アイル・オブ・スカイ(ISLE OF SKYE) 12年

飲み物

シングルモルトが人気を博していますが、近年の値段高騰によって中々手に入れにくい存在になってしまいました。
それにシングルモルトだからといって安直にスーパーマーケットで買ってはいけません。どこの何とは言いませんが、とある12年のシングルモルトは昔と違って品質がとても下がってしまい、ベトベトとしたアルコール感だけが残って香りも無いようなボトルさえあります。

驚くことに、最近飲んだマッカラン18年(オフィシャル)は2万円を超える価格になったにも関わらず味は落ちています。
これでは数年前にリリースされて終売したカスクストレングス(当時8千円)の方が遥かに美味しいです。

つまりシングルモルト=美味しいというのは過去の話となってしまいました、そこで何が言いたいかと言うと、安くて美味しいウイスキーは意外にブレンデットでは?ということです。

この「アイル・オブ・スカイ12年」明治屋によって2013年にリリースされた商品ですが、スカイ島のウイスキーをキーモルトとして、スペイサイドをブレンドしています。

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スカイ島といえば、反射的に「タリスカー」が出てきますが、どうやらタリスカーが入っているとは書いていません。
ですが、アイラ・モルト特有の塩っぽさ(ピート感)があり、一口飲むとカリラのような塩味を感じます。
そこから、花の香りが立ち上がり、キレが良く消えてゆきます。
コレこそがスコッチ・ウイスキーと思える仕上がりです。
特に12年で価格も3500円なので、ボディの厚みや余韻、複雑さはあまり無いのですが、シンプルにウイスキーを楽しめます。
個人的なイメージでいうと、グレンリベットにカリラを足した感じです。

テイスティンググラスよりもグラッパグラスのような細いシルエットのグラスで、ストレートで飲むと寄り香りが立ち上がります。
高級なウイスキーのように、「一人で香りが立ち上がる気力」がそこまで無いので、積極的に自分から香りをかぎに行ってあげる必要があります。
もちろん、ロックアイスを敷き詰めてタンブラーで楽しむのもありです。
ただし香りがあまり強くないので、キレの良い淡麗なウイスキーに感じてしまうと思います。

時間が経ち、グラスに残った香りには塩くささが消えさり、甘い樽とメープルシロップがの香りが飲み手を誘います。
後半はスコッチというよりは、バーボンのような甘さが出てくるので亦面白い所です。

(原酒口渇の今どきの情勢から考えると)この価格では、かなり美味しいウイスキーだと思います。ぜひ一度お試し下さい。

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