人を見た目で判断してはいけない?
よく言われる言葉にこういったものがありますよね。
人は中身を見なければ本質が分からないものだから、人を外見で判断してはいけない。
果たしてそうでしょうか。私は外見は人間の非常に重大な要素であり、中身と同様にしっかりと考慮すべき部分だと思います。
もちろん顔が良い、美男美女である、というところを見る必要はありません。
彼ら彼女らが遺伝子的に優れているのは承知していますが、生まれ持ったものはそれほど重要ではないのです。
むしろ気にすべきは表情、服装、体型。この3つです。
今回は外見で人をある程度まで判断すべき理由、判断の仕方などについて書いていきます。
表情には普段の性格が現れる
まず私たちが人にあったときに見るべき「見た目」は、その人の表情でしょう。
ちょっと革靴のことを思い出してみてください。革靴というのは買ったときにはまっさらで何のシワもなく、大変綺麗な状態ですよね。この状態の革靴は美しいけれど、味がない状態なんて言われます。
そしてその革靴を履いていくうちに、シワが入っていきます。そのシワはその人の歩き方や足の形などによって形が違いますから、人によっても、足の左右によっても違います。
人間の表情もまた、それと同じです。
人間の顔は、その人が一番長く作っている表情を記憶します。
ですから例えばいくら会って話をしているときにニコニコとした笑顔をしている人でも、ふと黙ったときに「ん?」と違和感を覚えるほど口元が下がったとしたら、その人は誰にも会っていないとき神経質で不満な顔をしている時間が長い可能性があるのです。
人間は繊細で敏感な生き物ですから、こういったことを無意識に察知します。その人の表情を見て、その人の本性がどういうものなのかをまず見抜きましょう。
服装はその人の社会性とセンスを示す
同時に、相手の服装を見てみましょう。
例えばあなたが海外のホテルのラウンジにいるのにも関わらず、Tシャツに短パン、サンダルで歩いている人がいたとしたら、その人は関わるべきでない人間かもしれません。
そういった場所を利用するときには、お洒落な人ではなかったとしても、社会性のある人であれば襟のついたシャツを着たり、少なくともフルレングスのボトムスを選んで、自分が持っている中でも綺麗に見える靴を履いてくることでしょう。
結果、その人物はホテルでお金のある人の荷物を狙うスリだった、という可能性は大いにあり得ます。
他にもあからさまにシチュエーションに合わない服を着ていたり、あるいは服に過剰な自意識が見られたりする場合には、その人は外見からして避けた方が無難な場合が少なくありません。
ですから、その場と服装の適合具合で人を判断することは非常に効果的です。
危険を回避するための基本的な意識として身につけておくと、海外に行ったときなどは携行品や自分の身を守る結果になる可能性も大きいと言えるでしょう。
また、服装にはその人のセンスや生活が現れることにも注目すべきでしょう。
いつも服装に気を遣っており、いつも自然なお洒落をしている人は、生活そのものもお洒落にしている人が多い。ちょっと料理にこだわってみたり、インテリアもスタイリッシュなものにしていたりと、色々なところに楽しみを見いだしている人は、自然と服装にも気を遣うものです。
ただファッションで個性をあまりにも強く主張しようとしている人は、むしろ普段の仕事や学校などで何かしら抑圧されている場合も少なくありません。
イタリア製のジャケットにばかすかとお金をつぎ込んで、しないネクタイを箸の数よりも多く溜め込んでいる男はどうかって? ここは、愛のある人間だと言っておきましょう。
体型でその人の性格と自己管理能力が分かる
さて、最後に気にすべき見た目はその人の体型です。
まずその人の体型では性格と自己管理能力が分かりますよね。極端に肥満体型な人は、おそらく自分の意志で節制が出来ていない人でしょう。肥満体型の人で非常に神経質で、部屋に髪の毛一本落ちていないほど綺麗好き、という人は多くないはずです。
また仕事や私生活でパーフェクトにこだわる完璧主義の人は大概、スタイルが良いかやや痩せ身です。
少し太っている人は少しだけだらしない人かもしれませんし、あまり細かいことを気にしない人であるかもしれません。太り気味で人に極端に完璧を求める人は、あまりイメージにありませんよね。
このように、体型を見ていくことでその人の性格と自己管理能力が分かる場合も多いです。
漠然としたイメージだけでなく、その人の表情を見て、さらに体型と服装とで絞り込んでいけば、出会って数秒のうちにその人がどういう人か、予測することができるのです。また途中で書いたように、自分の身を守ったり、危険を回避したりすることもできます。
これが人を外見で判断してはいけない、という言葉が間違っており、外見を人間の重大な要素として、しっかり考慮すべき理由です。
人に会うときに偏見を持たないのはもちろん大切ですが、客観的な視線で相手を観察するように心がけてみてくださいね。