10代までは最新ガジェットを追いかけるオタクっ子で、2005年には秋葉原に初代W-ZERO3を発売日に買いに、数年後にはiPhone4に並んでいるようなオタクでした。しかしiPhone5頃から興味が薄れ、「まあ適当に使えればいいか!」と惰性で古い機種のままアップデートもしない懐古厨老人へ…。
恥ずかしいことにiPhone急速充電について知ったのはつい先月で、それまで今持っているiPhone8 Plusに標準付属する「Apple 5W USB電源アダプタ」(写真下)で充電していたのです!
なかなか充電されないなぁ〜と検索してみて、やっと急速充電やUSB PD(Power Delivery)の存在を知りました。
リナシメント読者の方の中にも、スマホをお使いで急速充電についてご存じない人もいるのではないでしょうか。
そこで今日は、そんな私のような懐古厨で古参ぶった人も”知ったかぶれる”バッテリー選びについて解説します。
「うわっ…私の充電、遅すぎ…?」
未だに写真上の「Apple 5W USB電源アダプタ」を使っている人もいるのではないでしょうか?
このアダプターは2012年のiPhone5の頃に発売されて8年以上に渡って愛されている規格なのですが、残念なことにキューブ型の純正充電器では現代の最新スマートフォンを充電するのには十分なパワーを持っていないのです。
このキューブ型は従来のUSB規格で5W(5V / 1A)出力という低速な充電で、最新のiPhone11 Pro MAXを完全に充電するまで5時間近く必要です。しかしUSB-C アダプターであれば半分以下の約2時間でフル充電が可能です。
下の写真は「RAVPower USB-C急速充電器 61W(RP-PC112)」という61Wの高出力でありながら小型の充電器です。これはMacbook Proなど消費電力が高い機器も余裕で充電できる規格です。iPhone側が最大18Wの充電対応なので、規格上最も早い充電ができます。私の使っているiPhone8 Plusであれば30分もせずに50%まで充電ができます。
バッテリーが残り1%という危機的状況でも、出かける前の20~30分で半分近く充電できるという驚きのスピードです。
我々はUSB-Cに移行した方がいい
結論から言うとUSB大好きすぎる私達も、そろそろUSB-Cに移行した方が良いということです。
USB1.1でプリンタやスキャナー、CDドライブに接続してきたお爺さん。USB2.0メモリーの転送速度に驚いたオジサン。この四角い形のコネクタに安心感を覚えるかもしれませんが、これからは左の長円形のUSB-Cが主流になっていくのです。
改新には苦痛が伴うのは世の常
以前、Macbook Proをレビューした時にUSB-Cは使いにくいと酷評をしましたが、2年経った今思うのは充電速度に関しては偉大だと言うことです。しかし未だにパソコンの周辺環境は最悪で、写真を見て頂いて分かる通り、過去の遺産と新しい規格が混在して2020年とは思えない状況です……。
新しいアダプターとモバイルバッテリー
そんな訳でUSB-Cに移行してアダプターを買い換えるのが一番良いのです。
外出先で使えるモバイルバッテリーですが、こちらも過去の規格と新しい規格が混在しています。
こちらの薄型カードサイズ・モバイルバッテリーmp015なんかは小さなポーチにも収納できて便利で、ポケットに入れても目立たないサイズです。4000mAhという少し前では驚きの容量なのですが、5V 1Aつまり5Wです。iPhone8 Plusのバッテリー容量が2,691mAhなので1.5回フル充電できる計算なのですが、モバイルバッテリーの劣化のため半分充電できるかどうかです。
ちなみに中国製のモバイルバッテリーの中には容量詐称商品が頻繁にあり、記載されている容量よりも実際は全然少ないなんて事がよく起きているのでご注意を。
こちらは「Anker PowerCore 10000 」Model:A1263というアマゾンで大人気の定番モバイルバッテリー。2800円という低価格にも関わらず安定した性能と大容量なのが売りです。アウトプットはやや高出力で5V 2.4A、つまり12W出力です。
たっぷり充電できるのですが240gと少し重いのが難点です。
もっとも大容量で高性能なのがこの、「RAVPower モバイルバッテリー 20100mAh / 45W / PD」[RP-PB159]
【Power Delivery対応】最大45WまでPower Delivery対応のUSB-C PD3.0ポートを搭載し、MacBook/SwitchなどのUSB-C搭載の人気デバイスへ急速充電可能です。(※2台を同時に出力の場合、USB-Cポートの最大出力は30Wになります。)
【幅広い機種対応】一般のUSB-Aポートも付きますので、USB-C機器だけではなく、iPhone、iPad、Android等に対応しています。更に、独自技術のiSmart2.0より、接続されたデバイスを自動的に検知し、いつでも最適な充電を行います。これ一つでほとんど全てのUSB機器の充電が満足できます。
【何日も使い続ける超大容量】20100mAhとの大容量で、会議中ノートパソコンへの電量補充やゲーム機への充電、停電時の緊急電源などとして大活躍です。
【バッテリー本体への充電も速い】大容量ながら、本体へのフル充電もより速くなるように工夫しました。USB-C 30Wの入力より、わずか3.5時間で満充電可能です。18W Quick Charge対応の充電器で充電する場合、5.5時間でフル充電可能
【安心して使えるバッテリー】バッテリーに多重保護チップが内蔵され、過充電、過放電、過熱、短絡などから、本体と大切なデバイスを保護します。18ヶ月の日本国内安心保証付、万一の場合、カスタマサポートまでご連絡ください。
説明文でも分かる通り、様々なスマートフォンからノートパソコンまで充電できる強力なモバイルバッテリーです。
重量が540gとペットボトルの水と同じ位の重さがありますが、その代わりスマートフォンをフル充電しても残量が80%以上残っているという安心感があります。USB PD IN&OUT対応なので、先ほどの61Wアダプターを使うと高速充電もできます。しかも従来のUSBポートもあるので、昔のケーブルしか持っていない時も便利なのです。
RAVPower 45W Super-C Series 20100mAh のバッテリー容量はApple MacBook Pro 15インチのバッテリー容量とほぼ同等ですので、完全放電した大きなMacbook Proをフル充電させれるほどの性能があります。そんな訳で、サイズ重視であればカードタイプが良いですし、母艦のように充電ベースにしたい場合は大容量のUSB PD対応タイプがお勧めと言えます。
こんな記事を書いていたら、昔使っていたFOMA SO902iをコンビニで売っている単三電池の携帯充電器でチャージしていたことを思い出してしまいました。歳を取ったなぁ〜トホホ・・・(はっしー)