またチラシの裏ですみません。はっしーです。東京って引っ越してみると中々面白くて、街によって棲み分けが上手にされています。
渋谷と新宿では歩いている人の雰囲気や世代が異なります。麻布から広尾、恵比寿、代官山を中心に生活している人と、新宿周辺の新大久保や早稲田を中心に生活している人では、外見の雰囲気や身なり、性格なども驚くほどに異なります。そして私の住んでいた静岡市と異なり東京には本当に多くの若者が居ます。私達は緩やかに年を取っていくので、実感しにくいのですが、東京に住んでいると世代が交代していくのを体感します。
私は今年で30歳になります。25歳前後の男の子の考えることは何となく理解できますが、20歳の男の子の考えていることは全然分かりません。ましては17,8歳の男の子のことは宇宙人のようにさえ感じます。さっぱり何を考えているか分からず、どんな価値観で生きているかさえ分からないのです。
もう十何年前、私達が17,8歳の”子供の頃”は「大人に分かられたら終わりですワ」みたいなポプテピピック的な感性が少なからずあったと思います。「大人はどうせ、俺らのことなんて分かっちゃいない」と思っていたのですが、確かに年を取ってみると分からんのです(!)
しかし今となってみると、それは正しいことに思えます。友達の20代の女の子が「若い感性を失ったらおしまいですわ!」と、一生懸命に10代がハマっているコトを体験したり勉強したりしているのを見ると、「半分正しくて半分間違っている」気がします。新しい世代の感性とは私達には無い貴重な考え方ですが、私達は彼らと同じ場所に居てはいけないのです。
例えばアニメなんかが顕著な例です。私達アラサー世代の青春はアニメの文化が黎明期から勃興期の間で、学校のクラスに数人アニメ好きが居たような世代です。そこからオタクのまま大人になって、アニメがより世間に馴染んだ今の若い世代と交流をする人も居ます。同じ価値観を共有するのは良いことですが、いささか私達のような30歳前後の大人と10代の彼らと同じノリで楽しむのは厳しい気がしてなりません。どこかで引退するか、こっそりと我々同じ世代だけで楽しんだ方が良い気がします。何しろ私達が10代のときに、オジサン・オバサンが入ってきてブツブツ物言われることほど白ける事はありませんから…。
これは例に挙げやすいアニメの話ですが、他にも同じことが言えるのではないでしょうか。そんなわけで、私達は若い世代に文句を言わずに適度に距離を取り、若い世代がハマっていることをこっそりと経験して感心する他にないのです。私達の元にもアラフォー・アラフィフ達から文字装飾しまくりのラインやスタンプが届いたりしますが、そうなってはいけないのです。
旦那が撮影でギャルと絡んだらしいんだけど「今こうゆう服売ってないから〜、大体ご先祖様からのメルカリで買ってる〜」って言ってたらしいよウケる。ご先祖様て。
— ぴのやま (@pinomountain) 2019年4月9日
追記
原宿を歩いて、「昔は 可愛い服がいっぱいあったのにナァ〜」と思う我々は既にご先祖なのです。
「昔の音楽は良かったヨ、バンプオブチキンとかサァ〜」「昔の映画は(略)、昔のゲームは(略)、昔の車は(略)昔の酒は(略)」
分かっちゃ居るのですが、昔の西洋銀座ホテルと横浜ロイヤルパークホテルのインテリアを忘れられない私達でした…。