰った魚を、まな板の上で切ります。魚の種類によって、筋の切り方や平造り、削ぎ落とし、薄造りなど、切り方があります。
スマホで魚の種類+切り方、で検索すれば確実に出てくるので、見よう見まねで切ればいいのです。

それでも「刺し身が不味い」場合、これは確実に調理器具が悪いです。
友人の家で料理を振る舞ってもらうときに、包丁をギコギコ4回も5回ものこぎりのように引きながら調理しているのを見かけましたが、これでは食材の断面がボロボロになり美味しくありません。人間の舌が触れるのは、食材の断面なのです。

美味しい寿司屋に行ったことがある人はわかると思いますが、刺し身の場合は長細い刺身包丁で”サッ”と一回で切ります。それも断面に自分の顔が写るんじゃないかというほど鏡面のようになっています。切り身がボロボロになっている場合、包丁の手入れが全くされていないか、包丁が悪いのです。

料理が上手になりたければ、面倒でも少し奮発して鋼の三徳包丁を買っておきましょう。鋼というのは水に漬けたままにするとすぐに錆びますし、レモンを掛ければものの5分で変色します。放置すると酷い錆が出ます。

しかし切れ味は抜群に良く、家庭用の砥石で手入れすれば、スパッ!とティッシュペーパーを力を入れずに切れるほどになります。具体的には長ネギの輪切りが繋がることなく細く切れ、玉ねぎであれば微塵切りが簡単に、先程の刺し身の柵も、お造りができるほどに断面がキレイで力を入れずにササッ!と切れます。
効率が良く、料理の腕が劇的に上がります。そうなればまな板はプラスティックでなく桐などの無垢材(もしくは集成材)が良いでしょう。わずか3千円から6千円で手入れすればずっと使えます。

最後に、いかに料理が美味しくても器が悪いと不味くなってしまいます。

例えばBBQで使う紙皿に刺し身をおいたらどうでしょう。では有田焼の小鉢に砕いた氷を敷き詰めて、上に同じ刺し身をおいたらどうでしょう。格段に食の進みが違う、酒の旨さが違いますね。

何も高級な食器をたくさん買えというわけでなく、無名の日本の和食器でも良いのです。さらに言ってしまえば百貨店ではなく、ハードオフなどの中古屋さんに大量に投げ売りされている贈答の焼き物。もしくはメルカリやヤフオクで千円で大量に出ているものでも良いです。

元々は数万円するようなものが供給過多によって安く手に入るのです。そういった良いものを安く買って、気に入ったのであれば少々高くても産地の生産者から直接買えば料理の感動が違います。また夏はガラスの器に冷えた料理を盛り付けるのも良いです。洋食であれば大きな白いプレートに盛り付けするのもいいですね。

 

そんなわけで、1〜7をしっかりと実践すれば、料理が下手な人でも劇的に上手になることができます。