インスタグラムで見抜く!部屋の写真から富裕層を見極めるポイント

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一軒家は内装や外装が千差万別であり、茶室や床の間がある素晴らしい建物でも、築年数や立地が悪いと価格が安くなるため、参考になりません。今回は都会のマンションの写真に絞って紹介します。

グレー系、ベージュ系の絨毯カーペット

置き敷きではなく、グリッパー工法(床打ち込み)でホテルのようなループパイル・カーペットが一面に敷き詰められているマンションは、都内の超高級サービスレジデンスの可能性があります。そもそも賃貸物件で全面絨毯になっているものは少なく、自己所有のマンションや会社所有(事務所)などである場合、いずれにせよセレブである可能性が高いです。物件名は伏せますが、壁まで天然大理石のキッチンカウンターがあるなど、「億ション」にありがちな要素です。

高級家具の代表格といえば、アルフレックス ジャパン、B&B、カッシーナ・イクスシー。このあたりの定番家具をシリーズで全て揃えている家は富裕層である可能性が高いです。家具だけで2000万以上をかけられる家は少ないです。

洋室はカーテンの種類と窓の数を見る

マンションの部屋で窓が8面以上ある場合、リビングが25畳以上あると推定されます。これも高級マンションである可能性が高いです。8面の窓の場合、引き違い窓が両側にあり、中央にフィックス(固定窓)があるのが一般的で、両袖引き窓ともいいます。窓の数が多く、3つ山ヒダのオーダーカーテンがきちんと吊るしてある部屋は、意識の高いお金持ちである可能性があります。

カーテンが床から1cmほどの高さで揃っているか、左右の長さがぴったりであるかを確認します。Aフック型のカーテンレールで、レールが正面から見えないようにボックスになっている部屋もあります。天井に埋め込まれて完全に隠れるタイプの部屋は、高級マンションに多く見られます。

ギロチン部屋の一例、天井に大梁が通っている(高級そうに見えて安いマンションの例)

また、天井廻り縁を見て梁の有無を確認します。マンションでは構造上、梁型や下がり天井が出てくることがあります。中には「ギロチン」と呼ばれる大梁が部屋と部屋の間を通って下がっている建物もあります。これらはマンションの高さに対して部屋の数を増やすためにギリギリの設計をしているために起こります。3LDKで7000万〜1億円の部屋でも梁が目立つことがあります。

数億円以上の物件になると、マンション内の世帯数が抑えられ、天井を一段上げた設計がされるため、空気ダクトや梁がなく、一軒家のように真四角な部屋になっていることもあります。

写真を見て「ん?海外の部屋みたい」と思ったら、カーテンやドアのレバーハンドル、天井の廻り縁や梁を確認すると、それが高級な建物かどうかを予想できます。ちなみに、上記の写真は私の部屋なので、少し建築に詳しい人が見ると「酷い部屋だなぁ〜」と思うかもしれません。

画像はhttps://suumo.jp/ms/chuko/tokyo/sc_minato/nc_96421027/より引用

さすがに「空中バルコニー」といえば「元麻布ヒルズ」とすぐに分かってしまいますね。5億9800万円で購入できるそうです!築年数が20年近いにもかかわらず、驚くべき価格設定です。かつて日産のカルロス・ゴーン元社長も元麻布ヒルズに住んでいたそうです。ちなみに、さらに広いバルコニーを持つ部屋も存在するそうです。興味のある方はオールアバウトの記事に詳細が載っています。

憧れの一邸 “ルーフバルコニー付きペントハウス”(2ページ目)

窓からの景色とバルコニー

高層マンションは本当にピンキリであり、景色だけでお金持ちかどうかを判断することはできません。東京都内の例では、数億円のマンションの隣に、月額20万円で住めるSTUDIO(スタジオ)つまり1ルームが存在します。必ずしもタワーマンションに住んでいるからといって富裕層であるとは限りません。

インスタグラムで都内に住んでいる人がレストランの投稿が多いのに、部屋の写真が緑にあふれている場合、その人はセレブである可能性が高いです。都内の低層マンションの中には、敷地が植樹され、ウッドデッキに出て別荘のように過ごせる物件も存在します。

外国人向けの月額500万円以上の賃貸物件には、BBQができるバルコニーや、グランドピアノを置けるスペースのあるリビングなど、庶民には信じられないような物件もあります。窓からの景色が一面緑のマンションは、富裕層である可能性が高いです。

エルメスの食器

これは少し偏見かもしれませんが、華族にルーツを持つような代々伝わる名家では、食器は舶来品よりも大倉陶園や香蘭社、ノリタケ、ニッコーなどで揃えている印象があります。銀座には昔ながらの国産食器の店があり、そこで洋食器を揃えることができます。

少し新しい世代になると、ウェッジウッドやマイセン、ロイヤルコペンハーゲン、リチャードジノリなど、1980年代には百貨店に並んでいたような舶来品が好まれます。さらに今どきの世代になると、ヘレンドで揃える人もいますが、ヘレンドは庶民の憧れ的な要素があり、「なんちゃって」が多いのも事実です。

ごく最近お金持ちになった人、つまり普通の家庭で育ったがセレブな旦那をゲットした幸運な人たちに愛されるのが「エルメスの食器」です。エルメスは食器を作っておらず、リモージュやサンルイ、ピュイフォルカなどのOEM製品ですが、「私って何でもエルメスで揃えちゃうの」という具合で、テーブルの上の食器が全てエルメスという人をしばしばインスタグラムで見かけます。

前者と後者、どちらが良いとは言いませんが、「わあ〜この柄、全てエルメスで揃えているんだなぁ〜」と感じると、その人がお金持ちかどうかを判断できます。大抵の場合、そういった人はティッシュボックスからクッション、ボールペンのひとつまでエルメスで揃えています。

インスタグラムは”なんちゃってお金持ち”もいる?

自称セレブで高級なレストランに通っている投稿が多いにもかかわらず、たまに映る自宅の部屋に「アレ?」と思うような点があるインスタグラマーもいます。

部屋が豪華=お金持ちというわけではありませんが、壁紙が20〜30年前にアパートで使われていた主流のものだったりすると「古いな!」と感じることがあります。建築に詳しい人であれば、壁紙を見るだけで何年頃に流行していたデザインかが分かるそうです。窓のサッシ一つで年代が分かることもあるので、建物は実に興味深いですね。

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