「レバナス民」は完全に救出されたのか?

経済・投資

時は2021年11月、レバレッジ型NASDAQ100、通称「レバナス」がまるでロケットに乗ったかのように急上昇し、多くの投資家たちが大興奮!4万2千円という史上最高値を叩き出し、「これ、もう勝ち確定じゃない?」なんて声があちこちで聞かれました。その時、「これに乗らないなんてあり得ない!」とばかりに参入した人も多かったことでしょう。

ところが風向きが180度反転して強い逆風に。
2021年の後半から、世界の経済や米国の金融政策が向きを変えると、レバナスも「こんなはずじゃなかった!」とばかりに転げ落ち、急降下。2023年1月にはなんと、あの4万2千円が1万5千4百円まで、まさにジェットコースターのように急降下しました。

ピークから3分の1までの大暴落!この時、「あ、オワタ\(^o^)/」と多くの投資家が思ったことでしょう。中には、「二度と復帰できない」と、泣きながら損切りした人も多かったはずです。

https://www.daiwa-am.co.jp/funds/detail/3377/detail_top.html

諦めていないレバナス民だけが生存

完全に終わったと思われていたのですが、 徐々に復活の兆しが見え始め、 2023年の春先頃から再び急上昇を始めます。米国の政策金利が少しずつ調整され、さらにテクノロジー株に明るい未来が見えてくると、レバナスもじわじわと復活の兆しを見せ始めました。

生成AI(人工知能)の進化や、それに伴うビジネスの好調ぶりが市場にポジティブな風を送り込み、投資家たちは徐々に息を吹き返し始めたのです。

2024年10月には、なんと過去のピークだった4万2千円に再び接近!「売らなくてよかった!」と胸をなで下ろしている「レバナス民」も多いのではないでしょうか?長いトンネルを抜け、ついに光が見えたのです。

レバレッジ投資のリスクとヒント

レバナスのように2倍のレバレッジをかけているファンドは、まさに金融界のジェットコースター。これに乗る時は「アップダウンを楽しむ覚悟」が必要です。もしも下落時に慌てて飛び降りてしまったら、その後の上昇に乗れず、大損してしまう可能性もあります。2023年の暴落時に恐怖で売却してしまった人は、その後の回復を逃してしまったでしょう。

このチャートを見てわかることは二つあります。

一つ目は、急激な下落を実感した場合、早いタイミングで一度手放してしまうという判断も時には有効だということです。特に政策金利の変動やFRBの決定に伴う下落局面では、しばらく半年以上その流れが続くことが多いため、ホールドせずに一旦売却するのも賢い選択肢になることがあります。

もう一つは、「これは安すぎる!」と思ったタイミングでは、他の投資家も同じように考えていることが多く、反発して上昇しやすいという点です。下落相場で早めに損切りし、得た資金で底値付近で再エントリーすることができれば、二度おいしい相場を得るチャンスが生まれます。もちろん、簡単ではありませんが、下落相場ではセオリーに逆らわず冷静に対応することが大切です。

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