最近、中国関連の株式が急上昇しており、その原因が気になっていました。SNSを見ていると、次のようなツイートを発見しました。「ブルームバーグの報道によって中国株が大きく左右されている」という内容でした。この情報が正確かどうか気になったため、少し調べてみることにしました。
Bloombergひど過ぎる。。。
9月26日:大手銀行に1兆元(21兆円)の資本注入か
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うおおお!中国株暴騰へ
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10月3日:最大10兆元(210兆円)の景気対策余地あり
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うおおお!!さらに大暴騰!🚀🚀
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10月8日:中国政府、1,000億元(2.1兆円)の景気刺激策発表
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😨😨😨 https://t.co/kPbFVL2zkz— Es Primero (@EsMonsieur) October 8, 2024
9月26日:1兆元の資本注入が示唆される
2024年9月26日、中国政府は大手国営銀行に最大1兆元(約1420億ドル、約21兆円)の資本注入を検討しているとの報道がありました 。このニュースは、中国経済の活性化への期待を一気に高め、株式市場に強いプラスの影響を与えました。特にインターネット関連企業を対象にしたレバレッジ型ETFであるCWEBも、今後の成長期待から急騰しました。
10月3日:さらなる景気対策余地が報じられる
さらに10月3日には、中国政府が最大10兆元(約210兆円)規模の景気刺激策を発表する余地があると報じられました 。この報道により、中国株市場はさらに活気づき、CWEBもその影響を受けて上昇しました。
10月8日:中国政府の実際の発表は期待外れ
しかし、10月8日に中国政府が発表した実際の景気刺激策は1,000億元(約2.1兆円)に留まりました 。これは市場が期待していた規模と大きく異なり、多くの投資家が失望しました。この失望感が中国株の急落を引き起こし、特にCWEBのようなレバレッジ型ETFでは19%近い大幅な下落が見られました。
下落の背景と影響
中国インターネット企業に対する成長懸念や、景気刺激策の効果に対する不透明感が、この暴落の主な要因です。投資家は、規模の小さい刺激策では経済の立て直しが十分ではないと判断し、特にリスクの高いレバレッジ型ETFから資金を引き上げました。結果として、CWEBは一日で大きな損失を被りました 。
CWEBの暴落
今回のCWEBの暴落は、期待されていた中国政府の景気刺激策と実際の政策発表とのギャップが引き金となりました。中国経済の将来を見据えた投資家にとって、政策の動向や市場の反応を注視することが重要です。今後も、さらに大規模な景気刺激策の可能性や、中国経済の成長に対する不安が引き続き市場に影響を与えると予測されます。
このようなレバレッジ型ETFは高いリスクとリターンが伴うため、投資を検討する際は慎重な判断が求められます。