一眼レフを初める理由の一つに「海外旅行で綺麗な写真を撮りたい!」というのがあります。大人になれる本の専属ライターの中には、30カ国近くヨーロッパやアジアを回った人が居ますが、口を揃えて言うのは「一眼レフは不便」です。
移動の荷物を最小限に…。
自宅から海外の宿泊先まで、荷物を全て送る事の出来る裕福な人は別ですが、多くの人は滞在中の荷物を手で持って回る訳です。
数日分の着替えにガイドブック、そこに現地で買ったおみやげなど…。女性の中にはシャンプーセットや化粧品、ドライヤーまで持ち運ぶ人も居ます。
海外旅行用のトランクケースは破損を防ぐために頑丈になっていますが、ただでさえ重いトランクに衣類等とデジカメを入れると非常に重くなります。
欲張ってレンズを2本以上持ち歩くと、それだけで1キロ以上になることもあるのです。
ボディが大きいので取り出しにくいというのも不便です。
そして最大の問題はヨーロッパやアメリカを含む多くの国で一眼レフを首から下げると危険という事です。
一眼レフを持っている=お金持ち、と思われてスリや盗難などトラブルに巻き込まれる可能性が上がります。
空港に預けると、そのままロストバゲージ(荷物紛失)やトランクの中のカメラだけなくなっている、なんてのは非常に良くあります。
「海外 カメラ 盗難」などで検索すれば、いくらでも出てきます。
つまり、「重くて持ち歩くのが大変で、危険」なのです。
海外旅行の目的によって、一眼レフを持っていくか決める
楽しく海外旅行で遊ぶのであれば、一眼レフは絶対にオススメしません。
ポケットにアイフォンを忍ばせて、身軽に悠々遊びまわるのが一番楽しめます。
逆に「写真を撮るために海外に行く!」「とにかく美しい写真を撮りに行きたい」となった場合は、どんなに重い機材でも一眼レフを持っていくべきです。
写真目的の場合なら、肌身離さずカメラケースを持ち歩いても苦にはなりません。
現地での遊び主体なのか撮影主体なのかで一眼レフの有無を決めると良いです。
ミラーレスがバランスが良い場合も
旅行も写真も、両方ほどほど楽しみたい!
という場合は、CoolpixAなどの特殊なコンパクトカメラや、ミラーレスが便利です。
キャリーバッグ(トランクケース)を1つと、手持ちバッグ1つの合計2つの荷物で移動する旅行者が多いですが、小さいカメラなら手持ちバッグに十分潜ませることができます。
サイズも小さくで軽いカメラであれば、さっと出して撮影もできます。
特にミラーレス+単焦点レンズなどで画角を割りきって持っていけば、小さいのに驚くほど綺麗な写真を撮ることができるかもしれません。
ただ共通して言えるのは、首から下げっぱなしで観光するのは良くないです。
観光客丸出しだとスリに狙われやすいです。
フランスでもイタリアでもスペインでも観光地ほどスリが多いです。
海外で活躍するプロのカメラマンは機材の盗難を防ぐために、ガムテープでメーカー名を塞いで一見ボロボロに見えるようにして持参する事もあるそうです。
ピカピカの新品カメラを首から下げるのはカモになりやすいので注意しましょうね!
写真のクールピクスAは、手のひらサイズでありながらDXフォーマットのイメージセンサーと単焦点レンズを備えるモデルです。
SONYにも似たようなDSC-RX1(フルサイズセンサー搭載)などあります。
こういったカメラは、まさに一眼レフさながらの画質でありながら小さいのが特徴で海外旅行にもオススメできます。
ただ、価格が高くコンパクトカメラでありながら7万円〜20万円と手が届きにくいという難点もあります。