レディース靴よりコスパ良い?男なら”本当に良い靴”を長く使おう

メンズファッション

「男の拘りのもの」は如何にコストパフォーマンスが良いのか彼女に力説されました。
この冒頭の写真、フェラガモやセルジオロッシが写っていますが、彼女の自宅の玄関です。可愛らしいリボンのついたパンプス、なんとお値段11万円するそうです。
男性の最高級品と言われるジョンロブやステファノ・ベーメルは20~30万円が主流です。
「それではレディースの方が安いのでは?」と思うかもしれません。

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驚くことにフェラガモのパンプスは5回ほど履くとヒールが傷ついて、蒔き直しもできるけれど傷だらけになります。ソールの張替えなども勿論できますが、2~3ヶ月も履くとボロボロになってしまいます。
メンズの革靴も同じように細かな傷がつきますが、丁寧に磨くことによって2~3年以上履くことができます。

左が新品、右が三ヶ月使用したセルジオロッシ。

メンズだと2~3ヶ月履くまで新品みたいで恥ずかしい!ちょっと使用感が合ったほうがカッコいい。と思いますが、レディースのロッシの例では僅か3ヶ月でクタクタになっている事は否めません。

3ヶ月程度でも右のように傷がついたりするので、ローテーションしたとしても1年以上使うのが如何に難しい事か分かります。よほど高級ホテルなど室内が中心で、車移動がメインであれば2年以上使えるかもしれませんが、普通に日常使いするとあっと言う間に傷だらけになってしまいます。

フェラガモのヴァラリボンも一見前から見ると同じようにですが、ヒール部分は傷がついてしまいます。

特に階段の上り下りで当たったり、自分の左足に当たってスレる事が多いようです。

レディースとメンズで考え方が異なり、レディースの靴は「新品に近い状態が美しい」、一方でメンズは「長年丁寧に使い込んだ方が美しい」という違いがあります。

これは靴だけの話ではありません。
レディースの服はメンズと比べて非常に流行に敏感で、特にハイブランドのコレクションなどは「今年のものであること」というのと強く重視します。
一方でメンズも同じようにスーツの流行などありますが、流行り廃りは緩やかでトラディショナルなジャケットは5年でも10年でも毎年着ることができます。筆者も4年前にイタリアで購入したロロ・ピアーナのジャケットを未だにヘビロテして着ています。

フォーマル用、ビジネス用の革靴は少なくとも2~3年以上は持つと言いましたが、アウトドア用のレッドウィングのブーツに至っては何と10年以上持ちます!
写真中央のベックマンに至っては私が19歳のときに購入したものです。オールソールを4~5回繰り返し、自分の足の形にぴったり合った状態で使うことができます。
当時は10代なので4万円の靴は非常に高価だと思いましたが、30歳を迫る今でさえ飽きないデザインと耐久性を考えると良い選択だったと言えます。

どちらにしても何足かをローテーションして使うことが靴の寿命を延ばすことには変わりありません。
また革靴の場合、ブラッシングやクリームなどで手入れすることによって寿命を延ばせます。ソールは土台が削れるまえに早めに交換した方が靴に負担がありません。

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流行を追って慌てて買うのは無駄ですが、長く使える美しい靴を手に入れるというのは結果としてコストパフォーマンスが良いと言えるでしょう。

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