無料でパソコンのウイルス対策ソフトを導入する方法
近年、パソコンの普及と伴いセキュリティリスクが取り沙汰されています。
情報漏洩や大切なファイルの破損など、色々な危険性が伴います。
ウイルス対策の基本
ウイルス対策のソフトウェアをインストールすれば、解決するのでは?
と考える人も多いのですが、実は無料のソフトウェアの中には悪意を持って作られたプログラムもあり、ウイルス対策に入れたはずが、何故かより悪化してしまった!といった状態が生まれてしまう事もあります。
特に知名度の低いソフトや、開発者・開発会社がはっきりとしないソフトウェアが危険性が高い傾向にあります。
無料ソフトウェア
これは編集部が個人ユーザーに強くお勧めするウイルス対策の方法です。
まずは下のサイトより、ソフトウェアをダウンロードします。
Microsoft Security Essentials (無料)
http://windows.microsoft.com/
このソフトウェアは、全てのウインドウズユーザーに一番お勧めのウイルス対策方法で、
なぜかと言うと、このソフトを提供しているのがマイクロソフトだからです。
マイクロソフトはWindowシリーズを開発しているメーカーで、開発しているOS自身を保護する為に作られたプログラムなのであらゆるパソコンとの親和性が非常に高いのが特徴です。
また、安定性や安全性が高く、ユーザー数も多く、無料で利用できるのが最大の利点です。
Avast!やAVGなど2006~2008年など一時期はこういった社外のアプリケーションが流行しましたが、現在ではマイクロソフトのセキュリティエッセンシャルのシュアも高く、一番人気のソフトでもあります。
ダウンロードした後に、インストールガイドに沿ってソフトを導入します。
すると、「更新が必要です。」と表示されるので更新をクリックすれば、導入は完了です。
とても簡単にパソコンを安全に保護できるのが特徴です。
編集部でも3年程利用していますが一度もウイルスによって困る事態が起こっていないので快適・安全なソフトだと言えます。
特に編集部にはパソコンが8台程あるので、全てのパソコンに有料ソフトを入れていてはコストが大きく、経費が掛かってしまいます。このセキュリティエッセンシャルを利用する以前は、ノートンインターネットセキュリティの複数台バージョンを導入していました。
※ここから下は、法人ユーザーや仕事でパソコンを使う人の為の話となります。
有料ソフトウェア
有料の物は安全性も高く、アップデートモジュールやパッチなどソフトウェアを最新に保つ更新が多いのが特徴で、ウイルススキャン機能、未知の脅威に対する検出能力、メーカーによるアフターサポートなどが付帯する事が多いです。
「マカフィー アンチウイルス」、「トレンドマイクロ ウイルスバスター」、「ノートン アンチウイルス」
特にこの3メーカーは10年以上前からウイルス対策ソフトの定番商品として、多くのユーザーから愛用されています。
ユーザー数が多いのが何故良いかと言うと、「ウイルスの検知」というのは、新しく発生した(意図的に悪意を持って作られた)ウイルスファイルに感染した人が、レポートしたり、ソフトウェアが自動送信する事によって、ウイスル対策のソフトウェアがそれに対するワクチンを作ります。
つまり、基本的な概念で言えば人間に感染するインフルエンザウイルスと同じように、一度誰かが感染しないと抗体が作れません。
つまり、ウイルス対策ソフトのユーザー数が多い程、そのレポート数や真偽の判断がつきやすく、統計学的にも有利です。
それにより検出率が向上することもあります。
いずれの有料ソフトも、ウイルス定義ファイルを毎日何度も更新を行う事によって、常に一番安全な状況を作り出します。
特にファイヤーウォール機能が付帯しているソフトは外部からのアタックや侵入を防ぐ効果があり、リアルタイムにアクセス元のIPアドレスを表示したりと高機能になっています。
また、ソフトウェアが外部にアクセスしようとする時に、許可・拒否といったチェックをする事ができるので、流出を事前に最小限に抑える事もできます。
ですので、もしもパソコンに重要な会社のデータや流出が大問題になるデータがある場合は、この大手ソフトウェアを利用すると良いです。
物理的な安全性の確保
仕事でパソコンを使っている場合に、「絶対に流出が許されないデータ」を保持する必要がある人もあります。
そんな時に鉄則なのが、「パソコンを絶対にインターネットに接続しない」という事です。
これによって外部からアクセスできないスタンドアロンの環境になるので、通信網で言えば絶対的な安全性を確保できます。
スタンドアローンにする方法(パソコンをネットに繋がない方法)
この方法は、絶対に安全なパソコンを作りたい場合にする方法です。
Windowsの場合は、マイコンピュータのコントロールパネル、ネットワークと共有センター、アダプター設定の変更で全ての接続を無効にします。
そして無線LANのプログラムなども全て無効にして、本体のデバイスにスイッチがある場合はOFFにします。
WindowsのユーザーのAdministratorにパスワードを設定します。パスワードは16桁以上が理想的です。
次に、TPMセキュリティが付属しているノートパソコンであれば、本体のBitLockerを有効にします。
これを行う事によって、パソコンが盗難にあいHDDを抜き取られても中のデータは全て暗号化されていて非常に高い安全性を確保する事ができます。
BIOSに移動してスーパーバイザーパスワードの設定、起動時のパスワード保護、HDDのハードディスク保護を有効にします。BitLockerだけでもHDDの盗難に有効ですが、このスーパーバイザーパスワードで保護する事によって、より高い安全性を確保できます。
BIOSのブートセレクトをHDDをプライマリに設定して、セカンダリ移行を空の値にします。そして、BIOSの起動時にはパスワードを必要になるように施します。
それでも不安な場合は、”アタッシェケース”といった暗号化ソフトを利用する事によって絶大な安全性を確保できます。
上記の作業を施した場合は、もし電車内にパソコンを置き忘れて、コンピュータに非常に詳しい悪意のある者に拾われてしまっても中のデータを安全に保護できます。専門機関でも解析できないレベルの安全性になると思います。
パソコンを保護する方法
ということで、パソコンを安全に保護する方法を、個人ユーザーの視線と、法人利用ユーザーの視点から説明いたしました。
困る前に対策することがとても大切だと言えます。