お茶は中国で飲まれていたものが、1630年頃にオランダを通じでイギリスに伝わり、緑茶からボヘア(武夷山周辺で作られた半発酵茶)が中心に、そこから完全発酵茶である紅茶が主流になりました。
イギリスではチョコレートドリンクやペールエールに変わって一日中飲まれる国民的な飲み物となったのです。
イギリスの国民的な飲み物となるにつれて、茶の供給を中国への依存から、植民地の栽培へと変えようとするのは自然の流れでした。
そこで、1778年にジョゼフ・バンクス卿が東インド会社のベンガル総督のウォレン・ヘイスチングスに「茶樹と栽培用具を持たせて、インドのカルカッタ植物園へ行かせたらどうか?」と提案したのです。
中国のアヘン戦争の問題もあり、イギリスはインドでの茶樹生産に力を入れていました。
そして、かの有名なロバート・ブルースがアッサム北東部で自生のアッサムの茶樹を発見し1839年についにカルカッタとロンドンで同時に事業会社が誕生したのです。
それからアッサム地方から、インドの北部や南部にまで急速に茶園が広がり、ヒマラヤ山脈の麓にあるダージリンにも茶園が作られるようになりました。
生産量の増加によって一時は180茶園程まで増えたダージリンですが、閉鎖や合併によって現在では87茶園になりました。
現在はチャモングループがダージリンの中で最大のグループとなり、アッサムに5つの茶園、ダージリンに13の茶園を包括しています。
ただ吸収合併するだけでなく、中には政治不安のトラブルに巻き込まれて廃園になった茶園を再び復活させたり、再樹林して工場を新設するなどして、インドの人たちに雇用をもたらし、新しく良い茶園として復活させる動きがあったりします。
ヨーロッパ、特にダージリンティーをこよなく愛するイギリスとドイツ。
EU関係の品質基準や残留農薬に対して非常に敏感な国でもあります、そこで多くの茶園がオーガニック農法に移行しつつあり、EU基準や日本のJAS基準に適合する茶葉を生産しています。
アメリカでは、USDAと傘下のオーガニックプログラムであるNOPという制度で認証が行われています。こちらに適合するオーガニック茶園も増えてきています。
試飲日記はこちら
https://otonaninareru.net/tasting_diary/
GoldenTipsTeaに全ての茶園が掲載されています。
http://goldentipstea.com/blogs/
全87茶園ガイド
☆が付いているものは、テイスティングコメントが載っています。
アルバリ Allobari
アンボック Ambiok
アリヤ Arya
☆アボングローブ Avongrove
アンブーティア Ambootia
バダンタム Badamtam
バーネスベッグ Barnesbeg
バノックバーン Bannockburn
バラスン Balasun
チョントン Chon-gtong
チャモン Chamong
☆キャッスルトン Castleton
ダージー Dhajea
ドゥーテリア Dooteria h
ディララム Dilram
エデンベール Edenvale
ジン Ging
ジエル Gielle
グレンバーン Glenburn
☆ゴパルダーラ Gopaldhara
☆グームティ Goomtee
☆ジッダパハール Giddapahar
ギャバリー&ミリクトン Gyabaree&Millikthong
ハッピーバレー Happy Valley
ジョガマヤ Jogmaya
☆ジュンパナ(ジュンパナアッパー) Jungpana(Jungpana Upper)
カレジバレー Kalek Valley
クマイ Kumai
リンギア Lingia
☆リザヒル Liza Hill
ロングビュー Longview
ロプチュー Lopchu
☆マーガレッツホープ Margarets Hope
マリーボン Marybong
☆ミム Mim
ミッションヒル Misshon Hill
ムーンダコティー Moondakotee
モハンマジュア Mohan Majhua
マカイバリ Makaibari
ムロター Mullotar
マルディラン Mahalderam
モンティベット Montevio
ナグリ Nagri
ナグリファーム Nagri Farm
ノーストゥクバー North Tukvar
ナルバダマジュア Narbada Majhua
ヌルボン Nurbong
☆ナムリン&ナムリンアッパー Namring & Namring Upper
オークス Oaks
☆オカイティ Okayti
☆オレンジバレー Orange Valley
パンダム Pandam
パショク Pashok
フーリセン Phoobsering
プーボン Poobong
プッシンビンPussimbing
☆フグリ Phuguri
ランガローン Rangaroon
リントン Rington g
☆リシーハット Risheehat
☆ロヒニ Rohini
☆ラングリーラングリオット Runglee Runglit
ラングムック/シダーズ Rungmook/Cedars
カンチャンビュー Kanchanview
サマビョンSamabeong
☆セリンボン Selimbong
スーム Soom
シントン Singtom
スタインタール Steintal
☆サングマ Sungma
セリンヒル Selim Hill
☆シンブリ Singbulli
シビタール Sivitar
スプリングサイド Springside
ソウレニ Soureni
☆シンゲル Singell
シポイデュラ Sepoydhurah
☆シーヨック Seeyok
☆プッタボンPuttabong
タムソン Tamsong
☆タルザム Turzum
☆ティンダーリア Tindharia
☆タルボ Thurbo
ツクダー Tukdah
ティースタバレー Teesta Valley
アッパーファグー Upper Fagu
ヴァートゥクバー Vah Thukvar
グーグルマップでダージリン地方を見る
チェコのサイトに分かりやすい地図が載っていましたので引用させてもらいます。
(とはいえロシア語のような気がしますが)
http://www.dharmasala.cz/wp/category/cajovna-dharmasala-vse/blog/
ダージリンティーの美味しい淹れ方
ダージリンの多くの紅茶はOPやBOPといった、大きめのチップになっています。
ですので、抽出時間は3分〜5分が目安です。
慣れない初めの内は透明なポットで入れるのが良いです。
何故ならお湯を入れた後の茶葉の状態を観察しやすく、ベストな入れ方を見つけれるからです。
見方としては、透明なポットに3gの茶葉を入れます。(ティースプーン大盛り1杯分)
そして150ml(ティーカップ1杯分)の熱湯を注いで、3分待ちます。
その時に、色が薄すぎないか?茶葉が完全に開いているかを確認します。
茶葉が固くて、完全に開いて居ない場合は抽出時間を伸ばします。
逆に濃く出すぎてしまった場合は、お湯の量を増やします。
このようにして、自分の持っている茶葉のベストな状況を見つけ出します。
概ねの目安は、
茶葉が細かめ・・・3g 150ml 2分30秒
茶葉が少し細かい・・・3g 150ml 3分
茶葉がチップ状で少し大きい・・・3g 200ml 3分
茶葉がかなり大きい・・・3g 300ml 3分 もしくは 2g 150ml 3分等
茶葉がとても大きく薄い色・・・3g 300ml 5分
といった感じです。
いずれも実際に一度試して、薄いのか濃いのかを体感して調整してみて下さい。
口に入れて渋い!と感じたならば「抽出時間が長すぎる」もしくは「茶葉が多すぎ」です。
逆に薄すぎる!という場合は、時間を長くするか、茶葉を増やして下さい。
編集部流の紅茶淹れ方の方法・手順
1.透明なポット、陶器のティーポット、カップ&ソーサー、茶こしをお湯で温める。
2.全てタオルで拭き上げて、透明なポットに茶葉を入れる。
3.この時に乾燥している茶葉の香りを確認する。
4.熱湯を注いで蓋をする。時間をタイマーで計る。(場合によってティーコジー)
5.時間が来たら、茶こしを使って陶器のティーポットに移し替える。(これによって均一の濃さで飲める)
6.温めてあったティーカップに注いで楽しむ。
といった流れです。
ここで重要なのが、ティーカップと陶器のポット、茶こしをしっかりと熱湯で温めておくことです。
熱湯で温めておくと、ポットを入れ替えているにも関わらず熱い状態で紅茶を飲めます。
温度管理と時間管理をきっちりと行いましょう!
これが茶葉抜きポットという状態で、本場英国風が好みであれば陶器のポットに直接で茶葉を入れれば良いです。
購入先・ネットショップリンク
特に、リーフル(ナヴァラサ)、ジークレフ、ルピシア、HOJOがお茶マニアの中では定番の購入先となります!
紅茶・中国茶 TEA MARKET Gclef オンラインストア
世界の紅茶・緑茶専門店 ルピシア – LUPICIA Fresh Tea