こんにちは!ライターのあやです(*^・ェ・)ノ
今回はもう切り絵をはじめて何ヶ月!もっと完成度の高い切り絵を切りたい!
そんな方へ記事を書きます、初めての方やまだそこまでは…という方は下の記事を御覧ください!
↓
入門!切り絵の始め方
中級者向け!切り絵のやり方
上級者向けPart2はこちらからどうぞ!→ 上級者向け!【切り絵】切り方のコツ Part2
それでは!詳しく切り絵の切り方について説明していきましょう。
まずはこの切り絵を御覧ください。
これは某アニメの画像を切ったものですが、この切り絵の一番難しいところはどこだと思いますか?
それは髪の毛です。髪の毛は細い線で描かれることが多く、
線が細い=切れやすい ということになります。
さらに髪の毛は紙の部分が少ないのが分かりますか?
光の描写や髪の毛の色素が薄いキャラ、もしくは髪の流れを表す時。
そういう時はこのように細かい線で表されることが多いです。
しかしこれを切るのが意外と難しい、私も少し苦労するポイントです。
ですがここの作業を怠ってしまうと切り絵全体のバランスが一気にくずれてしまうのです。
ではどうやって切ればいいのか?
ちょっとわかりにくいですかね?(笑
要するに、上から下にかけて、髪の流れに沿って切るんです。
場合によっては下から切ってもいいのですが、基本は上から下へ。
線の細さや周りのパーツに気を配りながら、慎重に切っていく必要があります。
この時、刃の当て方に気をつけてください。
もしもうまく切れていないと微妙に紙が繋がった状態になり、
無理に紙をひっぱってしまって破れた!!なんてことになる可能性も。
切り終わったパーツを紙から取り出すときはピンセットを使いましょう。
もしくはカッターの先の部分をいらないパーツに軽く刺し、取り除きましょう。
そうすれば安全に取り出せます、しっかり切れているかの確認は絶対しましょう。
また、髪の毛を切る時は多少カッターを寝かせてしまっても構いません。
その場合、ある程度髪の流れが長いところでやりましょう。
例で言うとこの切り絵。
私が切り絵をはじめてまだそんなに経っていない頃のものなのであまり質は良くないですが、これは髪の流れが長いのが分かります。
また腕も、髪とは違いますが、細くて長い線ですね。
↑上の腕の部分です。
この部分を切るときは紙を動かしながら切らないでください。
紙を動かしながら切ろうとするとおそらく失敗します。
ここを切る時は手首ではなく、腕全体を使って切るようにしましょう。
手首のスナップだけで切らず、腕を引いて切るのです。
紙を右利きの方ならば左手で固定し、右腕を使って一気に、
もうそれこそ気持ちいいぐらいに一気に引いてください。
切り終わる一歩手前程で速度を落とし最後を慎重に切ればうまくいきます。
そうすることで滑らかな線が残り、綺麗な切り絵になります。
次に気をつけるべきことは、建物や角が尖ったもの、そして文字です。
絵を描く時でもそうですが、建物などの線がふにゃっとしていると違和感を感じますよね?
抽象画でない限り、そういったものは線がまっすぐ、
もしくは視線に合わせて多少湾曲している程度だと思います。
それは切り絵にも言えることなんです。
建物の画像はすみません、参考画像がありませんでした・・・。
ですが文字の画像がいくつかあったので、それを例にして説明します。
意外と文字が多かったです。
英語は滑らかにカーブを意識して切ると綺麗にきまります。
また、英語のまわりの四角も角をはっきりとさせて切ることにより立体感が。
立体感を出したいときは角を意識し、線をなるべくまっすぐ切るようにしましょう。
また漢字も同じく角をはっきりとさせましょう。
漢字は大抵が角張っています、ゴシック体の場合は線をまっすぐに。
もしくは漢字が明朝体だった場合は逆に滑らかに切りましょう。
まっすぐに切ると明朝体かゴシック体かわからず、失敗したのかな…?と思われるかも。
下絵の字体によって適応した切り方をしましょう。
次にマニアックな部分の説明ですが、一応紹介しておきます。
これは自分なりにオリジナルで考えた切り方ですのでご注意ください。
この切り絵によく登場した、ある部分です。
説明しにくい上にちょっとわかりにくいのですが、
中心よりやや下、二匹のうさぎの真ん中下辺りです。
そこにぐるぐるの渦巻きのような模様があるのが分かるでしょうか?
パッと見ではわかりませんが、これが一番の鬼門でした。
ものすごく失敗しやすいです、切れやすさMAXレベルです。
ただ普通に線にそって切っているだけだと、筆圧の高い人などはすぐに失敗します。
ではどうするのか?丸くなっている部分を一度切り取るのです。
内側にカーブしているところを先に丸状に切り取り、後から周りを切ります。
そうすれば紙の負担を少しは抑えられるように思えます。
私はこの切り方をしています、他にもあるかもしれませんが、これは切りやすいです。
なるべく紙に負担を与えない切り方をしましょう。
顔や体のパーツ、服などに影がある場合はどうすればいいですか?白系の服の場合は影は残していますが、黒系の時は悩みます。後、細かい曲線や丸を綺麗に切る方法はありませんか?
質問ありがとうございます!
背景が黒の場合は白で影を表現してあげてください。背景が白なら黒で影を表現です。
どこを残し、どこを切るのかを考えながら切ることが大切です。
また顔のパーツは影を忠実に残しすぎると、顔の原型が分かりにくくなったりします。
むやみに影を付け過ぎないようにしましょう。
黒系の服の場合、影は逆に白で表現するのが一般的です。黒い服の光沢なども白で表すので意外と白い服よりも切る所が多くなったりしますね。
尖った感じのパーツを切り抜くことが多くなる上に繋ぎ目がほそかったりするので難易度が上がります。
これは記事のトップに書いてある、入門!切り絵の始め方の記事に載っている切り絵を見ていただければ分かりやすいかもしれません。
ポニーテールのキャラを切っていますが、そのキャラの服が黒系の服で光沢などが多くなっています。
逆に、光沢だけを切って影を表現しないといった切り方もあります。
切り絵は何層もの影は紙を重ねない限り表現出来ないので、諦めて一番絵として映える、もしくは分かりやすい影だけを切るといったことをしてもいいのです。
影があれば立体的で切り絵としても完成度は上がりますが、時に諦めたほうが綺麗に決まる場合もあります。
何層もの影の絵を切ろうとしているのであれば、こういったことをしてもいいかなと思います。
細かい曲線は手首のスナップを使って切ることをお勧めします。
本当に小さい曲線なら指先だけを使って切ってもいいですが、ある程度指が長い人でないと切りにくいかもしれません。
無難は手首を使って切ることです。
また勢い、スピードが曲線を切るときには大事になります。
あまり遅く切っていると線がガタガタになってしまいやすいです。
また切る間に休憩を入れてしまうとガタガタになります。カッターの刃の動きを止めないほうがいいです。
一度止めてしまうと流れがストップし、次に切り出す時にうまく始めないと段ができてしまいます。
なるべくカッターの刃の動きを止めず、また遅すぎないように切れるようになればパーフェクトです。
ただこれには練習あるのみです、たくさんの切り絵を切ってみてください。
その内段々と手が慣れてきて、ある程度カッターの刃を止めても次に切る時に滑らかに切れるようになってきます。
また、丸は切り絵の中でもかなり難しいパーツです。
丸い部分を切る時は、紙を回しながら切るようにしてください。
手首だけで切ろうとするのは無理があります、手首を一回転回せるならいいんですが・・・
カッターの刃を当てながら、紙を少しずつ回してください。
紙を回している間にカッターの刃を滑らしていく感じです。
その場合、狭い場所で切り絵をしていると紙を回しにくかったりします。
下絵が大きい場合は特に、なるべく広い場所で切るようにしてください。
丸が小さいならあまり目立ちませんが、大きい丸だとガタガタとした所が目立ちます。
しかし大きい丸より小さい丸の方が難しいです。
練習をするなら大きい丸から切るようにしましょう。
参考になったでしょうか?
分かりにくいところや、新しく知りたい切り方などが出来た場合はいつでもご質問ください!
マニアックな切り方でも構いません、切り方を研究した後、切り方をご説明致します。
ガタガタが目立ちにくくなってきたかな?と思ったら小さい丸に挑戦してみるのがいいと思います。
とても参考になりました!!ありがとうございます(´ω`)
あの、また別の質問になるのですが、顔のパーツそのものはどうすればいいんですか?今、ラブライブ!の一番くじの商品の1年生3人の絵のを作っています。検索していただければ多分わかると思います…。それで、目はなんとかできたんですが、口が困っています。特に、右端の口をあけて笑っている子を、どう切るか、など。口の輪郭だけ切って全部黒だと変、かと言って口の下半分を白(切り抜く)とそれも違和感を感じます。何か違和感を感じない方法とか、ないでしょうか…?
質問ありがとうございます!(*´ω`*)
口は私は基本、白い部分を切り抜いています。
その時に顎の方、口の下の部分を少し、輪郭を残さずに切るのです。
少し分かりにくいのですが・・・絵を見る限り恐らく花陽の絵ですかね?
絵を見ると、下唇の方が少し線が薄くなっている場所があるのが分かるでしょうか。
恐らくルージュの光で光っているといった表現をしているところです。
そこを残さず思い切って線を切ってしまうやり方です。
そうすると多少立体感が出て、絵ののっぺりとした感じを感じにくくなるかもしれません。
もしもそれでも違和感を感じる場合は、白の部分と言わず、
口の線を残すだけで中を全て繰り抜いてしまう方法もあります。
その時に、口の端を少しだけ残すといったやり方をすると口っぽさが残ります。
参考記事を新しく書こうと思いますので、よければそちらの記事も御覧ください。
とてもわかりやすかったです!!
新しく書いていただいた記事も
参考になりました( ´ ▽ ` )
たくさん質問したのにも関わらず全て丁寧に答えていただき本当にありがとうございました!!
また切っている時にわからないところがあったら質問させていただきます(*´▽`*)
普通の黒い線と影の黒色が被ってる場合ってあるじゃないですか。例えば髪だと、影ってる箇所に毛束を分ける黒い線が乗ってる場合、みたいな。そういう場合は影を切っちゃって毛束を分ける線だけ残すか、影を残して毛束を無視?するのとどちらがいいんでしょうか…?
後、これも髪によく見られたんですけど、影に更に濃い影がかかってる場合はどうすればいいでしょうか?斜線状に切る方法もあるみたいですがよくわかんないです。
相変わらず伝わりにくい質問でごめんなさい
ご質問ありがとうございます!
黒い線が影に被っていた場合ですが、それは絵によって変わってきます。
私は影を残して、髪束を無視しても絵として十分に分かる場合であれば影を残します。
しかし、絵が分かりにくくなる。もしくは、絵のバランスが崩れる場合であったら影を無視します。
影は必ず残さなくてはならないものではないので、何事も忠実に!と頑なに思う必要はありません。
それでも、影も髪束も欲しい!!と欲張りたい場合はそれを叶える方法もあります。
髪束の黒い線の部分を、逆に切り抜くのです。
黒い部分が、白い線として表されると言ったら分かるでしょうか?いわゆる逆転の発想ですね。
黒い線を切り抜いてしまえば、髪の毛の束がそこにあるということは分かります。
あまり細かく切りまくらなくても、輪郭と内側を少し切ればなんとなく分かります。
そうすれば、両方を残すことが可能ですね。
後、更に濃い影の場合ですね。
私はその場合、薄い影を捨てて濃い影だけを残す方法をしています。
基本濃い影の方が大事な影です、大事だから濃く描いてるんです。
なので、濃い影だけを残して後は切り捨てます。
もしくは薄い影も濃い影も一緒にして同じ影として残す方法。
ただし影の面積が非常に広くなる可能性があるので、これは絵を見て判断すべきです。
どうでしたでしょうか?分かりにくいところがあれば、また質問してくだされば答えます!
いつもたくさんの質問、ありがとうございます(*´ω`*)
切り絵頑張ってくださいね!
ありがとうございます!!たしかにどの作品にも通じる切り方ってないんですね。その作品に合った切り方を考えるべきなんですね(´ω`)
ayaさんがいるとよく考えてみれば解決できそうなこともすぐに分かっちゃうし、わかり易くたくさん教えてくださるのでとても助かります(^ω^)w
また何かあったらよろしくお願いしまーす!!