【バイクの上達方法】公道・峠のライディングテクニックについて

やはり中型バイクや大型バイクを買うと、爽快に飛ばしたい!と思うのが自然な心理です。そこで、公道・峠の走り方、ライディングテクニックについて考えてみます。

筆者は今は車に移行してしまいましたが、年間3万キロ以上バイクに乗っていた時代があり、カワサキだけで5台以上乗り継いできました。

初心者は安全確保が最重要

どのサイトを見ても「安全運転」「安全運転」と書いてあってうんざりしますね。しかしバイクの公道運転で何が重要かと聞かれれば、やはり「ぶつからない事」です。
転ぶとバイクが壊れ、怪我をしたり最悪死亡する危険もありますし、人に当たれば相手を怪我させて賠償責任を負う可能性もあります。

よほど安全性が確保されているサーキットで無い限り、公道では「ぶつからない事」を最優先します。
(たとえ非合法でも)速く飛ばしている人は、安全確保をするスピードが極端に速いだけです。

バイクの安全確保とは何か?

タイヤの付いている乗り物は基本的に「ゆっくり走るほど安全」です。
速度が低いと、ブレーキを掛けてから停車するまでの制動距離が短くなります。
一方で速度が速いと停車までの距離が長くなります。これは教習所などでも勉強しますが、速く走りたい人ほど理解しておく必要があります。

バイクは速度が2倍になると、制動距離は約4倍に…

制動距離は一般に50km/hで約18m、100km/hで約84m必要だとされています。
タイヤの種類や路面のコンディション、車重・車種などによっても異なりますが、例えば公道で時速50キロで走るバイクは約30m先まで見渡せば停車できるとします。
一方で時速100キロで走るバイクは、約100m以上先の状況まで的確に判断しなければいけません。これがバイクを飛ばすのが難しい理由です。
サーキットでは簡単でも、公道では何がいつ飛び出してくるか分かりません。
死角から子供が自転車で飛び出てくる可能性も十分にあるのです。

車と違ってブレーキと回避が同時にできない

よくあるケースでは、速いスピードで曲がろうとして「カーブが思ったよりもきつかった」という理由でフロントブレーキをかけます。
すると曲がれるどころか、傾いた車体がフロントブレーキで水平に起き上がります。

水平に起き上がるということは、更にカーブが曲がれなくなるということです。
結局ガードレールにぶつかったり、道路をはみ出て転倒する原因となるのです。

車の場合は、ブレーキをしながら曲がれるので、「あぁ、危なかった!」となるのが、バイクの場合、子供が飛び出てきたら、後はフルブレーキングして祈るしかないのです。速度が上がるほど回避ができなくなります。

ですので、いかにバイクで公道や峠を飛ばすのが難しいか分かるはずです。

ちなみにコーナリング中にブレーキをする場合は、フロントブレーキを少し掛けて、リアブレーキをロック寸前まで掛ければ、曲がりながらスピードを落とすことも可能です。しかし車と違って補正できる範囲に限りがあります。

公道の上達の基本は、「だろう運転」

世の中では危険運転、無謀運転とされる「走り屋」ですが、実は普通のドライバーよりも遥かに多くの「だろう運転」を行っています。
教習所で基本として教えられて一見ダサく感じますが、最も大切なのです。

例えば峠を飛ばしていても
「次のカーブはブライドだから車が来るかもしれない」
「狭いカーブだから大型トラックが来たらすれ違えないかもしれない」
「道路の色からして、砂っぽくて滑るかもしれない」
「グルーミングやキャッツアイが原因で転倒するかもしれない」
などなど、常にとても多くの「だろう運転」をしています。

なにせ故障車のオイルが漏れ、路面に流れ出てたら一巻の終わりなのです。

ライディング・テクニックというと「フォームや姿勢」「シフトチェンジ」「荷重移動」など様々なテクニックが紹介されますが、公道の場合「だろう運転」が最も大切なのです。

コーナーのラインを描く

例え法定速度内で峠を走るとしても上達する方法があります。
峠ではなるべく先まで見渡し、電車のレールがあるかのように、自分で描いたラインを綺麗に走るのです。
バンク角を最小限で、滑らかに走れるラインを考えます。バイクの場合はアウト・イン・アウトが基本になります対面通行でも道路幅を使って、外側からインのクリッピングポイントを決めて滑らかに入り、後半はそのままハンドルに力を掛けずに加速していくと、自然にバイクが起き上がります。

このときに、リーンインの場合はシートから内側に座る位置をずらして、身体をインの入れて、視線はそのまま先を見渡します。わずか時速40~50キロでも丁寧に走るのは難しいです。この滑らかな走法が身につくと、スピードが上がってもバイクに負担なく走れるのです。

ハイパワーなスポーツカーはV字コーナリングの方が速いですが、公道のバイクではアウト・イン・アウトでコーナリングスピードを上げる方が速いですし、危険無く運転できます。
バンク角が少ないというのは、もし石が落ちていたり、動物が飛び出てきても、そのままアウトに逃げたり、よりバンクさせてインに逃げれるのです。

頭文字Dではないので、安全マージンを十分に確保して心地よい運転をするというのが大切です。いつ対面から大型トラックが飛び出てきても大丈夫なスピードを意識します。

 

はっしー

1989年生まれ