今までダブル(ダブルブレステッド)のスーツといえば、それだけでオヤジ臭いものの代名詞として扱われていました。それもそのはず、バブル期に大流行し、今ではほとんど50代しか着ないようなスーツなのです。
でも最近になってダブル(ダブルブレステッド)のジャケットが見直されているようで、ダブル(ダブルブレステッド)のカジュアルなテーラードジャケットをショップなどでもよく見かけるようになりました。
本当にダブルのジャケットってオヤジ臭いの??
ちょっと考えてみましょう!
ダブルのスーツを若い人が着にくい社会かも
残念ながら日本ではダブルのスーツは「ある程度歳をとってから着るもの」「年上の人が着ているもの」として認識されることが多いですよね。
そして基本的には、その年上の人というのは「上司」。
そういうわけでダブルのスーツはもちろん新入り社員が着れるはずもなく、上司のいる社員のほとんどが着ることのできないスーツになってしまっているのです。
また、若い人がダブルのスーツを着ることができないために、結果としてダブルのスーツ=オヤジというイメージがなくならない。
バブルからずいぶん時間の経った現代でもダブルのジャケットが(スーツであれカジュアルなテーラードジャケットであれ)オヤジ臭いと言われてしまうのにはそういう理由があるのでしょう。
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ブリティッシュトラッドの流行でダブルスーツが復活!
バブル期に流行ったダブルスーツといえば、いかにも成金なゆるいボックスシェイプ。現代のタイト&ナローなトレンドの中で、そのイメージが敬遠されるのも当然です。
そんな中、ブリティッシュの流行でダブルのスーツが復活しようとしています。
なぜブリティッシュトラッドが、ダブルのスーツをもう一度「いいね!」と思わせるきっかけになっているか??
実はブリティッシトラッドのスーツのシルエットに答えがあります。
そう、ご存知の通りブリティッシュトラッドのスーツはウエストの絞りがタイトで、広く構築的な肩と相まって非常にメリハリのある美しいシェイプなのです。
丈が長めだったり、肩幅がやや広めだったりという点では現代の流行とはやや異なりますが、それでもこういうブリティッシュなシルエットが流行るのは近い感性があるからかもしれません。
で、そういうシェイプでダブルのスーツを着こなせばカッコいいんじゃないか??
そういう流れでダブルが見直されているのです。
ジャストサイズならダブルはカッコいい!
そんなこんなで、最近流行しているダブルのジャケットをもう一度見直してみると……。
確かにダブル(ダブルブレステッド)でもカッコいい。
その秘密はウエストの絞りと短めの丈、そして小さめのVゾーンにあります。
まずウエストですが、やっぱりこれはカッチリと絞ってあるものがカッコいい。バブル期にボックスシェイプが流行った反動と言っても良いかもしれません。
短めの丈は現代の流行からです。逆にシングルブレステッドよりはダブルブレステッドの方が、丈が長くても違和感がないという意見もあるようです。
最後にVゾーン。これもバブル期にやたらと襟の長くてVゾーンの広いダブルのスーツが流行ったことの反動か、襟が短めでVゾーンが小さめのものが現代的とされています。
こんなことを気をつけながらダブルのジャケットを選べばOK!!
まずはカジュアルなダブルのテーラードジャケットから
太めのラペル(襟)や、ピークトラペル(主にダブルに使われる襟の形)がトレンドになっていることもあり、例年よりさらにダブルブレステッドジャケットの大流行が予感されます。
でもやっぱり職場ではダブルのスーツを使いにくい。
ですので流行を先取りするにはダブルのカジュアルなテーラードジャケットを着てみましょう。
綿や麻などのカジュアルな素材を使ったテーラードジャケットで、ちょっと派手目な柄が入っていればダブルでもずいぶん若々しく決まります。
ドットなどのポップな柄をアクセントで入れたり、色合いでジャケパンにメリハリをつけたりと気をつけていけばバッチリ。
20代〜ダブルのジャケットを着られます。
いかがでしたか?
是非ダブルのカジュアルテーラードジャケット、試してみてください。
流行は先取りしたもん勝ち!