兵庫県丹波篠山産「丹波栗」で甘露煮を作ろう!

料理

去年と一昨年、おせちを作った時に後悔したのが、栗の甘露煮です。

国産の栗の甘露煮の値段は非常に高く、固形物が100gのもので1000円以上してしまいます。そんなたった5、6粒の栗では、栗キントンを何人分も作ることは難しく、これだけで数千円から1万円近い出費となってしまいます。

そこで例年は中国産の安い甘露煮を買っていたのですが、味に納得ができず、今回は自家製で10月のうちに、栗の甘露煮を用意することにしました。

Twitterの友人にアドバイスを受けて兵庫県丹波篠山産の栗を選びました。
厳密には高級な栗だと「玉造」「出雲」「筑波」「銀寄」と更に品種が分かれているのですが、今回は手頃なブレンドを選びました。

https://maps.app.goo.gl/J3F8fnqSEs1HmdUx5

ちなみに、兵庫県の丹波篠山産と京都丹波栗、どちらも丹波栗として知られています。
個人的には黒豆など兵庫の丹波のものを使っているので、兵庫県の方が品質が良いと思い込んでいるのですが和菓子などでは京都のものが人気があるそうです。

来年は両方同じ品種を購入して、 地域によって味の違いがあるか検証してみたいと思います。

届いた栗はこのような感じで大変立派で丸くて可愛い形です。私の祖父の家でも栗が収穫できたので、時折炊き込みの栗のご飯が出て、なんとなく食べていたのですが、ふとその時を思い出しました。

これは実は2週間以上前に購入したもので、 冷蔵庫で湿ったキッチンペーパーに包み、 保管することで栗がねっとりと甘みが増し、 虫が発生しにくくなるとのことだったので、実践してみました。

白ごはん.comを参考にして栗を剥いていきます。
ちなみに実際に剥いていく前日に水につけておくと、鬼皮が柔らかくなるようです。

先日には水で漬けておき、翌日昼ころになんとなく開始してしまったのですが、 2〜3個剥いたときに後悔しました。想像以上に皮が硬く、爪が大変痛くなってしまいます。
作業しながら、もう二度とやりたくないなとくじけてしまいそうです。

小さい頃に栗を剥くのを手伝ったような気がするのですが、 確かに家族2、3人協力してくれたら、 この程度の量であればほんの数分で終わってしまいそうです。

少なくとも一人暮らしの独身男性が作るものではないなぁとちょっと思ってしまいました。

無事にここまで進んだのですが、 指がガタガタとしてしまうほど、 痛みます。当たり前のように家族、人数分の栗を大量に剥いて処理する世の中の主婦の方やおばあさん、おじいさんは本当にすごいなと尊敬してしまいました。

このままでも渋皮付きで甘露煮を作ることができるのですが、鮮やかなクリキントンを作る場合は渋皮を剥いて中身を取り出さなければなりません。

誤解していたのですが、この渋皮というのは、水につけてあれば簡単に指で剥けるものだと勘違いしていました。この後数秒後に、なぜ栗の甘露煮が断面的にカットされているか知ることになります。

ただでさえ指がヘトヘトなのに、まさにこんな感じでした。

栗を一つカットするのに 10カットでは足りずに だいたい平均して20回くらいカットすることになるので 10個渋皮を取り外すだけで200カットになります。

最初のうちは、なるべく中身に沿ったように縁をギリギリに切ってカービングさせて切っていたのですが、 ここまで固いものを何十個もやる作業をあまりしたことがなかったので、あっという間に腕が痛くなってしまいました。

スポンジたわしで剥く方法や、熱湯に浸けて剥く方法などいろいろ方法があるようですが、今回は普通に包丁でカットしてしまいました。突如ハンター試験が始まったのではないかと思えるほどにきつかったです。

歩留まり率がかなり低いです。ロス、廃棄部分がが多すぎます。せっかく栗を買ったのですが、 50%から60%程度の重量になってしまったような気がします。来年はもっときれいに剥けるように頑張ります。

この後、口なしを入れて一度、軽く20〜30分煮ます。

その後に温度を落として、一度中の液体を捨てます。なんか、もったいないような気がするのですが、レシピにはそのように書いてありました。

中の栗が壊れないように丁寧に取り出し、 次はこの甘露煮のトロトロの砂糖水の部分を作っていきます。何のことはない。砂糖に水を追加するだけで煮詰めて、トロトロの部分ができたら この固形物の部分に投入して その後2時間程度煮詰めるようです。

これで温度が下がったら一旦完成です。
後は清潔に消毒した瓶やタッパーなどに入れれば、2週間程度食べられるそうです。

お正月に食べたいのに話が違うじゃん!?と思ったのですが、 冷凍するとお正月程度まで持つそうなので、私は8割ほど冷凍して年末に備えました。

https://jp.mercari.com/shops/product/yXcpBt2HuoPmsBeEaNVsWC

ちなみに、せっかく栗を茹でたのに、正月までほとんど食べれなかったので悔しかったので、メルカリで追加で栗を購入しました。

今度は兵庫県ではなく京都産の丹波栗を購入してみます。 さらにありがたいことに、この生産者の方は剥いた状態で納品してくれるようです。

https://jp.mercari.com/item/m72672232255

実は去年、京都の丹波栗の甘露煮を購入したことがあり、こちらはおせちではなくそのままお茶受けとして食べてしまいました。これで一旦、京都のものと兵庫県のものを食べ比べすることができるので どちらが美味しいか比較できるかもしれません。

そんなわけで、レモンに執着心がある私ですが、今度は栗に強い執着心を持つ大人になってしまいそうです。相変わらずですが、国産万歳!日本最高!という方向性でやっていきたいと思います。生ぬるく見守っていてください。

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