コンテンツへスキップ

1万円オーバー!? ”超高級”刺身(マグロ)の味はいかに

おそらくこれ以上の価格はまず無いないだろうという超高級な刺パック。新年なので某百貨店で刺身を購入してみました。

お値段なんと…… 14,210!!!!

普段は刺身を買ってもせいぜい500〜1000円、よほど盛り合わせで大量に入ってなければ2000円以上出す事はありません。
100g当たり9800円という意味不明なほどに高いマグロが某百貨店に売っているのです。なんというかRPGの終盤の武器のようなハイパーインフレが起こっています。

大間の超高級本マグロ

さて大間の超高級本マグロの味わいはいかに、さっそく味わいをお届けします。
柵ではなくお造り、これは意外でした。高級刺身を買う人は余程のグルメであると言え、家で食べる直前に柵を切り出す人が殆どだからです。

「あ、そうだ!今晩マグロ食べよ!」と思い立ったかのように数切れで1万円超えの刺身を買えるのは、よほど別格なセレブしか居ません。マグロだけ食べる人は居なく、白身やホタテなどの貝、イカやエビも合わせ買いするのが普通だからです。
そうなると1食に2万円以上の刺身代が掛かるのです!

通は常温で食べる

私達庶民は刺身を冷蔵庫に入れっぱなしで、食べる直前に出しますが、こういった上質なマグロは脂の質が違うので、30分ほど前には常温に近く少し冷えてる程度に戻すことで美味しく食べれます。一般的なブリなど脂が多い刺身は常温に戻した方が美味しいものもあります。

参考までに同日に購入した、鹿児島県産のぶり1,416円。相対的に見ると驚くほどに安く感じます。ハイパーインフレーションの中の救世主。一見、え!?安!!ってなりますが、特に安くはありません。

わさびを選ぶ

マグロに話を戻しますが、驚いたことに1万円超えにも関わらず、ワサビはパックのものです。美味しい刺身を買ったら奮発してワサビも一本買い、鮫皮おろしで添えます。優しく円を書くようにして摩り下ろします。強く下ろすと辛味が出るので好みで調整しましょう。
保管は流水が出るところがベストですが、無ければ冷たい水で保管します。辻嘉一の料理本には砂に埋めると書いてありますが、試したことはありません。

伊豆天城のワサビは静岡市から盗まれて勝手に栽培されたものなので、間違って買わないようにしましょう。本当に買うべきなのは静岡市の有東木産です。これは徳川家康に献上されて門外不出とされた逸品です。

ワサビ意外にも色々な薬味があればいいのですが、今回はこれで食べました。標準でシソの花が付いているので房からはずして口直しに使います。

右のお花はタンポポ、ではなく「野菜」
まあ「野菜」ではなく厳密に言うと「食用菊」です。
端にある黄色い飾りは菊花玉子です。(重複している)

醤油選び

さてワサビも重要ですが、最大の悩みは醤油。一万円超えの刺身にキッコーマンは役不足でしょう。小さな生産者が作る、溜醤油、際仕込み醤油から薄口、どれも良さそうですが日本全国から選ぶのは至難の業です。
甘口醤油も美味しいのですが、これは真鯛や金目鯛など九州でも食べられるような魚が似合い、赤身は余り味が合いません。

木樽熟成の醤油は香りが本格的ですが、樽の香りが強すぎてもいけませんので難しいところです。編集部には常時10種類近い醤油がありますが、今回は「三年熟成醤油」(島根県奥出雲町 木桶で三年間熟成させた天然醸造)と「龍野本造りうすくちしょうゆ」(兵庫県たつの市 天然醸造無添加)を選びました。

気になる味わい

口の中で溶けるようにして消えてゆきます。大トロではないのが逆に良く、絶妙に油が溶け出してくるけど脂っこすぎないのが美味しいです。
一切れはそのまま食べて、二口目以降はワサビなどと合わせて食べると良いです。

白米が無いと進みにくい、という事実を発見しました。
何個でも食べていいのに、お昼に酒抜き、米抜きだとせいぜい3~4切れで満足してしまうという結果になりました。

残った刺し身をラップしてるとき条件反射的に「あ!醤油と酒でマグロ漬けにしとかなきゃ」という貧乏性を発揮しそうになりましたが、そんな罰当たりなことは出来ず、そのまま冷蔵庫にラップで保管して夜に食べきるという事になります。

本当にウマいのですが、正直に言って3,000円ほどで売られている、”やや高級”マグロ(生・天然)との違いが余り分かりませんでした。ワインも然りですが、毎日のように食べていないと本当に良いモノの違いが分からないということなのです…。貧乏人が無理して食べても本当の価値は見いだせないという事が分かりました。

超高級刺身(マグロ刺身)のまとめ

1パック14,210 13切れ入。

取得価格1切れ=1,093.077

話題の児童相談所の説明会で「南青山のランチは1600円なんだぞ!」とかネギ一つ買うのも紀伊国屋(インターナショナル)なんだぞ!」だとか話題になりましたが、

「日越のお刺し身パックは、1切れ1,093円なんだぞ!」

ものさしの単位としては、これは結構面白いかもしれません。
一切れが、サラリーマンのランチより倍近く高いと言えます…。
食べただけで神にでもなった気分になれるので、1万円で紙になれる気分を体験できると思えば、むしろ安いかもしれません。

という訳で、ぜひ皆様も一度は、某百貨店で最高級マグロを買って食べてみて下さいネ!!!

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

都会の喧騒を忘れさせる『朝香珈琲』。東京各地の魅力をブレンドに込め、洗練されたデザインのパッケージで、あなたのコーヒーライフに上質なひとときを提供します。
copyright otonaninareru.net