上級者向け!【切り絵】切り方のコツ Part2

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こんにちは!ライターのあやです(●´ω`●)
前回の記事で切り方のコツをいくつか紹介しましたが、たくさんの質問があったのでそれを記事にすることにしました。

丸の切り方

中級者の記事の方でも紹介しているのですが、切り方のコツとして
上級者の記事の方にも書くべきかと思い再び書きます。
内容は中級者の記事と同じですので、もう読んだという方は飛ばしてください。

丸い部分を切るとき、みなさんはどうしていますか?
例えばこの作品で例を見てみましょう。

DSCN0242

 

この作品には丸い部分がありますね。
みなさんであればこの部分をどう切りますか?
もしも手首の回転だけで切ろうとしているのであれば、それは駄目な例です。

このような丸い部分を手首の回転だけで切ろうとすれば線がグチャグチャになります。
というか、まず無理です。手首の動きがおかしなことになります、サーカス行きましょう。
大道芸人目指せますよ。

本題に戻りまして・・・コツはですね、手首じゃなく紙を回すことです。
切り絵をする際、切り絵のスペースはどれぐらいありますか?
できれば切る画用紙を余裕で1回転させることができるぐらいのスペースが一番いいでしょう。
丸を切り抜く時、特に目のパーツなどではアニメ系の画像であれば丸は多いです。
この丸が切れなければ困ってしまいますね、目は重要なパーツです。
どこでもいいので丸の部分の一部に刃を当て、
あまりゆっくりに成り過ぎないように紙を回転させてください。
そうすれば断然前より綺麗な丸が切れるようになります。
コツは早く回しすぎず、また遅くしすぎないこと。
早く回すとぶれてしまうのは分かると思いますが、ゆっくりもダメなんです。
理由はゆっくりでも線がぶれてしまうから。

みなさん紙を用意して、ゆっくりとまっすぐな線や曲線、又は丸を書いてみてください。
きっと手元が震えてぷるぷるとした線が出来上がることでしょう。
つまりはそういうことです、あまりにゆっくりだと手元が震え、ぶれた丸が出来上がるのです。

また小さい丸よりも大きい丸の方がぶれたところが目立ちやすいです。
パーツが大きい分、ガタガタしているのが目に見えて分かるのです。
しかし小さい丸の方が切るのは難しいです。
まずは大きい丸から切るのを練習し、ガタガタが目立たなくなってきたら小さい丸を切るようにしてみましょう。

黒い服の影の切り方

白い服であれば、特に困ること無く描かれている影をそのまま残して切るでしょう。
ですが、黒い服だった場合。どうやって切ったらいいのでしょうか?

黒系の服だった場合、一般的には逆に白で影を表現します。
しかし黒い服は光沢が表されることも多く、光沢も白として切ることになります。
なので意外と白い服よりも切る所が多くなったりしますね。
黒だから切る所少ないんじゃ!!と思ったら、倍近く切る羽目になったりします。

また特に影は尖った感じで表されることも多いです。

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この切り絵を見てください。
影や光沢が表されていますが、尖ったパーツが多いのが分かるでしょうか?
また繋ぎ目が細いところも多く、管理をしっかりしないと切れてしまいそうです。
難易度が跳ね上がりますので気をつけてください。

切り絵は何層もの影を一枚の紙で表すことは基本できません。
何枚もの紙を重ねれば表現出来ますが、大抵は一枚の紙のみで切ります。
なのでいっそのこと影を切らず、光沢だけを表すといった表現の仕方もあるのです。
それが上の切り絵ですね。
意外と様になっていると思いませんか?
腕がどういう風になっているのかなど、筋肉のつき方も分かります。
影を付けずとも光沢だけで表現した方が綺麗になる場合もあるのです。
確かに影をつけると立体的になり、リアリティが増します。
しかし余計に手を加えすぎてグチャグチャになってしまうこともあるのです。

何層もの影が下絵にある場合、その下絵が一番映える影だけを残すといった切り方もあります。
どの影を残すのかを決めて、思い切って他は切り捨ててしまうのです。
そうするとシンプルに決まったりします。
しかしその場合はどの影を残すのかと頭のなかで想像し、
一番綺麗に決まるであろう形を判断できる能力が必要です。
これはデッサンの練習などをすれば身につきやすいので、やれる方はやってみてください。
デッサンは自分で影をつける作業をするので、どの影を表すのが一番最適かを理解できます。

顔の影の切り方

顔は基本、あまり影をつけません。
髪の毛との境目がわかりづらくなったり、目のパーツが分かりにくくなったりします。
顔は影を少なくし、すっきりとさせた方が絵がわかりやすくなります。
影などは髪の毛につけ、顔はスマートしましょう。

また口のパーツで悩む人がいるようです。

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いくつか口のバージョンをあげてみました。
上級者Part1に載っている最初の絵も口の切り方として斬新な例ですが、それはPart1で御覧ください。

もしも口の周りの線だけを切り、中に何も手を付けないと、
それでは違和感を感じる口が出来上がってしまいます。
口のパーツはやはり中も切ってあげることが重要です。
黒い画用紙の切り絵は口の周りだけを切り、中をくりぬいただけのパーツです。
しかし口を大きく開けている場合は中をくりぬいただけでは違和感を感じてしまうかも・・・

そこで緑の画用紙の切り絵です。
右のキャラは口をつぐんでいるのでただの線だけで表されていますね。
口を閉じている場合は線だけで十分です、他に表すことはありません。
左のキャラは大きく口を開けた状態になっています。
ここで中をくり抜くだけだとのっぺりとした切り絵になってしまうので注意してください。
主に舌として表現される部分が繰り抜いてあるのが分かるでしょうか?
一般的にはこのような切り方が多いです。
少し工夫として、顎の方、下唇の部分が少し線が途切れているのが分かるでしょうか?
こうすることで二次元の絵を少し立体感のあるものにできます。

また口の端の部分の紙がわざと残されていますね。
これは青の画用紙の絵でも言えることです。微妙に紙が残されています。
全てを白くくり抜くのではなく、口を開けた時に出来る微妙な影。
これを残してあげることで口らしさが出来ます。
しかし大袈裟に影をつけず、多少程度にしてください。

細かい曲線の切り方

Part1では大きな曲線の切り方を説明しました。
今度は細かい曲線の切り方を紹介します。
大きい曲線の場合(線が長い場合)は腕全体を使って切るといいと言いました。
では細かい場合、その時は手首を使って切るようにしましょう。
本当に細かい部分であれば指先だけのスナップでも切れますが、
指が長い人の方がいいでしょう、あまり長くない人は無難に手首のスナップで切ってください。
決して紙を動かしてはいけません。
紙を動かすと切ってはいけない方向に刃が向いてしまう場合があります。

またこの時、ある程度勢いをつけて切ることが大切です。
あまり遅く切っていると線がガタガタになってしまいやすいです。
また切る間に休憩を入れてしまうとガタガタになります。カッターの刃の動きを止めないほうがいいです。
一度止めてしまうと流れがストップし、次に切り出す時にうまく始めないと段ができてしまいます。
なるべくカッターの刃の動きを止めず、また遅すぎないように切れるようになればパーフェクトです。
ただこれには練習あるのみです、たくさんの切り絵を切ってみてください。
その内段々と手が慣れてきて、ある程度カッターの刃を止めても次に切る時に滑らかに切れるようになってきます。

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