マンションを総絨毯で暮らす贅沢な日常

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なかなか実現している人の少ない「総絨毯」(=オーダーカーペット)
部屋を総絨毯にしてから半年以上が経ったので、マンションの部屋を総絨毯にしてみた感想を書き留めたいと思います。もともとすっきりとした部屋が好みで、フローリング+シンプルな家具だったのですが、ホテルのような総絨毯とエレガント風な内装にしてみたくて実際に総絨毯にチャレンジしてみました。

以前のモデルルームのような部屋

模様替え後の様子

総絨毯のメリット

  • 肌触りが良い

部屋にぴったりのサイズであれば、高級感がありホテルで生活しているような気分です。更には歩いた時の感覚が非常に優れてスリッパで歩くと、しっとりとした歩き心地、裸足でも音がせずに気持ちが良いです。

冬の朝にベッドから出ても絨毯になっていると快適です。裸足でフローリングを歩くと冷たかったり、滑ったり、ペタペタすることがあったり、音が気になったりしますが、全ての問題が解消します。

夏は暑いでしょ?と多くの人に聞かれますが、さして暑さは気になりません。
むしろクーラーなどの空調を入れた状態だと、ほのかにカーペットがひんやりしていて歩くのも心地よいです。

  • 騒音が軽減される

肌触り以外にも音のメリットがあります。歩行音が減るのは当たり前ですが、部屋の雑音もなくなります。
集音材を部屋一面に敷き詰めているに等しいので、一日中静かに過ごせます。
ホテルに滞在して部屋に入った時にシーンと、静寂を感じた事があるかと思いますが、それが部屋でも体験できるのです。カーペットと一緒に厚手のカーテンなどを合わせると、より遮音性に優れます。物の少ない部屋だと、コンクリート住宅の場合は反響音(リバーブ)が強く、手をたたくと反響することがあります。ドアを閉めただけでも思いの外大きな音が出ますので、雑音の軽減はストレスの軽減にもつながります。

物を落としても傷がつきにくく壊れにくい、家具を設置しても床が傷つかない。
テーブルの椅子を引き摺っても音がせずに傷つかない。
子供が転んでも比較的安全。猫などの小動物が生活しやすい、走りやすい。
畳のように、床に座ったり寝転んだりできる。など様々な良さがあります。

総絨毯のデメリット

  • 汚れやすい

明るい色の絨毯であれば、コーヒーをこぼせば一発アウト。トマトソースなど油性の汚れは最悪です。小さい子供がいれば、たちまち汚れて見栄えも何もなくなってしまいます。
しかし今回選んだ赤色のような暗い色のカーペットは、意外にも汚れが目立ちにくいです。毎日歩いて洋食、和食を作って、ワインやコーヒーを毎日飲んでるにもかかわらず汚れが全く気になりません。こぼすことが少なく慎重な性格の人であれば、例えキッチンに絨毯を敷いても、取り立てて気になる事は無いでしょう。

  • 次に手入れが大変

半分正しく、半分間違いです。なぜならフローリングでは気になる髪の毛やホコリが目立たないからです。細かなホコリがまとまる事がないので、一週間掃除機をかけなくても意外にきれいなままだったりします。それまではフローリングで毎日ホコリと髪の毛を神経質に掃除していた人間の感想なので、万人が手入れが大変とは言えません。
しかし掃除機をかけるのが一苦労です。フローリングであれば、さささ〜〜っと数分で出来たことが、5〜10倍以上の時間と体力が必要です。業務用の掃除機もしくは、ホームセンターに売っているような大型でパワフルな掃除機を使わないと、ロクにホコリが取れません。ルンバなど自動掃除機では上手に掃除できない可能性が高いです。

  • 模様替えが難しい

一度敷いてしまうと部屋の雰囲気を変えるのが難しくなります。

この方法は置敷きといって、四方を固定しない方法で床を傷つけません。
オーダーカーペットを依頼すると採寸をしてもらい、それに沿ってカットしてもらえます。ですので、汚れた部分があれば、そのピースだけ簡単に交換できます。
置敷き以外には、釘で固定する方法もあります。

置敷きのメリット

・手軽にオーダーカーペットにできる
・飽きたり事情があればすぐに撤去できる
・部分的に交換できる
・工事が不要で床を傷つけない

グリッパー工法のメリット

・ホテルのように美しい仕上がり
・四方を固定するので絶対にズレない
・消音効果などが高い

などと、どちらも一長一短です。
更にはカーペットの織り方や毛足の長さ、素材によっても消耗度合いが変わります。例えば本当の商業用カーペットであれば、毎日大量の人が通っても凹んだりスレないようになっています。今回、筆者の家に施工したようなオーダーカーペットは家庭向けで、毛足が長く肌触りが良いです。しかし重い家具などを置くと跡が残ってしまいます。

カーペットを敷くときの注意点

先の細い椅子を使うと、このようにカーペットに跡が残ってしまいます。
歩行では全く跡が残りませんが、家具などで力が集中すると毛が折れてしまったり、ボロボロになってしまうので、綺麗なまま維持したいひとは注意しましょう。椅子の下だけカーペットを二重にしたりと対策すると綺麗なまま使えます。

室内のドア(戸)の下のクリアランスを考える。
ドアの下の隙間が少ないと、カーペットをひきずってしまいます。
写真のように1mmの隙間もないと、ボロボロになってしまったり、ホコリを舞い上げてしまいます。できれば、隙間が2〜3mmは空けておきましょう。蝶番の調整で上げられることもあります。施工前にチェックすると良いです。

運搬作業。意外にも見落としてしまいますが、集合住宅(マンション)の場合は、あまりにサイズが大きいとエレベーターに載せる事ができません。
筆者の部屋はかなりギリギリで作業用の大きなエレベーターに載せることができましたが、先にサイズを計算しておかないと、せっかく作ったカーペットが家に搬入できないという事態がおきてしまいます。

マンションの部屋を総絨毯にしてみたまとめ

3LDK一人暮らし部屋を総絨毯にして半年経ちましたが、とても快適の一人です。
なぜ総絨毯が一般的にならないのか不思議なくらいです。もしもオーダーカーペットを作ろうと悩んでいるのであれば、是非とも快適な環境を実感して欲しいです。

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