日本茶&緑茶を美味しく淹れる方法
今回は、日本茶を美味しく淹れる方法を紹介します。
香り豊かな日本特有のお茶と言えば、日本茶。
静岡県の本山茶や川根茶などが有名ですが、現在では静岡県以外も熊本県など九州地方でも香り高い本格的な緑茶が作られています。
また、こもかけ茶と言って、摘み取るギリギリまでこもをかけておいて、みるい状態で摘み取るお茶がありますが、こちらは甘みが深くなり柔らかく優しい味わいになります。
今回は王道の一番茶(新茶)の美味しい飲み方を紹介します。
一番茶というのは、その年の一番最初に詰んだお茶の葉で、静岡であれば5月のゴールデンウィーク前後がピークになります。
柔らかい葉先を積み上げるので、味も香りも良い一等品として高い価格で店頭にならぶ事で有名ですね。
近年では、農協などが買い上げて色々な地域の茶葉をブレンドしてしまう事も多いですが、単一農家で仕上がった緑茶の香りは何にも代えがたい美味しさがあります。
紅茶がお好きな人でしたら、一番茶=ファーストフラッシュ 二番茶=セカンドフラッシュ といえますね。
三番茶は7~8月なので、オータムナルとは表現できないかもしれませんね。
まずは急須を用意して茶葉を入れます。
茶葉の量はティースプーン2杯程度で湯のみ1杯程度です。
2煎目3煎目と何度も飲めるので、多く飲みたい場合でも一人であれば十分です。
次にお湯を冷ます作業をします。
湯のみなどに移し、温度を下げます。
上等な茶葉ほど低い温度で抽出することにより旨味が逃げません。
通常は60~70度位の温度で抽出するのが、渋みが出にくく旨味を味わえます。
1杯めは「甘み」2杯めは「渋み」3杯めは「苦さ」を味わう事ができるのが日本茶の魅力です。
お湯を注いで40秒から1分程度蒸らします。
この時、揺らす必要などはありません。
湯のみに淹れる
もし1杯分しか入れない場合でも、2~3回に分けて注ぐようにしましょう。
そうする事によって自然と茶葉が混ざり合い、旨味が出てきます。
グルグルとすると苦味や渋みが出てしまうので、1煎めは丁寧に優しく抽出しましょう。
もし2人分~4人分の場合は、各カップ2~3回、つまり5回~10回程度に分けてバランス良く入れましょう。
後半のほうが濃くなってくるので、1カップずつ入れてしまうと濃さにムラが出てしまいます。
少しずつ、チョビチョビ入れていくのが正しい淹れ方です。
そして2煎めも美味しく飲めるように、注ぎきってしまいましょう。
残った茶葉にお湯が浸ったまま放置するのは、しぶ~~い味が出てしまって美味しくありません。
ですので必ず中のお茶を注ぎ切るようにしましょう。
後は楽しく召し上がれ
茶菓子や生菓子と一緒に召し上がって下さい。
2杯目以降は同じ手順で入れてゆきますが1つだけ注意が必要です。
先ほどより「高い温度」で淹れるようにしましょう、2、3回と増えるにつれ温度を上げてゆきます。
それにより味の違いも楽しめます。低い温度だと薄くなってしまいやすいです。
もし1杯で十分!という場合は、別のポットなどにお茶を入れて冷ませば簡単に冷茶ができるので夏にはお勧めです。
茶葉は2煎目ぐらいが一番美味しく、正式なお客様にも出せるようになっています。
3煎目まではお客様やゲストに出しても問題ありません。
4~5煎は、かなり薄くなってきますので、家族や自分で楽しむようにしましょう。
何度も抽出できるのが紅茶とは違って日本茶の楽しみです。
一見高級な茶葉でも、何度も飲めるので「抽出した量」で考えれば、紅茶よりも3倍程はお得かもしれませんね!
是非とも自宅でも美味しい緑茶を楽しんでみて下さいね~!