アウトレットは「高い、損だ」という意見と「お得」という意見があるけど、どっちが本当なの??
今回はアウトレットで服を買うのが得なのか、あるいは損なのかを考えてみましょう。
アウトレットで服を買ってはいけない??
ネット上では「アウトレットで服を買うのは情報弱者だ」という意見が多く見られますが、本当のところはどうなのでしょうか??
アウトレットは良くない、と言われる大きな原因となっているのがアウトレット専用商品。
アウトレット専用商品というのは、アウトレットモールが増えすぎて本物のアウトレット品だけでは品揃えを確保できなくなったファッションブランドが、アウトレット店専用に作っている商品です。一般的に原価は低く、品質は正規店で売っているものとは比べ物にならないほど悪い場合も多いです。
まずそれを見分けられない人は損をします。
例えば下のカーディガンを見てみましょう。
これはURBAN RESEARCH アーバンリサーチのアウトレットショップで購入したものです。URBAN RESEARCH アーバンリサーチと言えば日本を代表するセレクトショップの一つで、品質やデザインにこだわったアイテムで20代〜30代前半に人気なブランドです。
ですがこのカーディガンはおそらくアウトレット専用商品になります。
このカーディガンが5000円。普通のURBAN RESEARCH アーバンリサーチでは中々見られない価格なので、始めてアウトレットに来た人は得だ!と思って買ってしまうでしょう。
しかし品質は悪く、恐らく一般的にアウトレット専用商品に言われているようにユニクロに劣るでしょう。これを購入したときには5000円からさらに値引きされ1500円程度になっていましたが、それが妥当な値段だったかもしれません。
アウトレットモールにはそういった商品が多数あります。というよりも半数以上がそういった商品だと言っていいでしょう。そういうところを見て、アウトレットでは買うな!という意見がネット上で多数現れるのだと思います。
見分けられない人は間違いなく「損だ」と言う
ですがだからと言って、アウトレットで服を買うのが絶対に損とは限りません。むしろ品質と値段を見て、本当に「安い」服を見分けられる人はもう正規店で買う必要がないほどに得をします。
つまりアウトレットでは良い服を見分けられる人が得をし、良い服を見分けられない人は損をするのです。
ネット上では大多数の人がアウトレット専用商品の粗悪さに気づいています。そして「アウトレットは損だ」ということを指摘していますね。
ですが一部の人はそれと同時に、「本物のアウトレット品」が得であることにも気づいています。
例えばUNITED ARROWS ユナイテッドアローズのアウトレットに行くと、多数のブランドラインのアイテムが入り交じっていることが分かると思います。
そのうち「Rhythm of Life」や「A Day in the Life」などといったブランド名のタグが付いているものはアウトレット専用商品で、アウトレット店舗の5割以上を占めています。これらは値段相応と言った品質のもので、つまり「ユナイテッドアローズの最も安いブランドラインのものを正規の値段で買う」のと同じです。
ですがそれ以外の商品には実際に店舗のあるブランドラインのタグが付いている。UNITED ARROWSのメインラインを始め「green label relaxing」「BEAUTY & YOUTH」などといったタグの付いているものは、本当に店頭に並んでいる商品である可能性も高いです。
例えば上のシャツは綿の質や縫製のレベル、日本製であることなどを見ても正規店で扱っているものだと思えます。そういった場合には正規店と同じか、それに近い物を、正規店の半額や6割引きで買えることになります。
特にユナイテッドアローズはアウトレット品に専用のブランドネームが付いているために分かりやすいのですが、慣れてくると他のブランドに関してもアウトレット専用商品を直感で見分けられるようになる。
そのうえ本物のアウトレット品の中からも、どれが特にお得かということが分かるようにもなってきます。例えばセレクトショップではオリジナルではなく普段値段の下がりにくいインポートを選んだり、使っている素材や作りを見て定価が妥当かどうかを判断したりという具合です。
それができる人はそもそもアウトレット専用商品が購入の対象になっていないため、「アウトレットは得!」と言うでしょう。
繰り返しになりますが、アウトレットでは良い服を見分けられる人が得をし、良い服を見分けられない人は損をするのです。
アウトレット専用商品の見分け方
ではアウトレット専用商品はどうやって見分けたら良いのでしょうか??
アウトレット専用商品に関してはアウトレットモール内でもブランドによって違い、最終的にはアイテムを手に取って判断するしかありません。ですが一応目安になるものはあるので、紹介します。
①アウトレット専用という表記や印
これは最も分かりやすいパターンで、ブランドとしてはメルローズなどで見られます。例としてはタグにシールが貼ってあってその説明が店内に貼ってあったり、タグに直接書かれていたりします。
②アウトレット専用のブランドライン
先ほど紹介したユナイテッドアローズのようにアウトレット専用ブランドラインが作られているパターンです。BEAMS ビームスではBEAMS HEART ビームスハートがそれにあたります。
それを見分けるには、アウトレットで普段あまり見かけないブランドラインの服を買う前にスマートフォン等で、そのブランドラインを調べてみるのが有効です。
③〜%OFFではなく値段だけが書かれたタグ
アーバンリサーチやナノユニバースなどで見られるのがこのタイプ。タグにはシンプルに5000円などとだけ書かれており、値引き率や値引き前の定価などが記されていない。こういったものはアウトレット専用商品であるものが多いです。
④常に在庫している商品
アウトレットというのはその性質上、同じ商品を安定して供給することができません。ですからいつ行っても必ず置いてあり、カラーバリエーションやサイズバリエーションが豊富なアイテムはアウトレット専用商品の可能性が高いです。
正規店の値引きとアウトレットはどっちが得??
ではネット上で時より見る、わざわざ「渋滞に耐えてアウトレットへ行くよりも、定期的に通常店の値下がりを待つ方が安い買い物ができる」という意見についてはどうでしょうか??
これについては、正しくない場合も多いです。
というのも無印良品やギャップなどの安いブランドやTKなどの若者向けブランド、コムサイズムのようなファミリー衣料のブランドでない限り、アウトレット店に見られるような大幅な値下げは無い場合が多いからです。
また正規店ではシーズンの終わりに商品を値下げするのが普通で、それ以外はほとんど大規模なセールを行いません。それに比べアウトレットモールでは、例えば2月の後半には春夏物の「本物のアウトレット品」が大量に入荷されることも。
今年の2月を例に出せば、アーバンリサーチの正規アウトレット品で麻のテーラードジャケットが90%オフだったり、ユナイテッドアローズでメインラインの春夏向けのイタリア製シルクニットタイが2000円だったりという調子でした。
お洒落な人が2月に買うのはツイードやメルトンのPコートではなく春物ですから、その点でも正規店の値引きよりアウトレットの方が有利な場合が多いでしょう。
もちろんこれも、正規アウトレット品を見極める必要はあります。
得なアイテム、得ではないアイテム
また、もう一つアウトレットで買い物をするのに重要なことは、アウトレットで得なアイテム(ブランド)と得ではないアイテム(ブランド)を見分けることです。
例えばGAPはアウトレットではあまりお買い得なブランドではありません。アウトレット専用商品が多いだけでなく、もともと原価の安い服をメインにしているブランドだからですね。
GAPでは本物のアウトレット品を見つけたとしても、原価が100〜300円ほどのTシャツを特価の800円で買う程度になるでしょう。
逆に、例えばBEAMS ビームスでインポートのテーラードジャケットを買うのはお得です。運が良ければ世界的に有名なイタリアのジャケットメーカーであるBOGLIOLI ボリオリというブランドのハンドメイドのジャケットが70%オフ、3万円で買えます。
BOGLIOLI ボリオリというブランドののテーラードジャケットはネットでも5万円〜が主流のアイテムです。
他にもイギリス製で職人の手編みにこだわったブランドのニットが8000円、イタリア製で上質な綿100%生地を使用したシャツが80%オフで2800円など、得なアイテムはとことん得することができます。
非常に極端なことを言えば、Brioni ブリオーニというブランドでジャケットが欲しいなら、アウトレットで定価40万円のジャケットが10万円で買える。正規店で買うより30万円引きになります。
Brioni ブリオーニは映画007ジェームズ・ボンドのスーツも作ったりというブランドで日本ではやや割高な値段で売られていますが、それでも10万円で買えるのは相当安いです。
ですからアウトレットでは
①ある程度定価が高く
②その定価が妥当で
③割引率が高い
アイテムを選ぶと得する可能性が高いです。
まず①についてですが、上に出した例からも分かるように、定価が低いものというのは原価が安いことが多いです。ですが逆にある程度定価が高いものは、良い素材を使ったり縫製に手がかかっているなどの理由があってその価格がついていることが多いので、割引されている場合は得である可能性が高いです。
②については、上に出したBOGLIOLI ボリオリというブランドの例のように普段はあまり値段が下がらないものや、ネットショップなどでも相場が安定しているものなどが特に「定価が妥当」だと判断できるでしょう。
③については分かると思います。
積極的にアウトレットを利用しよう
そういうわけで、アウトレットでお得に買い物するための様々な方法を書きました。
最初は間違えて値段不相応なアウトレット専用商品を買ってしまうこともあるかもしれませんし、安さに釣られていらないものや買って後悔するものを買ってしまうかもしれません。
もちろん今回解説したコツを覚えておけばそういったことをある程度避けることはできますが、本当にアウトレットを有効に活用するにはやっぱり「慣れ」しかありません。
数回通っているうちに直感で「これは良い」「これは損」というものが分かるようになってきます。
大人になれる本が最もお勧めするアウトレット「インペリアーレ」
近年のアウトレットモールは、来客数が多いため品質の低い「アウトレット専用商品」が多いのが実情です。そしてモールへの出店料や賃料など何百万円と莫大な経費がかかり、それが商品に反映されているのです。
しかし、ネットストアの「インペリアーレ」は僅か数人のスタッフが運営している小さなアウトレットで、高い品質のイタリア商品が最大で70%オフで販売されています。今では作ることのできない希少なクロコダイルのカバンから、使いやすいエルメルのアウトレットやダンヒルの財布。キートンの100万円近いスーツが67%オフなど見るだけでも非常に面白いです。ぜひともチェックしてみて下さい。
インペリアーレ・オンライン https://imperiale.jp/
[layerslider id=”9″]