一人暮らしの教科書

火災報知器の誤作動から学ぶ火事対応

昨夜、住んでいる集合住宅の火災報知器が作動して外に避難することになりました。
結果としては火災報知器の誤作動ということで事なきを得たのですが、どうすれば最善だったのかをおさらいしてみます。

何はともあれ通報する

今住んでいる建物は火災対策が厳重で、一度目に「他の階で火災報知器が作動しました、担当者が火災の確認をしています。落ち着いて避難する準備をしてください」と館内放送しました。
初めてだったので、すでにパニック状態です。
火も煙も全く見えないので、「どうせ誤作動だろ」という気持ちが大きかったです。

5分後に二度目の「火災が発生しました、ただちに避難してください」と館内放送が放送されます。
念の為に避難しておこうという気持ちが出てきて、同時に119消防に通報しました。

「たぶん誤作動だと思うのですが、火災報知器が鳴っています」と住所や建物名、自分の居るフロアを説明して、今の所は火も煙も見えないことを伝えました。

「もしも火や煙を感じたら再度すぐに通報してください」と説明されて通話を切りました。

助かる確率が上がる

「きっと他の人が通報しているだろう」と思い込んで、誰も通報していないケースが存在するようです。
誤作動だと思っても”即時通報”するのが最重要です。電話で「煙や火は見えない」と説明すれば良いのです。

聞いた話によると、複数人からの通報を受けることで火災などの信憑性が上がり的確な判断がしやすいそうです。
「2人目だったり3人目の通報だったら迷惑かな?」と思わずに、迷わず通報しましょう。

その時に何階に住んでいるか氏名など確認されるので、万が一本当の火災だったときに、早く消防車が到着しますし、自分が残されたフロアを伝えているので救助される可能性も高まります。

迷わずに逃げる

今回は誤作動だったので良かったですが、もし本当の火事だったら……?

「はい今死んだー!今俺死んだよ!」となったかもしれません。

数分後に煙が出てきて、慌てて逃げた頃には火災で退路を断たれているかもしれません。
火災報知器作動から8分までに逃げた人が助かって、9分以降に逃げた人が亡くなる、といったパターンが無いと言いきれれません。1分でも早く逃げておいた方が絶対に良いのです。

逃げる時に持つものを決める

2段階の火災報知器だったので、2回目に鳴ったときは妙に冷静になってしまい、仕事用のパソコンと現金、クレジットカード、キャッシュカード、パスポート、マイナンバーなど一式がさっとバッグに入れて部屋を脱出しました。

本当に火事になったとしても、現金があれば数日間ホテル暮らしできますし、キャッシュカードやパソコンなどあれば一応は生活が可能です。再発行が面倒な身分証明書なども持って逃げれば、一旦は安心ですね。

ただ、うかつだったのがHDDなどのバックアップデータが部屋に集結していたことです。何台にも分散して保存しているので、故障には強いのですが火事で物理的に燃えてしまえば元も子もありません。クラウドサーバーにも退避させたり、会社にバックアップを置いたり”保管場所”も考慮したほうが良いと思いました。

家財の写真を撮影しておく

もうひとつ反省したことがあります。
他の階の火事が原因で部屋が延焼した場合は、火災保険などで失われた家財などを賠償してもらえる可能性が高いです。特に賃貸は火災保険の加入が義務付けられていることが多いです。
その時「家財に何があったか」立証しなければなりません。交通事故にあったとき、被害を受けた物品を写真を撮って購入年月や場所などをレシートを提出させられました。火災で全て失われていたら?これを立証するのは非常に困難でしょう。

年に1~2回は部屋全体を写真で撮影しておき、主要な家財や高価なものをスマホの中に入れておくべきです。
写真が全く無いよりは、様々な角度から数年分の家具の写真が出てきた方が補償を受けられる確率が上がります。
それと値段のつかないもの、例えば手記や手帳、写真は火災で消失しても補償を受けることができないので、大切なものがあれば災害ですぐに持ち出せるようにリュックに入れておいたり対策しておくと良いですね。

避難カードをドアに貼る

昔住んでいた建物は災害対策をしっかりしていて関心しました。
地震などで集合住宅から避難するとき、玄関ドアにマグネットで「公園に避難しています」「在宅避難しています」といったカードを貼れるように配布していました。

火災のとき世帯数が多いマンションであれば、避難するときにカードをドアに貼れば誰も居ない無駄な捜索がされずに、効率よく救助活動が進めれると思いました。マンションに管理組合があれば、こういった案を出すのも良いかも知れませんね。とくに一軒家の足腰の弱い老人が居る家だと、「鈴木さんまだ部屋にいるかもしれない!」と近所の人が親切心で消防隊員に中の捜索を依頼するかもしれません。避難するときに、玄関に「公民館に避難しました」と書いておけばスムーズですね。

消火する場合は…?

もし自分が火元だった場合、通報後に初期消火することになりますが少し注意が必要です。
火災の種類は、「燃える物質」によって3つに分けられます。
A火災(普通火災)=木材、紙、衣類などが燃える火災
B火災(油火災)=石油やガソリン(可燃性液体)、油脂類などが燃える火災
C火災(電気火災)=電気設備、電器器具など感電の恐れのある電気施設を含む火災
このように火災にも種類があり、それぞれ適した消化方法があります。消化器に「粉末ABC消火器」とあれば全て対応している消化器なのでオールマイティーに使えます。
料理中の油が原因の火災なんかは特に水での消火が厳禁です。パニックになって水をかけると爆発的に火が飛び散り、ひどい火災になったり、全身やけどの原因となります。

子供のころは避難訓練なんてアホくさ、と思っていましたが突然に火災報知器が鳴ると慌ててしまうものですね。
参考にしてみてください。