年利25%謎の印株ETF「ダイワ・インド株ファンド(愛称:パワフル・インド)」の魅力とリスク

経済・投資

2024年、インドは世界の経済舞台でますます存在感を高めており、その成長は投資家にとって非常に魅力的な存在です。

年利25%と聞いたら、絶対にヤバい!と思うはずです。私も、みんなで大家さんの亜種かと思っていたほどです。
今回紹介する「ダイワ・インド株ファンド」は、インドの企業に投資することで、同国の経済成長の恩恵を受けることを目的とした投資信託です。この記事では、ファンドの仕組み、リスク、メリット、そしてインドの経済・人口動向をふまえて、このファンドへの投資がどのような選択肢となるのかを詳しく解説します。

ダイワ・インド株ファンドの基本情報

「ダイワ・インド株ファンド」は、大和アセットマネジメント株式会社が運用する追加型投信です。このファンドは主にインドの企業に投資し、長期的な資産成長を目指しています。インド企業の株式(預託証券であるDRも含む)を中心にポートフォリオが構成され、信託財産の成長を図ります。運用の助言は、インドのSBI Funds Management Limitedが担当しており、インド国内での投資運用に強みを持っています

主な投資先として、金融、情報技術、一般消費財・サービス、資本財・サービスなどの業種が中心で、特にインド最大手の銀行(HDFC銀行、ICICI銀行)や、自動車大手(マルチ・スズキ)などが含まれます 。インド経済の成長をリードするこれらの企業への投資を通じて、ファンドは安定した成長を目指します。

出典元:運用報告書(全体版)

ダイワ・インド株ファンドのメリット

(1) インド経済の高い成長率

インドは2023年に世界最大の人口を持つ国となり、その経済成長は急速に進んでいます。インド政府はインフラ整備や製造業の拡大に積極的であり、特にIT産業や自動車産業が経済を牽引しています。さらに、インフレ率の鈍化や高い実質GDP成長率が続いており、特に2023年から2024年にかけて6〜7%の成長が見込まれています。こうした成長を背景に、ダイワ・インド株ファンドはインド企業の成長に直接アクセスする機会を提供します。

(2) 分散投資によるリスク軽減

ファンドは、金融(HDFC銀行、ICICI銀行など)、エネルギー(リライアンスインダストリーズ)、情報技術(インフォシス)など、さまざまな業種に分散して投資を行っています。これにより、特定の業種や企業の業績不振によるリスクを軽減しつつ、インド経済全体の成長に乗ることが可能です。

(3) モディ政権の構造改革とインフラ投資

インドのナレンドラ・モディ首相は、インフラ投資や製造業強化のための改革を進めており、これが経済成長の持続性を支えています。インフラやサービス関連企業(Larsen & Toubroなど)が恩恵を受けるため、こうした企業に投資するダイワ・インド株ファンドも、成長の機会が多いといえます。

出典元:投資信託説明書(請求目論見書)

ダイワ・インド株ファンドのリスク

(1) 為替リスク

本ファンドは為替ヘッジを行っていないため、インド・ルピーと日本円の為替変動が直接基準価額に影響します 。例えば、インド・ルピーが円に対して下落した場合、ファンドの価値も減少します。新興国通貨であるルピーは、先進国通貨に比べて変動が大きく、米国の金利動向や世界経済の影響を強く受けるため、短期間で大きな変動が生じるリスクがあります。

(2) インド国内の政治リスク

インドは、依然として政治的・社会的な不安定要素が存在しており、これが経済に影響を与えるリスクがあります。例えば、規制変更や政治的不安定が発生した場合、市場が混乱し、ファンドの運用に悪影響を及ぼす可能性があります。

(3) 流動性リスク

新興国市場であるインドは、先進国市場に比べて市場規模が小さく、取引量が少ないことが多いです。そのため、流動性が低く、株式の価格が急激に変動することがあります。これにより、ファンドの基準価額が予期せぬ形で大きく動く可能性があります。

インドの経済動向と人口増加の影響

(1) インドの人口増加と経済への影響

2023年にインドの人口は14億4,000万人を超え、中国を抜いて世界一の人口を持つ国となりました。人口の増加に伴い、インド国内の消費が拡大し、中間所得層の台頭が進んでいます 。この人口増加は、長期的に国内需要を押し上げる要因となり、特に消費財やサービス産業、自動車産業などにプラスの影響を与えるでしょう。

(2) インドの成長を支える内需の強さ

インドの経済成長は、政府の積極的なインフラ投資や内需主導の経済政策に支えられています。特に、自動車や不動産、耐久消費財の分野では、国内の消費者からの需要が高まっており、これが経済全体の成長を促進しています 。ダイワ・インド株ファンドはこうしたセクターにも幅広く投資しており、インドの成長を享受できる構造となっています。

インドの成長は選択肢になるのか?

ダイワ・インド株ファンドは、インド経済の長期的な成長を見据えた投資先として、非常に魅力的な選択肢です。金融やIT、インフラ関連の強力な企業に投資し、インドの成長ポテンシャルを最大限に活用できる設計となっています。しかし、為替リスクや新興国特有のリスクには十分な注意が必要です。特にインド・ルピーの変動や国内の政治情勢がファンドの価値に影響を与える可能性があるため、これらのリスクを理解しながら投資判断を行うことが求められます。

https://www.daiwa-am.co.jp/funds/detail/3101/detail_top.html

チャートを見てわかる通り、評価額自体は基準額の1万円を大きく超えることなく、多少の上下動が見られる程度です。しかし、分配金再投資基準評価額に注目すると、大きく3倍近くまで上昇していることが確認できます。これは、配当金を再投資に回した場合の成果を示しており、評価額そのものは劇的に増えていなくても、配当金をしっかりと得て再投資することで、長期的な資産増加が期待できることがわかります。

また、基準価額も大きく下落することなく安定して推移しており、例えばトルコリラのように急激に価値が減少するようなリスクは今のところ見受けられません。これにより、安定的に配当金を受け取りながら、比較的リスクの少ない資産運用が可能であると言えそうです。

インドの高成長に直接アクセスできる「ダイワ・インド株ファンド」は、長期的な資産形成を目指す投資家にとって、魅力的な選択肢となりそうです。

ダイワ・インド株ファンド(愛称:パワフル・インド)
https://www.daiwa-am.co.jp/funds/detail/3101/detail_top.html

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