リヨンはフランスの食文化の中心地として、世界中の美食家を魅了する都市です。特に「Sève（セーヴ）」のような名門ショコラティエと、季節限定の「モンドールチーズ」を楽しむためだけに訪れる価値があるほどのグルメの宝庫です。
今までずっと日本でしかフランスのチーズを食べてこなかったのですが、フランスのリヨンでチーズを食べたとき、その味の違いに感動し、涙が流れてしまいました。
特に驚いたのは、その物量です。ポール・ボキューズ市場のような場所では、チーズ専門店が何軒も並び、日本の有名なチーズショップをはるかに超える在庫が目の前に広がっています。さらに、ブルゴーニュ地方の小さなスーパーでも100種類以上のチーズが手頃な価格で販売されているのを見たとき、フランスのチーズ文化の豊かさを肌で感じました。
秋になると流通し始める「モンドールチーズ」は、特に印象的です。スイスとフランスの国境地帯で作られるこのチーズは、外側の硬い皮を崩すと中からトロトロのクリーミーなチーズが溢れ出し、その芳醇な香りと濃厚な味わいが口いっぱいに広がります。
まさに、「ほっぺたが落ちる」という表現は、このチーズのためにあるのではないかと思えるほどです。
リヨンの魅力的なショコラティエ：Sève
フランス全土で知られる「Sève」は、リヨンを拠点とする伝統的なショコラティエで、1991年にリチャード・セーヴと彼の妻ガエルによって設立されました。このブランドは、Bean-to-Barという製法でカカオ豆からチョコレートまでを自社で一貫して製造しており、その高品質なチョコレートは世界中の愛好者を虜にしています。
リヨンでチョコレートを食べたとき、これまでなぜチョコレートをあまり食べてこなかったのかがはっきりしました。
それは、日本で流通しているチョコレートの中で、本当に感動するような味わいを持つものが非常に少ないからです。リヨンの「Sève」で提供されるチョコレートは、まるで芸術作品のように美しく、味も豊かで、チョコレートの本当の美味しさに触れることができます。
リヨンでのグルメ体験
リヨンは、チョコレートとチーズ以外にも、地元の伝統料理「リヨン風ソーセージ」や「クネル」など、訪れる者に数々のグルメ体験を提供してくれます。また、リヨンの市場やレストランは、地元産の新鮮な食材と職人技の結晶である美味しい料理を楽しむことができる場所です。
いろいろな海外旅行をしてきて、また行ってみたいなと漠然とイメージするような国はありますが、ここまで毎年、行きたい！！と思える国や場所は初めてです。
みなさんも、チーズとチョコレートだけのためにリヨン、訪れてみてください。
