フィレンツェでの滞在中に、他の都市も訪れてみたい!
そう思った人はラッキーです。フィレンツェの周辺には1〜2時間で訪れることのできる美しい小都市がたくさんあります。今回はその中から厳選して、4つの小都市を紹介します。
Siena シエナ
フィレンツェからバスでも鉄道でも約1時間、60km離れたところにあるシエナは、フィレンツェからの日帰り旅行の行き先としては有名な都市です。
昔はフィレンツェと対等なほどの勢力を持った都市!という前情報を持っていくと、とっても地味で驚くことでしょう。しかしこの落ち着きが良い。
有名なカンポ広場でゆったりとした時間を過ごしたり、入り組んだ通りでゆっくりとショッピングを楽しんだりと、観光客でごった返すフィレンツェよりも余裕のある過ごし方が可能です。
食事などもフィレンツェより少し安いのが嬉しいところ。もちろんレストランで食べるのも良いですが、やはり観光地では味に期待できないことが多いので、1.5ユーロの小さめのピザとアクアフリッツァンテ(炭酸水)を買って、カンポ広場の日陰に座って食べるのがおすすめ。
日のあたる部分は大変暑いので、皆さん日陰に座っていますが、太陽が傾くにつれどんどん日陰の位置がずれていき、人々もそれに従ってずれていく。これが中々楽しいですので是非参加しましょう。
ちなみにシエナには他にも見所として、ドゥオモがあります。
Lucca ルッカ
「中央駅」の目の前と言えば、怪しい人が大量にいて、それに目を光らせる警官が数百人、それからサブマシンガンを持った軍人が軍用車両の横で待機していて、その横をタクシーや一般車がところ狭しと走り回り……。
というイメージを持っている人はきっとナポリ病なので、とりあえずお医者様に見てもらった方が良いでしょう。
ルッカの駅を降りると、目の前に広がる景色が何と上の写真。どこの郊外の美しいガーデンに来たのかと思ってしまいます。
まあとにかく、この城壁を超えて中へいけば、ぎっしりと建物が並ぶ中世の旧市街がきっと……。
スカスカ……。
という激ユルな小都市がルッカです。しかしその町並みは美しく、観光客もほとんどいないので、フィレンツェの喧噪に疲れてしまった人には、これほどおすすめな場所はありません。
街にはアジア人がいれば振り返ってしまうほど観光客が少なく、現地の人の生活をかいま見ることができますね。
また郊外の都市なのに、というか郊外の都市だからと言うべきか、非常にセンスの良いこじんまりとしたショップも多く見かけます。セレクトショップや、エスプレッソマシーンなどを扱うお洒落な生活用品のお店、オリーブオイルのショップなど、フィレンツェよりも洗練されている印象です。
ちなみにルッカはピサの観光のついでに寄るのに便利な場所にあります。
Plato プラート
こちらもとても静かな小都市であるプラート。
プラートは特にフィレンツェから近く、ほとんどお隣と言っても過言ではないため、ちょっと遠出したい人にもおすすめです。ただし、特に何かがあるというわけではないので、観光というよりは休みに行くような感覚です。
プラートといえば中国人街で有名ですが、市街にも確かに中国の人がいます。ただ、現地に住んでいる人々なので、ゆったりと生活をしているといった感じで、フィレンツェで観光をしている団体客と違ってマナーの悪さなど感じません。
このプラートには独特の建築様式の建造物がいくつかあり、それを見て楽しめる他、小規模でマニアックなテキスタイルの博物館があります。
プラートの郊外には多くの有名なブランドが工場を持っていますが、昔からプラートはそういったテキスタイルで有名な都市だったと言います。
Pisa ピサ
ピサは斜塔で有名な街で、かなり多くの人が観光バスなどで直接斜塔に行ってしまいますが、実際には街も結構お洒落な都市です。
メインストリートには数々のハイセンスなショップがあり、レディースファッション、メンズファッションからバッグに小物まで、非常に良い物が集まっていますね。わりと小さな街ではありますが、ある程度人通りもあるので、散策していて楽しい都市だと思います。
途中に大きな川が流れていたりと、街の雰囲気がどことなくアイルランドのダブリンに似ているような気もしましたね。
ピサの中央駅から出て、まっすぐと通りを歩いていけば、やがて斜塔に達します。
まあ、思ったより傾いているね!と言うために斜塔まで行くのも良いでしょう。この付近に関しては観光客がたくさんなので、スリなどにも注意です。
いかがしたか?
今回はフィレンツェから日帰りで気軽に行ける小都市を厳選して4つ紹介しました。どれも静かな素晴らしい都市なので、是非フィレンツェから足を伸ばして訪れてみてくださいね。