ポルシェといえば、世界中で知られる高級スポーツカーの代名詞です。美しい造形で高性能なポルシェに憧れる人は多く、そのオーナーになるのは一種のステータスとされています。
日本でもポルシェを愛する人は少なくありませんが、実際にポルシェに乗る機会はどれほどの人が体験しているのでしょうか?この記事では、日本人が生涯で一度でもポルシェに乗る可能性を、いくつかの要素から考察していきます。
ポルシェの所有率
まず、ポルシェの所有率について考えてみましょう。
ポルシェジャパンによると、2020年の日本における新車販売台数は約7,000台とされています。これに加えて、中古市場でも取引が行われており、年間のポルシェの総取引台数を約28,000台と仮定します。
2020年のポルシェ国内新規登録台数、過去最高の7284台を記録
仮にポルシェの平均所有期間が3年だとすると、1年間で約28,000人がポルシェを所有していると推測できます。また、車を購入するのは30歳から70歳までの40年間が多いと仮定した場合、40年間の累計所有者数は「28,000台 × 40年 ÷ 3年 = 約37万3,000人」です。
日本の人口を約1億2,600万人とすると、ポルシェを生涯に一度でも所有する確率は約0.30%に過ぎません。これは非常に低い確率であり、日本人がポルシェを所有することは特権的な体験であると言えるでしょう。
ポルシェに「乗る」機会
しかし、ポルシェを「所有」することと、「乗る」ことには大きな違いがあります。実際、多くの人が友人や家族の車、レンタカー、試乗などでポルシェに乗る機会を得ることがあります。ここで、どのような場面でポルシェに乗る可能性があるのかを見ていきましょう。
1. 友人や知人のポルシェに同乗
ポルシェの所有者が少ないとはいえ、実際には彼らの車に同乗することでポルシェに乗る機会は得られます。
フェラーリやランボルギーニと比較すると、カイエンやパナメーラ、また新型タイカンなど4人で乗ることを想定している車種も多く、長距離ドライブも快適です。
2. レンタカーやカーシェア
現在、日本でも一部のレンタカー会社やカーシェアサービスがポルシェを提供しています。特別なイベントや記念日、旅行などで利用されることがあり、一般の人々でも比較的手軽にポルシェを運転する機会があります。
カーシェアリングのエニカを利用すれば6,000円程度で乗れるチャンスもあります。
3. 試乗やイベント
ポルシェのディーラーや自動車イベントでは、試乗会が開催されることがあります。自動車好きであれば、こうした試乗イベントに参加してポルシェを運転する経験をする人もいます。
上記のように千葉にある、「ポルシェ・エクスペリエンスセンター東京」では要予約でドライビングプログラムが開催されています。
実際にポルシェに「乗る」確率は?
では、日本人が生涯に一度でもポルシェに「乗る」確率はどのくらいでしょうか?
ポルシェの所有者数に加え、上記のようなシチュエーションで乗る機会があることを考慮に入れると、その確率は所有率よりも高くなることが予想されます。具体的なデータはないものの、友人の車やレンタカー、試乗会などを含めると、ポルシェに乗る可能性は5〜10%程度にまで上がるかもしれません。
まとめ
ポルシェは日本において非常に特別な存在であり、その所有率はごく一部の限られた層に留まります。しかし、所有に限らず、ポルシェに乗る機会は意外と広がっていると言えます。友人や知人の車、レンタカー、試乗など、ポルシェに乗る体験は所有者でなくとも手に入れることができるのです。
「生涯一度でもポルシェに乗る」という体験を目指している方は、ぜひこれらの手段を活用して、その夢を実現してみてはいかがでしょうか。
ポルシェジャパン - Dr. Ing. h.c. F. ポルシェ AG
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