編集長です、こんにちは。なんつータイトルだ。と思われる読者の皆様お許し下さい。
実はですね、つい先月にあまりに遠出したい気分になって青森県まで車で旅してきました。
とても変わったルートで、静岡から52号線で山梨に、そこから長野に北上。
長野から新潟、海沿いをひたすら北上して山形、秋田、青森。
ここまで何時間だろう。
確か中二病を発症して午前2時頃に、「そうだ!京都青森行こう!」となったので、結構空いてて静岡〜新潟で4〜5時間?朝になってちょっと仮眠してお昼に新潟から出発して夕方には青森まで着きました。
青森は遠い?
あ、宿取るの忘れてた…。と秋田らへんで思い出して、楽天トラベルで探すものの、当日予約は泊まれるところが少なく苦戦。
温泉旅行が良いけど、一人は泊まれない…。という事で、青森市内の浅虫観光ホテルというところを8900円で確保。
これは…!地雷臭が、と多少思いつつ到着すると、まさかの過疎地。
昔は温泉街で栄えてたのかな〜という雰囲気がありますが、既に昭和の彼方にあり、殺風景が広がります。
ちょっと散歩しても誰も歩いておらず主要道路として車の交通量は多いですが、町に目を向ける人は居ません。
ホテルもまさに昭和っぽさを感じる、地方の遺産といった趣です。
素泊まりだったので、この辺で食べれるお店ありますか?と聞くと、この時間(19時)だとコンビニくらいしか…。と言われる事に…。
まっじか!!青森恐るべし。
やはり立派な旅館を数万円だして夫婦で行かないと料理は食べれないそうです。
まあ、ともかく謎のラーメン屋さんに言って、あっさりラーメンを食べて、コンビニで缶ビールを買ってホテルに買えることに。
退屈な日常を壊すためにでかけたものの「ここどこ?」とちょっと寂しい気持ちになったり。
もう26歳なのに独身でいい年して一人で何してんだろ…。と葛藤に。
部屋からの景色は意外に素敵で、海の音だけが心地良く聞こえてきます。
ぼんやり見える明かりが(多分)青森市街。
この何もなさと広い畳みの空間が、煩悩を捨てて精神を統一するのに最適な空間であることには違いありません。
まあ、とりあえずお風呂にでも入ることに。
さすがに8900円に期待をしてないですが、源泉掛け流しではなく循環でしたがお客さんが少なく温泉が凄く綺麗な事なんの…。
半露天風呂みたいな感じで、とても大きな窓が海側に開いてヒノキ風呂などあります。
これが中々気持ちよくて疲れを癒やしてくれますね。まさに部屋からの景色と同じで、夜の海を眺めながら湯に浸かって青森の冷たい風に当たるのも悪く無いです。
そしてお風呂から出ると、なんと唯一と言っていい最大のイベントがあり、20時から津軽三味線の生演奏を聞ける事に。
1階のラウンジに行くと、意外にも20人以上集まって満席状態。
中野みち子さんというプロの津軽三味線演奏家の方がライブを行っています。1972年生まれと紹介されていますが、美しい方で30歳ほどに見えるほど。
この演奏がまた素晴らしく、沖縄で聞いた三線ともまた音色が異なるのです。
普段聞いているような音楽にはない、独特な音階が陶酔をもたらし、不思議な気分です。
歌と演奏を30分程聞き、昔の方言など聞きながら、心にしんみりときて眠りにおちるわけです。
さて、適当に青森周辺を3,4日プラプラして美味し物食べるかー!って気分で居ると、職場からTELが…。
「あー、編集長さんですか?明日撮影来れますよね?」
「え?」
仕事さぼって青森に居るとは言えず、美味し物も食べれずそのまま帰路に着くのでした…。
高速道路…29,160円
ガソリン代…14,800円
浅虫温泉観光ホテル…8,900円
津軽三味線…Priceless
お金で買えない価値がある。買えるものはMasterCard(R)で。