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百貨店でワインを買ってはいけないワケ

大人本に影響されてワインを初めたのですが、「痛い経験」としてデパートで洗礼を受けました。
僕みたいなワイン初心者は「デパートに行けばいいワインが揃っている」と考えてしまいます。
これは半分正解で、半分間違いです。本当のリッチなお金持ちが、最高級ワインを買うのであればデパートはオススメです。ですが僕のようなワイン初心者が1本1,000~3,000円で買おうとすると大きな落とし穴が待っています。

特にデパートのワインショップでは、強く押したい商品が通路に並んでいて「4本で1万円」などと魅力的なプライスタグがついていることもあります。
「コレなんかオススメですよ!」と手慣れた販売員に紹介されて、つい財布の紐を締めて買ってしまうと後の祭り。まさに縁日の屋台で怪しい的屋に騙されてしまった気分です。結果的に4本中4本とも不味かったのです。

この理由についてワイン好きに話してみた仮説が次の通りです。
最初の理由はコロナ渦による緊急事態宣言などで百貨店やテナントの利益率が急激に落ちていることに由来します。
お店は利益をあげなければいけない、でも急に客足が増えるわけでもない、そうなると数少ないお客さんから高い利益をいただかなければいけません。
お得に見えて利益率の高い(仕入れ価格の安い)ワインを提案することになります。もうひとつの理由は、そもそも店の利益とは別に百貨店に対しての上納金が存在します。パーセンテージは各店舗によって異なりますが、大人本の別の記事で10~40%ほどという話を聞いたことがあります。一例ですが、1本2,000円であれば、すでに800円は百貨店が飲んでしまっていることもあるのです。そこからコロナの中で店の利益を出すのです。
実店舗を責めるわけにはいきませんが、低予算では分が悪いというのもまた事実です。

最後はコンディションの問題です。輸入代理店インポーターが定温輸送のリファーコンテナを使って丁寧に運んでも、デパートではエアコンの風が当たって乾燥する通路に並べられています。
きっと閉店後は空調が切られて冷え切ることでしょう。これが繰り返されるとワインは強いストレスを受けることになります。気温18度70%湿度の地下セラーから連れられた先では、お客さんが手に取ったり、気温の変化を毎日受けるのです。
美味しかったワインでも、家についたときには力尽きていても仕方のないことです。

そんなことから、低予算のワイン入門者は百貨店で買わずに、個人が経営するようなワイン専門店や、安心できるネット通販を利用したほうが良いのです。
ちなみに数万円するような高級ワインは、高いだけあって百貨店での保管状態は良いことがおおい、と付け足しておきます。

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