プロの料理人も愛用している九鬼産業株式会社のゴマ油、優れた焙煎・圧搾技術で安定した品質を誇ります。
今回は活用方法と保管方法などについてメモ書き程度ですが、紹介してみます。
濃口から薄口まで様々な料理に使える
料理初心者は小瓶のゴマ油を仕上げ用として使うことが多いですが、この九鬼のゴマ油は風味も良く、たくさん使っても食後に胃もたれすることもなく、キリッとした味に仕上がります。
公式サイトのごま油へのこだわりに、香りレベルによる製品選びがあるので引用してみます。
九鬼太白純正胡麻油は香りレベル1とラインナップの中で最も弱く、サラダのドレッシングのベースとしても使えます。菜種油やこめ油の変わりに常用できるほどに万能です。
スーパーで安売りされているキャノーラ油(菜種油)は抽出法といって有機溶剤で抽出したような質の悪いものも多く流通しています。オリーブオイルにいたってはJAS法では圧搾方法や有機溶剤の有無は定められておらず、一番搾りとして圧搾した後に有機溶剤で抽出したものでもエキストラバージンオイルと表示できてしまうのでえす。メーカーは調合や製法について企業秘密として答えないことが多く、実際にどの産地でどのような製法で作られたかはメーカーが公開している情報をもとに判断するしかないのが実情です。
ですのでサラダ油やキャノーラ油の格安のボトルを買うのであれば、素性の確かなゴマ油を代替品として使うことで、口当たりのさらっとした本当の意味で”健康的”な油が手に入ります。リナシメントの読者であれば、「ヘルシ〜云々」や「ダイエット〜云々」といったインチキ油を買っている人はいないでしょうが、まともな素材を伝統製法で作った油こそが健康で美味しいのです。
話がズレてしまいましたが、シリーズで次に香りが強いのが九鬼太金純正胡麻油です。天ぷらの絵と共に紹介されていますが、まさに自宅で天ぷらを揚げるときに九鬼太金純正胡麻油を用いると、格別に良い香りに仕上がります。
関東風の濃い口タレをかけるような天丼を作るのであれば、ヤマシチ純正胡麻油という更に焙煎が強いゴマ油をブレンドすることで、自分のオリジナルブレンドを作ることができます。もし大きな天然エビをプリプリで、しかも岩塩をかけて食べるようであれば、ごまの香りは弱く仕上げるとよいです。
純正胡麻油は色の濃いごま油で、筑前煮(がめ煮)や炒めものなどに使うのがオススメです。
白身魚を片栗粉をまぶして、香りの強いゴマ油で揚げるように炒めると下の写真のような美味しい料理に変身します。
ゴマ油は長ネギやみじん切りのネギとの相性は抜群です。ただしいかに良い油でも食べ続けると少々くどいときもあるので、茹でただけのカリフラワーやスナップエンドウ、プチトマトなど添え野菜をすることで美味しく食べることができます。
純正胡麻油こいくちは、ナムルや焼き肉タレのベースにお勧めですが、強引に唐揚げに使うと本格中華料理店のような臭みのある唐揚げが完成します。これに、ニンニクと玉ねぎの刻みを具入りラー油と共に炒めて、醤油を加えたタレをかけると無限にビールが飲める料理の完成です。摘みたての大葉を添えると、ビールが5本合ってもスイスイ飲めてしまうほど凶悪なのでカロリーにはご注意を。
香りの強いゴマ油は火力も最大で煙が立ったときに、生の具材を入れると美味しさを引き立てることができます。
他にも炒りごまをフライパンで炒り直しして、コーヒーミルなどで粉状にして、そこにごま油と穀物酢、レモン、砂糖などを追加することで自家製のゴマドレッシング、胡麻ダレを作ることができます。
最近の我が家は、NO MSG(無化調)、NO果糖ブドウ糖液糖、NOタンパク加水分解物というストイックな生活を送っているのですが、合わせ調味料を使わずに自分で作ることによって本来の食べ物の香りや味わいを楽しむことができています。添加物を避けてストイックに生活するのはコストも時間もかかり大変ですが、ニセ油を脱却して九鬼のごま油を活用するだけでも劇的に食生活の質が上がるのでお勧めです。
ごま油の保管方法は?
ごま油の保管方法を検索してみると「フタを閉め、直射日光を避けて、常温暗所保存」と一般的なことしか書いていませんが、私のオススメは小瓶+ジップロックです。大きな1600ml缶から小瓶に移し替えて、残りをジップロックに入れて空気を完全に抜いてから冷暗所に保管しています。
缶を開封してからすぐに作業することで最高の風味のまま保管でき、1~2ヶ月でもほとんど酸化しないで使うことができます。瓶の中でも少しずつ劣化が起こりますが、フレッシュなうちは生で用いて、少し古くなったら唐揚げに使うなど、段階的に利用方法を変えていくのも一つの手です。
そんな訳で、美味しいゴマ油を食卓に追加してみてください。