英国式の本格紅茶!ハロッズの紅茶は美味しい? 〜Harrods Tea Collections〜

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ハロッズとは?

ハロッズは、ロンドンにある老舗の高級百貨店です。
1825年に小さな小売店から始まり、イギリス最大の百貨店となりました。

日本の百貨店と同じように、あらゆるお店があり様々な商品を扱っています。
中でも「紅茶」と「クリスマス・ベアー」が人気があり、ハロッズのオリジナル商品として販売されています。
19世紀初頭ではハロッズは小さな食品雑貨でしたが、その頃から創業者のチャールズ・ヘンリー・ハロッドは紅茶に強い関心があったと言われています。

また、クリスマスベアー(日本ではイヤーベア)と呼ばれたクマのぬいぐるみは、ロンドンのハロッズ本店では数多く飾られているらしく、30年程前から毎年新しいデザインのベアが発売されています。

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ハロッズ紅茶の特徴

一言でハロッズの紅茶を表すとすると、「伝統的な香り」です。
アッサムとダージリンをブレンドした商品が多く、英国人の好きなミルクティーに合う香りに仕上がっています。
現在ではロイヤル・ワラント(王室御用達)を失ってしまいましたが、200年近くも王室御用達という事もあり、王室の結婚や式典など行事に合わせてオリジナルブレンドが発売されています。

イギリス王室御用達(wikipedia)

ハロッズと他の人気ブランドとの違い

歴史あるブランドである事と、イギリスの市場を考えてかコンサバティブ(保守的)な商品が多いです。
例えばフランスの「マリアージュフレール」や「フォション」は、ハロッズとは対称的なコンセプトで、紅茶の中でもアバンギャルド(前衛的)と言えます。
ブレンドベースの茶葉を白茶や緑茶にして革新的な新しいブレンドティーを作ったり、ミントやその他独特な香りのハーブを多様してフランス人好みの、エキゾチックな異国風紅茶を次々と発表しています。

ハロッズやイギリス国内で双璧を成す百貨店である「フォートナム&メイソン」はコンサバティブで伝統を受け継ぎ、王室の愛した香りを残す事をコンセプトにしていると言えます。
そのため、この二社では現行商品でも、「ロイヤル〜」「クイーン〜」など王室に関係する名前を冠したブレンドが多く、その味や香りも、アッサムとダージリンをブレンドしたクラシカルで正統派の紅茶と言えます。

ですので、クラシカルな昔ながらの香りが好きな人であれば、ハロッズ紅茶の美味しさに感銘を受けると思いますが、新しい刺激ある香りを求める人にとってはつまらない味に感じてしまうかもしれません。

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7種類のハロッズティーを紹介

ハロッズの紅茶と言えば必ず名が上がるのが「No.14ブレンド」
ダージリン・アッサム・セイロン・ケニアをブレンドした定番の一品です。
以前まで飲んでいたのですが、缶を処分してしまった為、定番以外の紅茶を7種類紹介したいと思います。

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1.三越30周年 アニバーサリー ブレンド

ダージリンのセカンドフラッシュが主体となっているブレンドティーです。
渋みは少ないのですが、どっしりとしたコクがあり紅茶好きが満足できる仕上がりになっています。
茶葉の量を増やせば、英国風ミルクティーとして最高のひとときを楽しむ事ができます。
シングルオリジンティーでは表現できない絶妙な香りは、まさにハロッズの紅茶と言えます。
毎朝でも飲みたい紅茶です。

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2.ハロッズ メルフォート セイロン

ミントのフレーバーティーじゃないの?と驚く程に清涼感の強いセイロンです。
セイロン島の中でも標高の高いウバ地方、その中でも良質なリーフだけをふんだんに使ったブレンドです。
全国にある某紅茶専門店でウバを購入する事がありますが、このハロッズのセイロンには遠く及びません。
余韻が長く目を閉じれば、コッツウォルズで湖の畔にあるガーデンを散歩している気分になれます。
静かな曇の日など、読書しながら飲むのにオススメの一杯です。

メルフォート 1,400円+税 50g缶

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3.ハロッズ ハイティーブレンド

ハイティーとは、アフタヌーンティーとは異なり夕方に帰宅した時に飲む紅茶の事です。
元々は労働階級の人が、自宅に帰ってリビングの高さのあるテーブルで飲んだことから、こう呼ばれるようになりました。
このブレンドは、ダージリンとアッサムがブレンドされています。
ダージリンのセカンドフラッシュが主体で、アッサムがコクを強調しています。
ストレートでも美味しく、ミルクティーにもできる絶妙なバランスで成り立っているので、一杯目はそのまま、二杯目にミルクを足して飲んでみて下さい。

鮮やかさはありませんが、厚みのあるコクが疲れを癒やしてくれます。
涼しい秋の日に、仕事終わりの一杯にオススメです。

ハイティーブレンド 1,400円+税 50g缶

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4.ハロッズ セントジェームス セイロン

先ほどのメルフォート・セイロンと似たパッケージのセイロンですが、中身は全く異なります。
メルフォートは繊細でミントのようなメンソール感がとても強い紅茶でしたが、こちらはミント感は少なくどっしりと落ち着いたニュアンスを持ちます。
アッサムティーのようなパワーのあるブレンドです。

ただ、標高の高い場所で作られただけあり、ディンブラやキャンディ地方のような独特な発酵臭はありません。
ストレートでも美味しく飲めるようにブレンドされています。
体格は細いけど力のある、「馬」のような存在と言えます。

セントジェームズ 2,900円+税 125g缶

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5.ハロッズ リーガルコレクション (ロイヤルガーデンティー)

商品の由来について詳しくは分からないのですが、エリザベス二世がバッキンガム宮殿で行ったガーデンパーティーを記念して発売されているようです。
紅茶だけでなく、記念のクッキーなども同時にハロッズで販売されています。

黄色いバラの花の蕾がふんだんに入っていて、本当に美しい茶葉です。
ストレーナーで濾してしまうのが勿体無いくらいです。
パッケージにベースの茶葉は書いていないのですが、恐らくアッサムが主体です。
渋みもあり、強いコクの中にもエレガントが隠れています。
これがブリティッシュ・ロイヤルファミリーそのものと表現したかったのでしょうか?
刺激のある安直なエレガンテではなく、これでもかという程にクラシックで上品な演出をしたブレンドです。
ミルクを淹れて濃い目に飲むのが美味しいです。

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6.ハロッズ ダージリン オカイティ・トレジャー

エリザベス女王も愛したダージリンのオカイティ茶園。
ハロッズの最高級品の一つとして多くの紅茶ファンに愛されています。

この商品はセカンドフラッシュです。
リーフはとても大きく、丹念に揉捻されていて形が良いです。
初摘みのチップがたくさん入っていることから、オカイティの中でも特級品であるのが安易に想像できます。
飲んで見ると意外にも大人しい印象を受けます。
日本のインポーターは香りの個性が強いオカイティを輸入していますが、ハロッズでは極端に強い香りを避けて、何杯飲んでも美味しい!と思える味わいに仕上げています。

まさにイギリスの国民性が表れており、サヴィルロウのビスポーク・スーツ、またはBowers&Wilkinsのスピーカーのように、「一見地味だけれど最高に上質」といったコンセプトになっています。

(ライター田中追記:スーツ発祥の地であり、世界最高峰のスーツだけを作り出すSavile Row サヴィルロウのテーラー達が使う生地は、一見すると非常に地味です。しかし実際には大変上質なウールなどの素材を用いて、長い時間をかけて丁寧に作られた生地であり、何年着ても素晴らしい風合いを維持してくれます)

オカイティはファーストフラッシュもリリースしており、どちらも「イギリスの考えるダージリン」が表現されています。

オカイティ トレジャー 12,000円+税 125g缶

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7.ハロッズ アッサム ドゥーモアダロン

とても希少なリーフです。
アッサムのドゥーモアダロンという僻地にある茶園で作られているようです。
ストレートで飲めるほどにすっきりとしたアッサムでも珍しい仕上がりです。アッサムの多くの茶葉はCTC製法といって粒上になりますが、このドゥーモアダロンはオレンジペコーになっています。
温度が下がると渋みが出てくるので、ミルクティーの方が美味しく飲めると思います。

“Assam characteristics: sweet , malty , rich and wonderfully aromatic.”

アッサムドゥーモアダロン 9,950円+税 125g缶

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ハロッズのアウトレット店「三井アウトレットパーク 入間」

ハロッズの紅茶は、三越伊勢丹系列のブティックで購入することができますが、なかなかお値段が高くて、まとめ買いはできませんよね。
そこで筆者も良く利用するのが、埼玉県入間市にある「三井アウトレットパーク 入間」
このアウトレット・モールには、ハロッズのアウトレット店が入っており、最大70%オフで紅茶がお得に買えてしまいます!

さすがに60~70%オフは一部の賞味期限間近の商品だけですが、多くの紅茶も10~20%オフで購入できるので、まとめ買いしやすくお得なのです。
ここでは、ハロッズベアーや人気のトートバッグなども売っているので、ハロッズマニアからしたら本当に楽しい店舗です。

ドリンクも提供していて、定番のNo.14ブレンドティーなど、その場で飲むことができるので、アウトレット散策後の休憩にもオススメです。

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缶のデザインもとても可愛く、テンションも上がるので本当にオススメできますよ!

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