志望大学っていつ決めたら良いの?? 周りの人はもう決まってるのに、自分だけまだ……。
そんなあなたのために志望大学を決める時期について解説します!
志望する大学は高校1年生の内に決める??
多くの進学校の場合、高校1年生の段階から受験を意識しています。
先生方は常に受験の情報をリアルタイムに生徒へ伝えますし、生徒の間でもセンター試験や大学の難易度なんかの話がよくされています。そんな環境の中で受験を意識しない人は少ないですよね。
でも意識すべきなのは受験そのもの。志望大学はまだ決めなくてOKです。
というのも高校生の1、2年というのは非常に多くの経験や人との出会いがあり、その都度自分は変わっていきます。もちろんすでに大きな目標を持っている、という人もいるかもしれませんが、そうでない人は目指したいものや描く将来もどんどん変化していくものです。
その代わり勉強、部活、趣味など色々なことに挑戦しながら自分の将来の方向性だけは探っていきたいもの。
「この大学!」ときっちり決めてしまうには早過ぎるかもしれませんが、「この方向性に行きたい!」と決まっていればそれに超したことはありません。
仮の目標(志望大学)を持とう!
1年生のうち志望大学ではなく方向性を決めよう!とは言いましたが、実際には目標があったほうが勉強しやすい。
そのとき、後の選択肢を増やすためにとりあえず偏差値の高い大学を仮の目標にしておくのがおすすめです。自分の方向性が決まっている人はそのジャンルの中から一番偏差値の高い大学を仮の目標にするのが良いでしょう。
また、もう行きたい大学はおよそ決まっているという人もできれば、いったん同じ分野の一番偏差値の高い大学を目標にするのがおすすめ。
これはなぜか??
例えば高校1年生のときに「行きたい!」と思っていた大学が偏差値50だったとします。するとそれに合わせて勉強していきますよね。偏差値50なので、そこそこです。でも急に高校2年生の後半で「やっぱりどうしてもここに行きたい!」と偏差値65の大学に目移りしてしまったら大変。
偏差値50からだとなかなか苦労することになるでしょう。
でも逆にいったん、自分が行きたい分野の一番偏差値の高い、偏差値65の大学を仮の目標にしておいたとしたら。いざ本当に大学を選ぶときには偏差値〜65の全ての大学が狙えますし、場合によってはそれ以上の偏差値の大学を狙うことも考えられます。
「でもいきなりそんなレベルの高い大学に行きたくなる人なんかいないよ〜!」
と思うかもしれません。でもそういうことは非常に多いのです。
例えば将来ファッションブランドを立ち上げたかったAさんは、地元の服飾デザインの専門学校に行くことを目標にしていたため学校の勉強はそこそこにしかしていなかった。
しかし高校3年生になってからちょっと気になってアパレル業界の専門書を数冊読んでみたら「服飾デザインの専門学校に行った人よりも、一流大学を出て商社に入りバイヤーとして名を上げた人の方がブランドを立ち上げていることが多い。有名ブランドの◯◯も、◯◯も……」ということがどの本にも書かれていた。
それから焦って志望校を有名私立に変えた。
と、こんな感じですね。
どんな分野にも言えることですが、実は高校1年生の段階で決めた志望大学が必ずしも目標への最短距離ではないことが多く、後ほどになってからそれに気づく人がたくさんいます。
高校2年生の夏〜冬頃に志望大学を意識
では実際に志望大学を意識するのはいつ頃が良いのか?? それに関しては高校2年生の夏休みから冬頃がおすすめ。
その際はある程度「ここかなあ」と決めてしまい、その大学や学部に合わせた勉強方法も考えていきましょう。
ただしここでも重要なのは、志望大学のレベルに合わせて自分の目指す偏差値を「下げる」ことは絶対にしないこと。もちろん志望大学が自分の今のレベルより高い場合はOK。ですが何か理由があって行きたい大学があり、その大学の偏差値が低い場合は、仮の目標である偏差値の高い大学に自分の意識のレベルを合わせたまま勉強を続けましょう。
というのは先ほどから言っているように、受験申し込みの瞬間までは選択肢を出来るだけ残しておきたいのが一つ。
もう一つは「まあ良いや」と自分の目標偏差値を下げると、自分のレベルが下がってしまい、そのうちその低い偏差値が自分の標準になってしまう。それで済めばまだ良いですが、いったん「まあ良いや」と思うとどんどんそれが続いていくもの。
自分のレベルがどんどん下がっていき、行きたいと思っていた低い偏差値の大学にさえ受からなくなってしまいます。
目標の大学に絶対受かるレベルを維持するためにも、高い偏差値を目指し続けましょう。
高校1年生のうちにしておくべきこと
また他のサイトではあまり書かれていないことですが、大学受験のために高校1年生のうちに絶対しておきたいことがひとつあります。
それが「得意科目」を作っておくことです。
例えば国語の古文や英語などを、1教科で良いので3年生の分まで終わらせてしまう。あるいは1年の数学を完璧にする。
ひとつの教科を死にものぐるいでやって、その教科だけでも学年トップ10位にのめり込ませる勢いでいきましょう。他の科目は平均に届くか届かないかくらいで構いません。
これはまだ時間に猶予のある1年生だからこそできるわざです。
どうしてこんなことをするか??
何かひとつ出来る教科があればモチベーションも維持できます。例えば2年生になって勉強にやる気が起きず、だいぶ落ちぶれたとしましょう。そんなとき一つだけでも常にテストで上位にいるような科目があれば、それを足がかりにもう一度頑張ろうという気になれるのです。
また、他にもどうしても第一志望の国公立を諦めなければいけないような状態になっても、一つ強い教科があると私立受験のときに有利になることが多いです。
例えば英語がものすごく強ければ上智大学や早稲田大学などに設置されている「国際教養学部」のような英語系の学部に可能性がありますよね。ああいった学部は英語が入試全体の5割の重さを占めていることもざらにあり、その教科さえ出来ればなんとかなってしまうというケースもかなり多いです。
高校3年生の大学受験になって「やっておいて良かった」と高校1年生の自分に感謝することでしょう。
注意としては、2年生で文系理系を選択するので、まだしっかり決まっていない人は世界史や化学などの「いらなくなってしまう」可能性のある教科は避け、英語や国語、数学など普遍的に使える教科にすることです。
今回は志望大学を決める時期について考えてみました。